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こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。
ミニキャブトラックは、2021年で55年の歴史を誇る商用トラックです。この長い歴史の中で三菱の技術を投入され使いやすさを追求し、実用性が高い軽トラとして親しまれてきました。
そこで、ミニキャブトラックとはどんな軽トラなのか、そしてヘッドライトはどう進化しカスタムにはどのような方法があるのかご紹介していきます。
目次
内藤
というのも、最近のミニキャブトラックはスズキ・キャリイのOEMになったじゃないですか。
それ以前のミニキャブトラックを親戚の叔父が乗っていて、乗りやすくて使いやすいと好評なんです。
軽トラマニア小泉
それ以前のミニキャブは、独創的だったよね。
特に衝撃的で覚えているのが、1970年代に軽トラでありながらクーラーがオプションで用意されていたことかな。
内藤
軽トラマニア小泉
しかも昔は、高級車に装着されるパーツだったから、それが軽トラのオプションで用意されていたことにかなり私の父が驚いていたのを覚えているよ。
内藤
軽トラマニア小泉
形は黒くて四角い箱型で、吹き出し口とスイッチと風量調整ツマミが付いていたのを覚えている。
まあ、子供の頃の話だから鮮明とは言えないけどね。
内藤
軽トラマニア小泉
1997年、5代目ミニキャブトラックが一部改良された時に、悪路走破性を高めたクローラーを装着できる特装車の発売が開始されました。
クローラーとはタイヤの代わりにキャタピラーを装着したクルマです。普通乗用車ではトヨタのハイラックスサーフやランドクルーザーに用意されていたことがありましたが、軽自動車にクローラーが純正採用されたことはありませんでした。
クローラーが用意されたミニキャブトラックは、ミニキャブトラック特装車4クローラーと呼ばれ182万円(東京地区)で販売されていました。
通常はタイヤで走行し、悪路に差し掛かったらタイヤを取り外してクローラーに交換するというものでした。
交換は、ハブボルトに簡単装着できるという触れ込みでしたが、1クローラーが70kgとかなり重く、決して簡単に交換できるとは言えませんでした。
内藤
軽トラマニア小泉
私は昔、スキーをよくやっていたからスキー場でその姿をみたことがあったかな。
当時はまさか純正とは思っていなかったけど、その後軽トラについて興味が出てから調べていた時に、スキー場で見かけたクローラーが純正とわかり驚いたのを覚えている。
内藤
軽トラマニア小泉
そして、驚きは荷台の高さを自動で変えられる自動荷台低下装置だね。
これにより、積載性と乗降性が高められて実用性が高いモデルとして人気があったんだ。
脱炭素に向けた取り組みが各自動車メーカーで盛んになっていますが、すでに三菱では2013年1月よりミニキャブトラックのEV車を発売していました。
駆動用バッテリーには、10.5kwhを発生するリチウムイオンバッテリーを搭載し、41psと20kgmを発生するモーターが組み合わされていました。
EV車ならではのスムーズな発進で、荷物を積載していても滑らかで力強い加速が魅力でした。
電動化で気になる積載能力ですが、荷台スペースは、ベース車両のミニキャブトラックと同等のものが確保されていたので、実用性は問題ないと思われました。
しかし、満充電でも100km程度しか走行できないことが使用する環境に大きな制約が生まれたことから、本来の軽トラとしての実用性を発揮できないという意見もきまれました。
そして2016年3月に、「MINICAB-MiEV TRUCK(ミニキャブ・ミーブ トラック)」は生産終了となっています。
内藤
軽トラマニア小泉
だって、車両本体価格は185万8,000円もしたけど当時補助金を利用すれば46万円の補助が出たから、実質139万8,000円で購入できたからね。
内藤
軽トラマニア小泉
それが今は中国が電気自動車開発でかなり進んでいるだろ、それで佐川急便が電気自動車のベンチャー企業ASFと軽自動車の電気自動車を共同開発して中国で生産することを決めたから、このミニキャブがもし現代に発売されていたら面白かったかもね。
内藤
内藤
軽トラマニア小泉
そして、作業性も良くなければ軽トラとして良い所がない。だから、価格を押し上げるヘッドライトの開発はなにもしていないんだよ。
内藤
軽トラマニア小泉
いつまでシールドビームが主流だったか解説して、その後、どのような変化をしたのか解説するよ。
初代登場の1966年から5代目までシールドビームが採用されてきました。
シールドビームは、コストが安く軽商用として軽トラックのコストを抑える大きな役目がありましたが、5代目が登場した1990年代は多くの車種がハロゲンバルブを採用していました。
ただ、1990年代は、他社メーカーの軽トラもシールドビームがスタンダードだったので、5代目までシールドビームでも、特に不思議ではなかったといえます。
しかし、ハロゲンバルブが主流になる1990年代ではシールドビームでは夜間走行に暗いという話も聞かれていました。
5代目ミニキャブトラックが登場したのが1991年のことでした。当初装備されたヘッドライトは、丸目2灯式のシールドビームを採用されていたのが特徴です。
その後、1994年にマイナーチェンジを行い、アメリカのSAE規格に準じた角型2灯式が採用されます。しかし、光源はシールドビームのままで明るいヘッドライトとは程遠いものでした。
1997年7月、ミニキャブトラックに快適と高級感ある装備で、VXスペシャルエディションが登場します。このグレードには異形ヘッドライトが用意されハロゲンランプが装着されるようになります。
同年10月には一部改良も加えられ、他のグレードにも異形ハロゲンヘッドライトを採用。しかし、全グレード標準装備ではありませんでした。
6代目(U61T/U62T)となるミニキャブトラックは、1999年にガソリンモデルが登場し、2013年にEV車を発売しました。
5代目まで採用されてきたシールドビームを捨てて、ミニキャブトラックにH4ハロゲンバルブが採用されたのも6代目(U61T/U62T)からです。
このH4ハロゲンバルブは、ガソリンモデルだけでなくEV車のMINICAB-MiEV TRUCKにも採用されていました。
内藤
軽トラマニア小泉
軽トラは農作業や奥深い山に入るような使い方もされるからね。
ヘッドライトが割れてしまった場合、LEDヘッドライトのようにユニットが数十万円もしたら軽トラとしてどう思う?
内藤
軽トラマニア小泉
HIDやLEDのように交換コストが高いパーツは嫌われるよね。
内藤
2014年になると、今まで自社開発していたミニキャブではなく、スズキからのOEMとしてミニキャブを販売します。
スズキ・キャリイと基本構造が同じなので、ヘッドライトはH4ハロゲンヘッドライトが用意されています。
しかし、本家スズキ・キャリイにオプションで用意されているHIDヘッドライトはミニキャブには用意されていません。
ただし、先進技術として上級グレードにはハイビームアシストやオートライトコントロールが標準装備されます。
内藤
軽トラマニア小泉
でも、ミニキャブトラックと名乗っていても、中身はスズキ・キャリイだからミニキャブトラックの昔からのファンからすれば寂しいかな。
内藤
バルブ交換は軽トラだから、やはりヘッドライトユニットを外す必要がありますか?
軽トラマニア小泉
内藤
軽トラマニア小泉
それじゃあ、ハロゲンバルブの交換方法を解説するけど、5代目後期の一部グレードを除く車種からハロゲンだったよね。
だけど、5代目はすでに20年以上前の軽トラだから、ここでは、今も活躍している6代目(U61T/U62T)から交換方法を解説するよ。
6代目(U61T/U62T)のフロントフェイスは、2種類あります。一つ目は、ヘッドライトの上にウィンカーがあり、ヘッドライト下部にスリッドがあるタイプ。もう一つは左右ヘッドライトの間に黒いグリルがあるタイプです。
2種類はヘッドライトの外し方が異なるので、注意が必要ですから、順を追って説明します。
内藤
軽トラマニア小泉
※赤い丸の中に取り外し用のネジがある。
スリッド内を覗くと4本のネジがあり、そのうちゴールドの2本は光軸調整用のねじなので、それ以外の2本のプラスネジを外します。
ネジが外れれば、ヘッドライトユニットの上側を引っ張るとヘッドライトユニットは外れます。
この時に、配線にテンションをかけないように、しっかりユニットを保持しましょう。
後はユニット後部にあるウィンカー、クリアランス、そしてヘッドライトバルブの3つのコネクターを切り離せばヘッドライトユニットを外せます。
ユニットを取り付ける際の注意点として、プラスのねじを取り付ける場合はネジを仮組みしてから取り付けます。
事前にネジを仮組する理由は、スリッドにネジが入るだけの広さがないので、後からネジをスリッドの外から入れてヘッドライトユニットの固定ができないからです。
黒いグリルが左右ヘッドライトの間にあるタイプは、非常に多く流通しているので、6代目(U61T/U62T)といえば、このデザインのイメージが強い方も多いでしょう。
このタイプは、グリルを外すことで作業は簡単になります。
※グリルを外さなくてもグリル穴からボルトを緩めるとヘッドライトユニットは外せますが、動かし方が難しいです。
グリルは、全部で8個のクリップでボディに刺さっているだけなので、手前に引っ張れば外せます。
外すポイントとしては、内張り外しをグリル上側の隙間に入れてグリルを浮かせてか指をひっかけて引っ張ります(かなり強く引っ張る必要があります)
引っ張る方向は、真っすぐ引っ張ること。決して引っ張る場所だけ歪むような一点に集中した引っ張り方をしないことです。もし歪んでも外れない場合は、引っ張る場所を移動して引っ張りましょう。
それは、すでに長い期間装着されているプラスチックなので、経年劣化で割れやすくなっているからです。
※黄色い丸の中のねじを外す。
グリルが外れたら、ボルトが1本あるので外してから、ヘッドライトを前に向かい力を入れると外れます。
ちなみにグリル穴から外す場合は、グリル穴から見えるボルトを緩めてからライトのフェンダー側を手のひらで前方に向かってたたき、かん合を外します。その後、ライトを外側にスライドさせるとヘッドライトはボディから外れます。
ウィンカー、スモールランプ、そしてヘッドライトバルブのカプラーを切り離せばヘッドライトユニットを外せます。
組付けは、逆の手順で行えば終了です。
7代目(DS16T)のヘッドライトユニットの外し方は、基本手にスズキ・キャリイのOEM車なので、取り外し方は共通です。
手順1
ドアを開けてヘッドライトをとめているナットを2個外します。ボックスレンチがあると便利です。
手順2
ナットが外れたら、ヘッドライトユニットを前方に真っすぐ引き抜きます。この時にヘッドライト内側にかん合のクリップが図の(2)にあるので、そのクリップを外すイメージで引き抜きます。
ただし、硬い場合もあるので、その場合はバンパーとヘッドライトユニットの隙間に内張外しなどを差し入れてテコの力で外します。
手順3
ヘッドライトユニットを車体から外す場合は、スモールランプとウィンカーランプ、そしてヘッドライトバルブの3つのコネクターを切り離します。
この時に、スモールランプとウィンカーランプのハーネスが、ヘッドライトユニットのフックにはめ込まれているので、それを外す必要があります。
手順4
カプラーを外したら、ゴムキャップを外します。するとバルブ本体が見えるので留め金を外してバルブを引き抜きます。
内藤
軽トラマニア小泉
6代目(U61T/U62T)にもいえることだけど、慌てずにゆっくり作業することだよ。
内藤
軽トラマニア小泉
内藤
軽トラマニア小泉
ヘッドライトのカスタムの定番は明るくすることですが、2005年(平成17年)12月31日以前のクルマなら、ヘッドライトを黄色くできます。
そこで、6代目(U61T/U62T)までのミニキャブトラックは、イエローバルブでカスタムすることが可能です。
しかし、5代目まではシールドビームを採用しているので、高効率バルブもイエローバルブもそのままでは装着できません。
ただし、電球交換式ヘッドライトユニットに交換すれば、高効率ハロゲンバルブにもイエローバルブも装着できます。
内藤
軽トラマニア小泉
カスタムの幅はかなり広がるよ。シールドビームは暗いからH4ハロゲンバルブに装着するだけで明るくなって嬉しくなるけどね。
でも最近のクルマに乗り慣れていれば、やっぱりLEDがいいと思うかもしれない。
内藤
軽トラマニア小泉
ミニキャブトラックでLED化する時に注意しなければならないのが、ライト裏のスペースです。
LEDバルブは冷却用のファンやヒートシンクが後ろについているので、ライト裏にそれなりのスペースがないと取り付けられません。
特に6代目(U61T/U62T)のミニキャブトラックは、ライト裏のスペースがなく、日本ライティングの軽トラック用でも取り付け不可なので注意が必要です。
また、5代目もシールドビームなので、ライト裏のスペースを一度確認してからLEDバルブを選んだほうが良いでしょう。
7代目(DS16T)では、スズキ・キャリイと共通なので、日本ライティングの軽トラ用LEDバルブの装着が可能です。
内藤
軽トラマニア小泉
また、ライト裏を鈑金修理工場に依頼してLEDバルブが収まるようにワンオフ製作してもらう人もいるけど、DIYではかなり難しいから真似するのは危険かな。
内藤
軽トラマニア小泉
だけど、高効率ハロゲンバルブに交換することや、バルブの色を変えることはできるからね。
純正とは違ったヘッドライトの楽しみ方はあるよ。今はLEDバルブが主流だから、どうしてもLEDに目が行くけど、昔はなかったからね。
内藤
軽トラマニア小泉
暗いヘッドライトだけど当時のカスタム手法を取り入れて、当時の軽トラの良さを引き出す。これも立派なカスタムだからね。
内藤
軽トラマニア小泉
内藤
軽トラマニア小泉
6代目(U61T/U62T)は難しいからここでは7代目(DS16T)のカスタム方法を解説するよ。
ヘッドライトカスタムには、明るくする方法が昔から行われてきましたが、最近はLEDの登場で、ユニット内にLEDを加飾したカスタムヘッドライトに交換する見せるカスタムも取られるようになりました。
しかし、日本ライティングでは、ユニット交換しなくても明るさや色味を変えられるLEDバルブがラインナップにあります。
日本ライティングのLEDバルブは、軽トラの狭いスペースでも取り付けられる設計ですが、明るさもロービームが4,500ルーメン、そしてハイビームでは5,000ルーメンの標準モデルと、ロービームが5,000ルーメン、ハイビームでは7,000ルーメンという非常に明るいハイスペックモデルの2種類が用意されています。
さらに色温度もハイスペックモデルは、ハロゲン色の4,000ケルビン、そして白い光が美しい6,000ケルビン、さらに白い光が好みの方には6,500ケルビンと3タイプの色温度を用意しています。
これにより、ミニキャブトラックも、明るさと色も自分好みで選択できるので、日本ライティングのLEDバルブを選択すれば満足できるライトカスタムが完成するでしょう。
内藤
軽トラマニア小泉
だから、ハイスペックモデルのハロゲン色を選べば、高齢者でも明るく安全に走行できるよ。
内藤
今回も色々と面白い話を有難うございました。
ミニキャブトラックは、軽トラ初となる技術を取り入れながら進化をしてきました。
現行型は、スズキ・キャリイのOEMとなり、三菱の技術は使用されていませんが、三菱が自社で生産していた軽トラより広く使いやすい軽トラに進化しています。
しかし、ヘッドライトは今も昔もH4ハロゲンバルブと変わらず、交換のしやすさを兼ね備えているのが大きな特徴です。
そして、ヘッドライトのカスタムも現行モデルはスズキ・キャリイと共通なのでカスタムの幅が広いのもユーザーにとっては魅力の一つでしょう。