ウイルスがどのような経路で体内に入り、感染するのか?つまり感染経路について、コロナウイルスが流行するまで、詳しく調べた人は少ないと思います。
しかし、コロナウイルスだけでなく、ウイルスや病気というのは数年単位で流行が来ますので、今後また新たなウイルスが流行しても予防できるように、感染経路の知識を持ち合わせておくと良いと思います。
そこで今回は、4つの感染経路についてお伝えします。
受験生の子をもつ母親
ウイルスの先生
受験生の子をもつ母親
ウイルスの先生
勿論、すべて把握する必要はないんだ。重要な部分のみ知るだけでも十分!
特に感染経路を知るということは体内への侵入を防ぐことに繋がり、しっかりとした予防になるんだ。
受験生の子をもつ母親
ウイルスの先生
感染経路として、よく知られているのが「空気感染」と「飛沫感染」の2つです。それに加えて「接触感染」、「経口感染」の4つが代表的な経路です。
また、コロナを機に世間に広く認知されるようになったワードとして”エアロゾル(飛沫核)”があります。予防対策をするためには、この4つの感染経路と一つのワードをしっかりと理解する必要があります。
そもそも「エアロゾル」とはなんでしょう。
エアロゾル(飛沫核)とは、空気中に浮遊する粒子の混合体のことを指します。飛沫とは違う物になり、まずはエアロゾル(飛沫核)について説明していきましょう。
飛沫とは咳、くしゃみ等をした時に口、鼻から出る小さな水滴のことを指します。よくくしゃみをする時は手で覆いなさいと言われますよね?それは飛沫を飛ばさないようにするためなんです。
その飛沫から水分が蒸発し残ったものを飛沫核といいます。飛沫核は水分がないため、軽く空気中に長時間漂うことができます。故に空気中にウイルスが漂い、空気を吸うだけで感染する空気感染がおきます。
エアロゾル感染などという言葉もありますが、明確な定義はないため誤解を招く危険性も考慮し使用しないほうが得策でしょう。
では、ここから残りの感染経路(3種類)について説明します。
せき、くしゃみから飛ぶ水滴を吸い込むことで感染する経路。飛沫は水分を含むためソーシャルディスタンス内にいると飛沫感染の危険性が高くなります。
しかし距離を保つと飛沫を受ける量も減るので距離をとることは最適な対策になります。よく空気感染と飛沫感染の違いに距離感を用いた説明をされます。
厳密に言えば、いろいろな違いはありますが専門家以外の方は、そこまで知る必要がありませんので、「水分の有無」の違いと考えておけば良いでしょう。
このように把握すれば、困惑することはないです。
飛沫感染は通常会話で1~2m、くしゃみだと10mの距離が対象になります。一方で空気感染は電車、オフィスの一室全てに感染の危機があります。
接触感染とは握手やキス等によって皮膚、粘膜の直接的な接触や感染者が触れた医療器具、医療施設などに触れることで感染する経路。
この感染経路にはタオルを介した感染もあることから、手洗い・うがいをしたとしてもタオルが汚染されている場合は接触感染の可能性が出てきます。
経口感染とはウイルスに汚染された食品を摂取することで体内にウイルスを侵入させ感染する経路。
また似た様なものに糞便などに触れる事で感染する場合の糞口感染、虫等を介して感染する経路等があります。
ウイルスの先生
受験生の子をもつ母親
ウイルスの先生
だから、感染経路の違いをもとに説明し把握する必要があるんだ。
受験生の子をもつ母親
ウイルスの先生
空気感染の場合、対象となるウイルスは結核、麻疹などがあたります。感染者の病室に入る、ないしは医療関係者レベルだと高機能レベルのマスクを使用などが当然になります。
しかし日常生活だと空気感染の条件が曖昧になるため効果の保証はできません。気持ち安めにしたいという方は、入室時以外のドアを締め切ることや(排気にも十分注意)、ウイルスに対応の空気清浄機の利用がよいでしょう。
何度もお伝えしますが、日常生活で空気感染を疑い始めるときりがありません。余計な心配を増やすことになるので、病室等のレベル以外では考えないことをおススメします。
対象となるウイルスはインフルエンザウイルス、風疹ウイルスなどがあたります。マスクや手洗いなどの基本予防に加え、感染者が出した感染性廃棄物の処理に注意する必要がある。
感染性廃棄物とは鼻をかんだティッシュなどを指すのですが、こういったゴミを専用のごみ箱に集めるようにしたり、こまめに回収する、処理の際にビニール手袋を使用するなどの考慮で大きく予防できます
対象となるのはプール熱やインフルエンザなどです。この感染経路は感染リスクが一番高く対策の必要があります。
基本対策として手洗い・うがいは当然のことながら、手袋、エプロン等の使用で、接触の機会を減らすという策もあります。またタオルを介した経路も確認されているため、こまめなタオルの交換、消毒感染者がいる場合はタオルを分ける等の工夫も効果的です。
飛沫感染同様、感染者がだした感染性廃棄物の取り扱いには注意が必要になります。加えて部屋のドアノブ、ボタン等よく触れるところは清拭消毒をおススメ。
ただし壁やカーテンなど範囲が広いものに対してする必要性はないでしょう。
対象となるウイルスはA型肝炎やノロウイルスになります。日本国内ではそれほど危険性はないものの、下水処理が未完備の場所や発展途上国等ではこの危険性がぐんと高くなります。
旅行の際は注意をしてください。
対策としてはあかちゃんなどの排泄物の処理、水道水の利用ではなくミネラルウォーターの購入や生食を控えるなどの対策が良いでしょう。おむつや生理用品からの危険性が高くしっかりとした処理と、消毒も行いましょう。
受験生の子をもつ母親
ウイルスの先生
薬品などが豊富になってきて化学的な対策を比較的選択しがちだが、手袋のような物理的対策も捨てがたいですよ。
受験生の子をもつ母親
ウイルスの先生
受験生の子をもつ母親
ウイルスの先生
今回の記事作成のきっかけには、2020年コロナのパンデミック時のエアロゾルという言葉が社会に恐怖心を抱かせすぎた過去をもとに執筆しています。
みなさんは当時のことを振り返ってみてください。
いろんな方がいるとは思いますが、報道におびえていた方が多かったでしょう。それはエアロゾルなど知らない医療単語がでてきたり、先が不明なことが理由だったでしょう。
パンデミックが始まって約一年が経とうとし、そろそろ落ち着き始めようとしていますが落ち着かせるのと、慣れて怠惰になるのは違います。
また同じようなことが起きたときに同じ過ちをしないように工夫を凝らしましょう。