画像引用元:rc_j21さん
こんんちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。
LEDヘッドライトの普及が、純正バイクにも進んできましたが、まだまだハロゲンバルブを使用したバイクが多いのも事実です。
当然、ハロゲンバルブでは暗いことからLEDバルブを装着する人が多くなりましたが、LEDバルブには意外な落とし穴が潜んでいます。
どのような事なのかについて解説していきます。
目次
内藤
確かに壁に向かいライトを照射すると光の集まった部分は明るいのですが、実際走行すると意外と明るくないと言うのです。バイクの場合は、LEDにしてもたいして効果はないのでしょうか?
島田
内藤
島田
内藤
島田
バイクのハロゲンヘッドライトが暗いと感じる人も多いでしょう。その理由には、ヘッドライトユニット自体が小さく照射範囲が狭いことや、電力供給が少なく弱々しくしか点灯できないことが挙げられます。
バイクの発電量は、排気量により変わってきますが、排気量が少ないバイクでは大型バイクに比べてヘッドライトの大きさも小さく、そして発電量も低くなります。
そのため、電流が十分にヘッドライトに届かずにライトが弱々しく感じます。
例えば、クルマと比較した場合、バイクと同12Vのバッテリーですが、発電量が違います。
軽自動車の場合、アイドリングの800rpmあたりで240W程度の電力があります。しかし、125ccクラスのバイクだと115W程度しか電力がありません。(クルマやバイクの種類で数値は異なります)
軽自動車は、エンジン始動するだけで燃料ポンプや電動ファンなどで120Wの電力が必要となります。まだ半分電力が残っているので、アイドリング時にライトを点灯しても問題ありません。
しかしバイクの場合、エンジン始動し55Wのライトを点灯すると残りは60Wです。
そこにテールランプやブレーキランプが21W/5Wのダブル球で26W 消費し、そしてスパークプラグなどエンジンを動かす電気で約35Wほど消費します。
これを合わせると61Wとなり、これでは発電量を上回っておりアイドリングでは安定した光を生み出せないこととなります。
もちろん、ライトのレンズに曇りや汚れがある場合は、それが原因で暗く感じてしまいます。
そこで、これらのデメリットを解決するには、LEDバルブに交換すればよいといわれていますが、交換しても思ったように明るいヘッドランプにならず、バイクのヘッドライトをLEDにするのは無意味と感じている人も多くいます。
なるほど!
LEDは明るいんですね。バイクのライトLEDなんですが、暗い(範囲が狭い)ので、どうなのかぁと思ってたんです。車はもっと大きいから、大丈夫そう!— sa ya (@saya23318126) February 29, 2020
LEDバルブには多くの種類があり、大手オークションサイトなどで売られている格安なLEDバルブを取り付けると、取り替える意味のないといった残念な結果に終わります。
ただし、大手有名メーカーのLEDバルブであれば、そのような不具合が起きる可能性は少なく、明るいヘッドライトにすることができますから、LEDバルブを購入する時には、安さで選ぶのではなく、信頼性のあるブランド品を選ぶようにするのが良いでしょう。
内藤
島田
内藤
島田
バイクのヘッドライトをLEDバルブにした場合、思ったより暗いと感じることが多くあるようです。その原因と考えられるのが、光の放射の違いです。
ハロゲンヘッドライト用に開発されたリフレクターと呼ばれる反射板は、ハロゲンが発光したときに効率よく地面を照らせるように設計されています。
そこに、光の発光の仕方が異なるLEDバルブを装着しても、リフレクターはLEDの光を路面に照射させることができません。
また、LEDバルブに交換すると、集光された部分は白く明るく照らされますが、その周りが極端に暗く感じます。
実際にはハロゲンバルブより集光された一番明るい部分はLEDのほうが明るいですが、その周りとの明るさのギャップが大きいため、暗く感じてしまいます。
内藤
島田
内藤
島田
バイク用LEDバルブにも多くの種類が販売されています。ネットショップを覗けば、種類の多さにどれを選べばよいか迷う事でしょう。
まとめサイトなどにもおすすめLEDバルブも紹介されており、記事を頼りにLEDバルブを購入する人が多いと思います。
選ぶ場合は、価格ではなく性能を意識すると良いと思います。
特に無名の中国製などは価格が少し高いから良い製品だと思って手を出さないほうが良いでしょう。少し割高ですが、安心の有名メーカーのLEDバルブを選ぶと安心です。
安いLEDバルブに多いのが、点灯直後より時間が経つと暗くなるという現象です。これは発熱が原因です。
LEDバルブは発熱しないというのは、HIDやハロゲンと比べ発熱しないのであって、LEDチップや駆動部分はかなりの高温になります。そのため、効率よく放熱しなければLEDは徐々に暗くなります。
放熱する部分にヒートシンクを使用している製品、放熱ファンを装着している製品、そしてそのどちらも採用している製品もありますが、いずれにしても放熱対策が万全でなければ、LEDの寿命は短くなります。
また、対策が不十分な商品は、点灯直後から10分もすれば20%以上明るさが落ち込むこともあります。
内藤
島田
内藤
島田
内藤
島田
H4バルブもHS1バルブも外観の見た目がそっくりなので、HS1バルブを用意できない時にH4バルブを代替えする人が見受けられますが、これはNGな行為です。
コネクターの差し込み形状も同じで、爪の数も同じですが、爪の中で一つだけ幅の広い爪がありますが、HS1は10mmでH4は8mmとなります。
幅の狭いH4ならHS1のソケットにはまると思われがちですが、実は電球側にも爪があり幅の違いでソケットからバルブが浮き上がる現象が起きます。
無理やり押し込むとソケット側を破損する恐れもあり、専用品を使用しなければなりません。
当然バイクにLEDバルブを取り付けるときには、バイク専用品のLEDバルブを選ぶことです。
バイクはクルマと違い振動も大きく、雨風にさらされやすい傾向にあるため、防水加工と振動対策が取られたバイク用のLEDバルブを装着しなければ、せっかく取り付けても故障する可能性が高くなります。
その他にバイクのライト裏は、意外とスペースがありません。
大きな放熱対策を施したLEDバルブでは取り付けできないこともあるため、取り付けスペースも考えてバイク専用のLEDバルブを選ぶようにしましょう。
内藤
島田
内藤
しかし、LEDバルブにすると照射幅が狭くなるという現象があると兄が言っていましたが、それは本当なのでしょうか?
島田
ヘッドライトの照射幅とは、左右をどれだけ照らすことができるかという事です。この照射幅が、LEDにすると狭くなるように感じる商品があります。
実際に、どれだけ照射幅が狭くなるのかというのは、LEDバルブの種類により変わるので明確なことは言えませんが、狭くなる原因はハロゲンバルブと光源の位置が異なることが大きな理由です。
ハロゲンバルブは、360°光が放射されますが、LEDバルブの多くはLEDチップを背中合わせに貼り合わせている2面の形をしており、光の出し方が大きく異なります。
この光の出し方とハロゲンバルブのフィラメントの位置とLEDチップの位置関係のズレが照射幅に影響を及ぼしています。
内藤
島田
ほとんどのバイクは1灯式だからね。だからもともとそれほど照射幅が得られない。
内藤
島田
2灯式のバイクのヘッドライトは、1980年代中期にレーサーレプリカが流行った時期に2灯式ヘッドライトを採用したモデルがありました。このモデルをきっかけに2灯式が流行し始め、今に至っているといわれています。
当然2灯式にすれば、光量が増えることは何となく想像がつきますが、1灯式に比べてライトが左右に広く照らすことができる特徴もあります。
しかし、2灯式なのでバッテリーの消費電力が大きいというデメリットがあります。
内藤
島田
だからロービームは1灯でハイビームは2灯といった点灯も可能だよ。
内藤
内藤
島田
純正ハロゲンバルブを、高効率ハロゲンバルブに交換した場合、照射幅が異なることがあります。
それは、同じハロゲンバルブのようでも細かく見るとわずかにサイズが異なることがあります。
中のフィラメントの位置が製造時に微妙にバラツキがあるためと考えられます。これは、ハロゲンバルブを交換すると光軸も狂うことがあることからも説明がつきます。
高効率ハロゲンバルブに交換した場合、照射幅に狂いが出ることがあります。ただ、今までより明るいハロゲンバルブなので、照射している中心が今までより数段明るくなったことにより、周りが暗く見えるという目の錯覚もあります。
内藤
島田
それはハロゲンと同じように360°発光しているからね。
HIDの場合、ハロゲンバルブより格段に明るいので、交換すると明るくなった実感が高いでしょう。そして、HIDの場合は、ハロゲンバルブに近い光源なのでそれほど照射幅に影響が出ません。
もともと照射幅は、ヘッドライト内のリフレクターにより決まりますから、元々ついているヘッドライトの照射幅より広く照射させることはできません。
ただ、HIDにすれば、元々の照射幅を今までより明るくできるので、かなり夜間走行は楽になるといえるでしょう。
内藤
という事は、もっと広く照らしたければそれに対応したヘッドライトユニットに交換すればよいという事ですね。
島田
特にカウルが付いているタイプは難しいよね。
内藤
島田
マルチリフレクターは、それまでのカットレンズからの進化で生まれてきたヘッドライトです。カットレンズは、ガラスのレンズの厚みの違いを利用した光の屈折で配光をしていました。
欠点は、ガラスの厚みがあるのでライトが暗くなることと、全面のガラスに光を反射させているので、前方に光が照射されない無駄な光が生まれてしまう事でした。
そして開発されたのが、反射板に角度をつけて配光パターを決めるマルチリフレクターです。
このタイプは、光を反射させる角度の設計がリフレクターを作るメーカーで異なり、それにより光の照射が異なります。
純正ハロゲンバルブを使うと配光が出るけど、LEDにすると配光が出ないというのは、この設計の違いが原因です。
そのため、配光特性がマルチリフレクターの種類により違うので、同じLEDバルブでもマルチリフレクターを変えることで、照射幅も変わることがあります。
プロジェクタータイプは、もともとマルチリフレクターにHIDを組み合わせると、対向車が眩しく感じるというネガティブな部分を改良するために多く使用されてきました。
リフレクタータイプでは、光を照射したくない部分も光が飛んでいましたが、プロジェクターヘッドライトは、バルブを筒の中に入れてレンズで光を集めて照射するので、狙い通りの場所に光を照らすことができるメリットがあります。
しかし、プロジェクターランプはマルチリフレクター―に比べ暗いというデメリットがあり、いったん市場から姿を消します。
そして、プロジェクターの救世主となったのがHIDの登場でした。光量もあり、光が点で発光するため、プロジェクターとの相性があり、瞬く間に採用が進みます。
プロジェクタータイプは、カットラインも出やすく、しかも照射範囲もレンズにより決まっているので、マルチリフレクターのようにヘッドライトバルブの種類による差が出ません。
照射幅が狭くなったと感じることはありません。
現在はLEDバルブが登場し、プロジェクターに装着されるようになりました。
LEDバルブと非常に相性がよく、照射幅やカットラインが綺麗に出ることから、マルチリフレクターのヘッドライトより綺麗に明るく見えるようになります。
内藤
島田
もし綺麗に違和感なくプロジェクター化するなら、ヘッドライトユニットを殻割してプロジェクターを埋め込むしかない。
あとは、カウルがないタイプなら、フロントフォークやフレームにクランプで取り付けるタイプもあるけどね。
内藤
内藤
そこで、どういった面に注意してLEDバルブを選べばよいでしょうか?
島田
そして、1,000円や2,000円では対策された商品の製造は難しいという事。
LEDのハイパーチップ1個で1,000円近くする製品があるのに、明るいと謳っているLEDバルブにチップが6個とか取り付けられていて、1,000円や2,000円という価格で出来ないよね。
内藤
確かにそれを考えると、数多くLEDチップが取り付けられているのに1,000円ちょっとの値段とかはあり得ないです。
島田
内藤
内藤
それで対向車にはかなり迷惑にならないかと思いまして。その辺はどうなんでしょうか?
島田
もし、これが対向車にとって眩しいと感じさせるなら、それは光軸に問題がある。
その場合は光軸調整で問題ないけど、LEDバルブにすると意外な注意点が必要になる。
内藤
島田
でも対向車など、周りから認知されにくくなる可能性がある。その辺を少し解説するね。
色というのは、4,000K、5,000K、6,000K、7,000Kとケルビン数が上がるにつれて白くなります。
この白い色というのがバイクもクルマも人気の色であり、多くの販売店が白色を販売しています。
しかし、白い光というのは、対象物の白を反射しますから雨降りや霧の日など、光が反射して自分が道路を確認がしにくいばかりか、相手もこちらの存在に気が付くのが遅れる恐れがあります。
それは、霧の日に街頭を見てもらえば理解ができます。
黄色味がかった街頭は、霧の日でも遠くから認知できますが、白い街頭は霧が濃い状況であると、かなり接近するまでそこに何があるのかわかりません。
また、バイクは小さい乗り物で、多くのバイクは1灯式です。
霧などの悪天候に白いLEDヘッドライト1灯では、相手の確認に時間がかかる恐れがあります。
内藤
島田
内藤
島田
内藤
島田
白色と黄色のどちらが認知されやすいか知るには、自然の太陽の光を例に見るとわかりやすいです。
空は青いのが当たり前ですが、太陽からの光は異なる波長の色を含んでいます。
そして、太陽の光の波長の短い青色が空気中に散乱して青く見えます。
また、夕焼けが赤く見えるのは、太陽の青などの光がチリなどで散乱するのに対し、波長の長い赤い色は遠くまで届くので人の目に赤く見えるのです。
これをヘッドライトに当てはめると、青い色に近い波長の白い色は、空気中のちりなどで散乱して遠くまで光が届きません。
しかし黄色は、赤い色に波長が近くなるので、チリなどで乱反射されにくく、遠くまで光が届きます。
内藤
内藤
このデメリットを無くす良い方法はないのでしょうか?
島田
白いLEDヘッドライトで、悪天候時に走行すると相手がこちらを発見するという事はわかりました。
そこで、相手に自分の存在を知らせる方法としては、光の波長が長い黄色い色の光を発光させると良いでしょう。
考えられるのが、フォグランプの装着です。この他に、ホンダの純正バイクには装着されているウィンカーポジションも効果があります。
悪天候時に、自分の存在を知らせる最も効果的な方法は、黄色いフォグランプを増設することでしょう。
黄色なので、光が乱反射せずに道路を照らすことができるため運転時の視界も広がります。
あまりワット数の大きなフォグランプを取り付けると、ジェネレーターやバッテリーに過大な負荷を与える心配があります。
そこで、LEDバルブのフォグランプなら省電力の商品がお勧めです。
フォグランプなどを追加したくない時には、ウィンカーをポジションランプに改造するという方法もあります。
ホンダのバイクでは1980年代ごろからウィンカーポジションを採用していますが、他のメーカーのバイクには採用されていません。
一例ではありますが、クルマ用に売られているウィンカーポジションキットを装着すれば、簡単にウィンカーをポジションランプにカスタムできます。
オレンジ色の光が悪天候時にも相手に見やすく、事故防止に役に立つことでしょう。
内藤
島田
内藤
島田
保安基準を見ると、車幅が0.8m以下の自動車はポジションランプを備える必要はないとあります。
そして、もし備える場合は、照明部分の中心が2m以下で白色もしくは橙色であればよいとされています。
このように、保安基準ではバイクのウィンカーランプをポジションランプにすることに問題はありません。
内藤
ウィンカーポジションにカスタムするには、どういった方法が一番なのでしょうか?
島田
クルマもアメリカ車のウィンカーポジションに憧れて、そういったパーツが売られているんだ。
それを利用すると簡単だよ。それじゃあ、カスタムする時の注意点を説明するね。
市販のウィンカーポジションキットには、色々なタイプが売られています。
どのキットを使用しても、ウィンカーポジションとすることができますが、パッケージにポジション時に減光するタイプで、なおかつウィンカー作動時は、ポジションとしての機能がキャンセルされる商品を選ぶようにします。
また、ウィンカーポジションキットは、水に弱いので防水対策を行うことが重要になります。
特にバイクは雨風が当たりやすいので、十分取り付け位置に注意しましょう。
内藤
ほとんどのバイクは、1灯式のヘッドライトを採用しているので、もともと照射幅も狭く、ハロゲンでは暗いライトがほとんどです。
そこにLEDバルブを装着すれば、明るくなると思われがちですが、リフレクターの種類とLEDバルブの相性で照射幅が狭く、それほど明るくならないことがあります。
LEDバルブを選ぶ場合は、純正ハロゲンバルブと同じ光源となるように設計されたLEDを探して取り付けることが良いでしょう。
そして悪天候などでは、相手から認知されやすいように、フォグランプやウィンカーポジションの設置などを合わせて行うのが安全面でも効果的です。
●取付けされたオーナー様
最初から付いてた60Wハロゲンと日本ライティング製LEDの比較!
正直このハロゲンもなかなか明るかったけど、桁違いに明るい‼️
グロム純正LEDの2倍は明るいんじゃないかと思います。
(ちなみにどちらもフォグが光ってます)#日本ライティング
#グロム顔面移植
#グロム
#GROM pic.twitter.com/ECtM1eTY7q— POSTMAN!!(❁´ω`❁) グロム顔面移植完了 (@Tissot1111) September 14, 2021
突貫工事で終わらせたLED装着
確認の為もう一度開けたらLEDバルブがきちんと装着できていませんでした・・・(1mmほど回転が足りなかったのでバルブが斜め向いてた)
日本ライティングさんのLEDはカットライン等バッチリです‼️
←正 誤→#日本ライティング
#グロム顔面移植
#グロム
#GROM https://t.co/vOnWpeFP5n pic.twitter.com/zUPlFROeGC— POSTMAN!!(❁´ω`❁) グロム顔面移植完了 (@Tissot1111) September 16, 2021