H16(19W)を40Wや50WのLEDバルブに交換できるのか

こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。

 ※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。

最近フォグランプに多く採用されているH16ハロゲンバルブは、暗いことから明るいバルブに交換したいと思う人が多くいます。

しかし、交換する時に悩むのが40W以上(1本で)のバルブに交換して果たして大丈夫なのかということでしょうか。

そこで、H16ハロゲンバルブから交換する時に40W以上でも問題ないのか、そして問題があるとすればどんな問題が起きるのか解説します。

ワット数が低いには理由がある

内藤

お客さんからフォグランプのワット数について次のような素朴な疑問をいただいたのです。

「最近フォグランプに使用されているH16バルブに40Wや50Wを使用しても良いのか」

たしかに、ネットショップなどでもそのようなバルブがH16ハロゲンバルブ用として売られていました。でもH16は19Wじゃないですか。実際どうなんでしょうか?

島田

それはLEDバルブに交換するという事かい?

内藤

そうなんですが、LEDバルブは発熱が少ないから問題ないのではと思うのですが。

島田

まずはH16を使用しているフォグランプがどんな製品かおさらいしてみようか。

クルマを省エネ化するには軽量化が重要

H16バルブのメリットは、ワット数が小さいことです。少し前まで主流だったH11バルブは55Wですから、H16バルブに比べてかなり高ワッテージバルブです。

ワット数が高いという事は、それだけ熱量が大きいのでバルブを納める灯具を熱に強い製品にする必要があります。

しかし、H16バルブは発熱量が少ないので、樹脂製のレンズやリフレクターを採用することができる。つまり灯具の軽量化が可能となり、それはイコール車全体の軽量化につながるエコなバルブといえます。

LEDバルブのハイワッテージタイプを装着した場合

内藤

という事は、ワット数の低いLEDバルブなら問題なさそうですね。

島田

そうじゃないんだな。正解をここでいうと、たとえLEDバルブであっても40Wなどの高ワッテージタイプは避けたほうが良いね。

内藤

発熱が少ないだけではダメなんでしょうか。

島田

それじゃあ、発熱の仕組みと高ワッテージタイプのLEDを避けたほうが良い理由を説明しよう。

熱量はハロゲンよりLEDのほうが少ない

ハロゲンバルブは、電気を流すと光るのは当然ですが発熱量も非常に大きいことを知っている人も多いでしょう。

ハロゲンバルブの場合は光に変換される電気の量より、熱に変換される量のほうが大きくなります。

そのため、フォグランプにハロゲンバルブが取付けされている場合、レンズに手を当てると熱く感じます。

LEDバルブの場合は、LEDチップは、ハロゲンバルブほど発熱しませんが、駆動部分はかなり発熱をしており、ワット数が上がれば上がるほどかなり高温となります。

高温になるとはいえ、レンズやリフレクターに影響を与えるほどではないため、H16ハロゲンバルブ用のフォグランプに40Wなどの高ワッテージLEDを取り付ける人がいます。

ハイワッテージタイプのLEDバルブは配線に負荷がかかる

発熱量だけを見ればH16フォグランプに40Wなどの高ワッテージタイプのLEDバルブを取り付けても問題ないように思えます。

しかし、考慮すべき点は灯具だけではありません。バルブと車両を接続する配線についても考える必要があります。

もともと純正で19Wのハロゲンバルブを使用していれば、配線もそれに合わせた細い配線を使用しています。

細い配線を使用する理由は、重量を軽くできるメリットがあるからですが、この細さが40Wなどの高ワッテージバルブを取り付けると問題を起こす可能性があります。

配線のことを考えると、純正バルブと同等の19W以下を選択すると安全ですが、これは12Vでの消費電力ですので、走行中の電圧を考慮すると25W辺りまでは問題ないでしょう。

しかし、これ以上の消費電力となっているLEDバルブは車両火災の危険もあるのでおススメできません。

まとめ

H16ハロゲンバルブを使用するフォグランプは、軽量化するために樹脂製になっており、消費電力の高いバルブを使用すれば灯具が溶けてしまう恐れがあります。

しかし、熱量が少ないLEDバルブでも熱の問題ではなく配線の問題が起きます。

このように、フォグランプには、灯具だけでなく配線の問題もあるので、むやみやたらに高ワッテージバルブを装着することはお勧めできません。

H16ハロゲンバルブをLEDバルブに交換するなら25W前後までに抑えておくのが無難といえるでしょう。

   
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