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H26年MA15S スズキのソリオ

【車の説明書シリーズ】スズキ ソリオH26年(MA15S)にドライブレコーダーを取付ける方法

こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
 ※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。

カーパーツを長く販売していると取付け可否について、問い合わせを受けることがあります。

弊社で分かっている車種であれば、その場で回答できますが、分からない車種もあります。と言いますか、分からない車種の方が多いです。

※他のメーカー様も同じ事を仰ると思います。

そのような状況を少しでも改善したいと考え、ヘッドライトやフォグランプのバルブ交換時、またはドラレコなどの取付けに関係する作業を車毎に解説しようと思いました。簡単に言えば、「車のリアル説明書」です。

例えば、トヨタ ヤリスはバルブ後方のスペースは問題ないけど通常のLEDバルブではヒートシンクが邪魔をして光軸調整の歯車にアクセスできなくるので、それを踏まえた商品を選ぶ必要がある。

というのがヤリスの車では課題です。
そういう対象の車の詳細な情報が事前に分かれば、商品選びや取付けがスムーズになると思い車毎の説明書みたいなものを作って見ました。

今回は「スズキ ソリオH26年(MA15S)」にドライブレコーダーを取付けをしてみようと思います。

この記事では、取付ける商品にスポットを当てていない関係上、記事中で使用されている商品は他社メーカー様のものがありますが気になさらないでください。

目的である、ソリオのダッシュボード周りの構造が理解できれば、記事としては大成功と思っておりますので、ソリオオーナー様で気になる方は御覧ください。

スズキ ソリオH26年(MA15S)にドライブレコーダーを取付け

H26年MA15S スズキのソリオ

内装の全体図になるがドラレコの場合は主に必要になる配線は、

  • 常時電源(B+)
  • アクセサリー電源(ACC)
  • アース線

この三つになる。一部モデルでは配線の本数も違うため、取説は確認しておく必要があります。電源の取り出しは運転席側足元にヒューズボックスがある為、今回は社外ナビの裏から電源を取り出します。

ドラレコはミラーの後ろに隠して視界を遮らないように取り付けなければならず、その為には助手席側から取り付けした方が効率的です。なぜなら、運転席側からだと足元を配線しなければならず、ペダル類やステアリングシャフトが干渉するリスクがあるからです。

まずナビの取り外しが必要になるので手順を踏んで解説します。オーディオパネルの取り外しは、その周りから攻めるのがセオリーですが、今回はエアコン吹き出し口左右から攻めていくことにします。

社外ナビの取外し

内装を外す為には『パネルリムーバー』という工具があると便利です。プラスチック製の工具になり、大切な車に傷をつけない為にも準備しておきましょう。エアコン吹き出し口の外枠に、薄いウエスを噛ませたパネルリムーバーを慎重に挿入する事で、ツメが外れて取り外すことが出来ます。

左右共に同じ手順で進めてください。

エアコン吹き出し口

エアコン吹き出し口はこのような構造になっています。赤丸が爪です。無理やり外すと破損する恐れがあるのでパネルリムーバーを使用して慎重に外してください。

エアコン吹き出し口

左右のエアコン吹き出し口を外すと更に赤丸部分にプラスネジが取り付けられています。この二つを外す事でナビが取り外し可能になります。

左右共に取り外しやすい位置にあり作業は全体的にはスムーズに進みます。

左右のネジを取り外したらオーディオパネルごとナビ本体を手前に引っ張り出しましょう。ガバッと一気に外れてくれます。ここで注意したいのが、取り外す際にはシフトレバーが邪魔になるので、シフトレバーを邪魔にならないように、サイドブレーキをしっかりかけ、シフトロック解除ボタンを押しながらシフトレバーを一番下まで下ましょう。

シフトロック解除ボタン

ある程度ナビが手前に出たらハザードランプの配線が引っ掛かりそれ以上は外れない状態になります。下から覗き込むと赤丸の箇所にハザードの白いカプラ配線があるので、マイナスドライバーを使用して、ツメを押すとスムーズに外す事が出来ます。

カプラのツメと言われても見えにくいので拡大してみました。これをマイナスドライバーで押すことで抜ける仕様です。

カーナビ裏側はこのように配線が多数詰まっているが、配線を収納するスペースも十分に確保されているのでドラレコの取り付けも問題ないです。

カーナビ裏

続いて助手席側のコンソールの取外し

理由としては、配線を綺麗に取りまとめる為にはこちらも外した方が効率的だからです。

カーナビの取り外しの時と同様にエアコンの吹き出し口から取り掛かります。

助手席側コンソール

手順も使用する工具も同じで、ウエスを噛ませたパネルリムーバーをエアコン吹き出し口の外枠に慎重に挿入します。

エアコン吹き出し口の外枠

こちらはエアコンの吹き出し口単体では外れず、グローブボックスも一体で外れるようになっています。コンソールに隙間が出てきたので、同じようにパネルリムーバーを挿入させて徐々にグローブボックスを浮かせるように取り外します。

グローブボックス取り外し後の様子。
これだけの隙間があると配線を引き出すのも非常に楽になります。

最近の車は樹脂形成で取り付けもプラスチックのツメになっている分、破損にさえ気を付ければ簡単です。

グローブボックス取り外し後

ピラー内張の取外し

ピラー内張を外すには先に赤い矢印のウェザーストリップを外す必要があります。これはドア開口部から雨が侵入しないよう密封する為のパーツです。

柔らかいゴム部品なので破ったりしないように取り外しましょう。

注意事項

この車両はカーテンエアバックは未装着だからこそピラーの内張を取り外せますが、カーテンエアバック装着車は取り外しは避けた方がいいです。爆発すると大変危険なので、エアバックが絡む作業は業者にご相談ください。

ウェザーストリップを指でつまみ、レールから剥がしていくと作業に悩むことはないと思います。

ウェザーストリップが外れるとウェザーストリップの収まるレールに指が入るくらいの隙間が出来ます。これだけの隙間があればパネルリムーバーを使う必要もないので、ピラー内張の上部から引き剥がしていきましょう。

上部から下部に外すのがポイントになります。ここまで剥がれたら、上に持ちげるように引っ張るとピラー内張は取り外すことが出来ます。

ピラー内張を剥がすとこのように鉄板の柱がむき出しになります。

赤い矢印の箇所に、ルームランプの配線やテレビアンテナ配線がまとめてあるのがわかります。同じ所にドラレコの配線をまとめると余計な作業は不要になり作業は簡単になります。

ドラレコ本体と配線の取付け

ドラレコ本体はフロントガラスの汚れを清掃し脱脂することで強力に密着します。

DIYで取り付けるならアルコールのウエットティッシュも有効です。取り付け位置は視界の邪魔にならないミラーの裏側が好ましいと思います。

ドラレコ配線を接続する前にまずは本体までの必要な長さを決める必要があります。本体に接続する配線は見えない箇所を通すのが玄人です。

室内の天井の縁を活用して配線を這わせると見た目にも綺麗に配線を隠すことが出来ますので、赤い矢印のように天井の内側に配線を通してドラレコ本体に接続します。

ドラレコ配線

天井を這わせた配線はそのままピラーを這わせて赤丸の箇所で結束バンドを用いて固定していきます。

結束バンドを用いて固定

ピラーを這わせた配線はダッシュボードの隙間を通りグローブボックス内側に入っていきます。内装を剥がしていくことで作業効率は格段に向上し、配線も隠れるので非常に綺麗な取り付けになります。

グローブボックスの内側を赤い矢印のように通った配線はこのまま裏側を通ってナビ裏へ接続されます。グローブボックスを外す事で配線を通していくのも車に潜り込まずに行うことが出来ます。

ナビの裏側へ配線が到着しました。赤丸の黄色い線と赤い線、黒い線がドラレコの配線になります。簡単に取り付けられるように説明します。

黄色と赤の線に注目すると白いタグがありますが、タグには名前が書いてありあmす。

黄色い線は(BAT)となり、バッテリーから来ている電気配線。エンジンが始動していなくても12Vの電圧が常にあります。主に、記憶装置(時計や走行距離)やハザードランプ、ブレーキランプにも使われています。

赤い線は(ACC)となり、アクセサリー電源。次の項目で説明するが車がアクセサリー状態になると電圧がかかる配線です。主にカーナビやシガーソケットに使用されています。

ブレーキを踏まずにエンジンスタートボタンを一回押すと車はメータにACCを表示しアクセサリー状態になります。この状態で12Vが来ている配線がACC配線となり、ドラレコのACC配線を接続する場所になります。

ACCボタン点灯

サーキットテスターを使用して電圧を測定すると12Vの電圧のある配線を探すことが出来ます。DIYで作業する場合でもサーキットテスターは一つは持っていた方が良い代物です。

サーキットテスター

とは言え、赤い線には赤い線同士を接続すれば問題はなく、そのまま接続してしまう事も出来ます。ただ、何かしらミスが発生してしまうと危ないので必要な道具を準備しておいて損はないと思います。

接続にはエレクトロタップを使用します。

更にわかりやすくする為に拡大してみました。赤い線と赤い線が隣り合わせになっているのがわかると思います。

貫通している青矢印がカーナビのACC配線が通る場所で、塞がっている赤矢印がドラレコのACC配線が通る場所です。

青丸中にある金属は、ペンチで握ると下に移動し、設置されている配線を押しつぶすので配線と配線が繋がり電気が流れる仕組みです。これでナビのACC電源からドラレコにACC電源を取ることが出来ます。

同じ要領で黄色のバッテリー配線も接続します。もちろんこちらも電圧を測定済みです。これでACCとバッテリーどちらからも電気を取ることが可能になりました。

最後にエレクトロタップの蓋をして電気の取り出しは完了です。

いよいよ最後の配線です。黒い配線のタグは(GND)、グランド。
アース線という扱いになりどこか別の配線に接続するのではなく、ナビの取り付けネジに接続することでアースが取れる仕組みです。

ナビの取り付けネジでなくとも、ボディのアースが取れる箇所であればどこに取っても大丈夫です。ここからは逆の手順で元に戻していきます。

アース

逆の手順で組み付け

まずは助手席側のグローブボックスを取り付けします。慌ててナビをもとの位置に戻すと取り外し手順と順番が逆になり後に苦労するので落ち着いて逆の手順で組付けましょう。

ナビを逆の手順で元の位置に戻す際に忘れてはいけないポイントは、

  • ハザードのカプラ取り付け
  • ナビの固定ネジ

ドラレコの取り付けが完了して浮かれていると忘れてしまいがちな箇所なので注意しましょう。

ネジを取り付けたらエアコンの吹き出し口を取り付けます。エアコン吹き出し口はツメの作りが薄く折れやすいので、ツメのかかる位置を確認しながらパチパチと取り付けましょう。

続いてピラー内張を取り付けるがこれもコツがあります。

外す時は上部から取り外しましたが、取り付ける時は手順が逆でないと上手く戻せません。

この場合は下から矢印方向に挿入して位置が決まる仕組みです。下から位置が決まったら真ん中へ、最後に上部の取り付けの順だとストレスなく取り付けが進みます。

取り付け時は優しくノックするような感覚でパチパチと取り付けましょう。なぜなら、強い力でトライすると位置が決まってない時は部品の破損を招くからです。

最後にドア開口部のウェザーストリップの取り付けです。ゴムの溝にレールを這わせるように取り付けるだけになります。これが終わればドラレコの取り付けは完了です。

使用した工具とアイテム

約一時間ほどの作業でしsた。使用した工具は左から順に、

  • ニッパー(結束バンドを切る為に使用)
  • プライヤー(エレクトロタップを握る為に使用)
  • プラス、マイナスドライバー(ナビの取り外しに使用)
  • パネルリムーバー(内装はがし用)
  • サーキットテスター(電圧測定に使用)

DIYで作業する場合でもこのくらいの工具は準備をして損はな位と思います。

今回使用した工具の他に使用したアイテムは左から、

  • ・エレクトロタップ2個
  • ・結束バンド4本

これも電装関係の作業を行う時にあると便利なアイテムになります。準備して損はないのでぜひ活用して欲しい。

以上となります。
ソリオのドライブレコーダー取付けにお悩みの方はご参考になさってください。

   
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