こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。
軽自動車の本格SUVとして人気のあるジムニー。現在のモデルで4代目ですが、その歴史はすでに半世紀に及びます。
これほど愛されているジムニーの魅力は、取り回しの良さと、どんな場所でも走れる走破性ではないでしょうか。
しかもオフロードだけでなくオンロードも走行できる実用性の高さは、軽自動車とはいえ侮ることはできません。
また、半世紀の間に、様々な進化を遂げたジムニーですが、走破性だけでなくメンテナンスも考えています。
特にヘッドライトは、常に手に入りやすいシールドビームを長きにわたり採用し、その後はどこでも手に入るH4ハロゲンバルブを一貫して使用してきました。
そんなジムニーのヘッドライトの変遷、そしてカスタム方法について詳しくお伝えします。
目次
内藤
それで、従妹がSUVを購入したいと相談受けたんです。
希望は、本格的に悪路が走行できて、取り回しが良いことなんですが、そうするとジムニーがいいかと思って提案しました。
島田
内藤
それで、中古車を探しているんですが、そうすると古いタイプも気になるという話なんです。
島田
だから中古ジムニーに目が行くのもわかるよ。
内藤
なんでも夜間に走行することが多いので、ライトを明るくしたいらしいんです。
島田
ただ、あまり古くても今度はメンテナンスも大変だから、660Cccになった2代目3型のJA11から紹介するよ。
1990年、軽規格の変更で排気量が550ccから660ccに変更されたことを受け、660ccターボエンジンを搭載して登場したのが、2代目3型となるJA11です。
JA11ジムニーの誕生で、普段使いの良さも大きく向上し、エアコン、パワステが装備されたほか、AT仕様車もラインナップに加わります。
これにより幅広いユーザーを獲得し、記録的な販売台数 となり、現在でも古いジムニーを購入する場合は、JA11が最有力候補です。
JA11が今も魅力の理由は、豊富なアフターパーツの存在でしょう。
多くのパーツメーカーから今でも販売を続けているほか、販売台数が多く中古車市場での球数が多いことも挙げられます。
このような背景から多くのJA11はカスタムされることも多く、ヘッドライトもその例外ではありません。
とくに、JA11は、平成のクルマなのにシールドビームを採用しています。
シールドビームは、現在主流のバルブ交換タイプではなく、ヘッドライトを丸ごと交換するタイプです。
つまり、“電球自体がヘッドライト”というのがシールドビームであり、電球のガラスにカットを施してグレア光を軽減させています。
JA11のヘッドライトレンズ内を覗き込んでも、バルブは一切見当たらず、フィラメントが見えるはずです。
内部には、ハイビーム用のフィラメントとロービーム用にフィラメントがあるので、2灯式ヘッドライトとして機能しています。
また、フィラメントの発光時の温度に耐えられるよう、構造的にガラスレンズを使用しており、現在の保安基準に適合しないことから入手困難となっています。
また、シールドビームは、切れてしまうと電球交換できないため、ライトメーカーからH4ハロゲンバルブ対応の電球交換式ハロゲンヘッドラインプユニットが登場し、それを取り付けているJA11も数多くあります。
ヘッドライトの変遷
1998年の軽自動車規格改正に伴い、フルモデルチェンジを行い3代目ジムニーが登場します。
空力も考えた丸味を帯びたデザインが大きな特徴で、翌年の1999年には山本寛斎がデザインしたファッショナブルな「ジムニーKANSAI」も登場します。
特に、今までのリーフスプリングからコイルスプリングに変更された足回りは、乗り心地が先代までより大きく改善され、ジムニーの快適性が大きく向上したのが特徴です。
3代目ジムニーは、2018年2月までの20年もの長い期間販売され、数々の改良を加えながら1型から10型まで存在します。
主に、安全装備や走行性能の改善が行われましたが、内外装のデザインも小変更が加えられています。
特に1型から3型までは、ラジエーターグリルがボンネットと一体型でしたが、2002年のマイナーチェンジでグリルが分割型に変わったほか、ドアミラーデザインも縦長から横長に変更が加えられています。
このほか大きな変更は、2012年5月に歩行者への衝突緩和のため、ボンネットデザインに変更が加えられています。
ヘッドライトは、先代までのシールドビームから2灯式異形ヘッドライトを採用し、H4ハロゲンバルブを1型から10型まで装備しています。
また、一部改良に伴い、2005年の6型ではマニュアルヘッドライトレベライザーが装備されました。
2018年7月、20年振りのフルモデルチェンジを行い、4代目ジムニーが登場します。
合わせて、1.5Lエンジンを搭載したジムニーシエラもモデルチェンジします。
先進安全装備を採用し、新時代のジムニーとして登場しますが、ラダーフレームの採用、FRレイアウトの縦置きエンジンなど、先代までのジムニーを踏襲しています。
しかも今回のモデルチェンジで大きく進化したのがシエラです。
先代のシエラは、排気量が1.3Lであるにもかかわらず、660ccのJB23のほうがパワーがあり、高速道路も軽快でした。
そして今回シエラには、インドネシア向けに販売される7人乗りミニバン「エルティガ」 に搭載されるエンジンが採用されたので、高速道路などで先代のようなもどかしさは新型シエラにはないと言います。
デザインは、まるでベンツGクラスをコンパクトにした様相で、国内外で高い人気となり、イギリスではベビーGと称賛し、様々なメーカーでベンツGクラスに模したカスタムも登場しています。
特徴的なデザインとして、原点回帰のような丸形ヘッドライトは、往年のシールドビームのスタイルを彷彿とさせます。
光源にはH4ハロゲンバルブが採用されますが、上級モデルはオートレベリング機構付きLEDヘッドライトが用意されるほか、LEDポジションランプが上級モデルに装備されます。
このほかLEDヘッドライトは、H4ハロゲンバルブと異なり発熱がないため、冬場に吹雪の中走行するとヘッドライトへ雪の付着が避けられません。
そこでヘッドライトウォッシャーを標準装備。当然悪路で泥などを洗浄するのにも役に立ちます。
内藤
でも、H4ハロゲンバルブが多くのジムニーに採用されていることもわかりました。
そこで、バルブ交換について教えて欲しいのですが。
島田
シールドビームを採用しているヘッドライト(2代目まで)の交換方法は、ヘッドライト本体の交換なのでラジエーターグリルを外します。
グリルを外す場合、JA12ではクリアランスランプとウィンカーランプがグリル内蔵なので、前もってコネクターを外しておきます。
グリルの外し方は、正面から見るとプラスネジで止まっている部分が3カ所程度あるので、それをすべて外します。
あとは、グリルはボディ側のクリップに刺さって止まっているだけなので、進行方向に真っすぐ引き抜けば外れます。
この時に、ジムニーは古いので樹脂製のクリップが劣化し、無理やり引っ張ると壊れる危険があるので、シリコーンスプレーをクリップの位置に吹きかけてから作業します。
クリップは、ヘッドライトの上部と下部に左右合わせて4カ所あるので、全て吹きかけておきます。
吹きかけたら、上部からゆっくりと少しずつ、ずらす気持ちで外します。
グリルが外れたら、シールドビーム後ろのコネクターを外します。シールドビームを正面から見ると、3カ所プラスネジがあります。
このネジは光軸調整用なので触らないようにします。
そして、シールドビームを正面から押さえながら反時計回りに回すとシールドビームは外れます。
次に、シールドビームから車体取り付け用のリングを取り外します。
リングは、3カ所のブラケットでねじ止めされていますが、形が1個だけ異なることと、取り付け位置が決まっているので、場所を間違えないように覚えておきます。
取り付けは、逆の手順で取り付けます。
JB23ジムニー以降は、H4ハロゲンバルブを使用していますから、ボンネットを開けてヘッドライト裏から交換作業ができます。
最初にハロゲンバルブに刺さっているコネクターを切り離します。次にゴムカバー上部についたつまみを引っ張って外します。
すると、内部にH4ハロゲンバルブが見えるので、留め金を押して横にずらし解除します。これでH4ハロゲンバルブが取り外せます。
取り付けは、逆の手順で行えば完了です。
内藤
島田
内藤
島田
内藤
島田
あと、JB23の場合は色々なやり方があるけど、基本的な方法をお伝えするよ。
JB23ジムニーのヘッドライトユニットは、グリルを外すと留めているボルトが見えるので簡単に外せそうですが、取り外しの際にバンパーにヘッドライトの下側が干渉して上手く外せません。
そのため、本来はフロントバンパーを外すのが良いのですが、ここに少し問題があります。
JB23ジムニーのバンパーは、フロントフェンダーモール内に1カ所ボルト留めされているので、フェンダーモールを外す必要があります。
しかし、無理やり外すとクリップが破損するので順を追って取り外す必要があります。
グリル上部にあるクリップを取り外し、グリルを上に引き抜きます。
フェンダーモールを外すため、フェンダーライナーを外します。フェンダーライナーはクリップで止まっていますが、簡単に取り外せます。
フェンダーライナーが外れると、フェンダーモールが止まっているクリップが見えるので、ラジオペンチなどでクリップを摘まめば簡単に外れます。
バンパー上部の3カ所のクリップ、バンパー下部のボルト3本を外します。そして、フェンダーモールの下側に止まっているボルトを左右外せば、バンパーが外れます。
ヘッドライトは、上部に1カ所とラジエーターコアサポートに1カ所ボルト留めされているので、それを外してコネクターを切り離せば取り外せます。
JB64ジムニーは、グリルを外せばヘッドライトユニットが取り外せます。
フロントグリル下側左右にクリップ(四角の中に×の形をした)があるので、プラスドライバーで90度回転させます。すると裏側のフックが外れてフリーになります。
ボンネットを開けて、ボンネットキャッチ両サイドにあるクリップを取り外します。
グリル内蔵のウィンカー配線を外し、グリルを手前に外します。
この時に、13カ所のクリップで刺さって留まっているだけなので、フロント側に真っすぐ引き抜くようにします。
ヘッドライトユニット裏のコネクターを切りはなし、ボルト3本外せば取り外せます。
内藤
島田
だけど、JB23ジムニーからは、樹脂製のレンズユニットだから黄ばみを起こすクルマもあるよね。
あと結露も場合によっては発生するよ。
内藤
島田
ヘッドライトレンズは、衝撃に強いポリカーボネート樹脂を使用していますが、紫外線に弱いのでコーティングして保護しています。
飛び石などでコーティングが剥がれると、その部分から劣化が始まり黄ばみます。
そこで、黄ばみが発生したら市販のヘッドライト磨きでキレイにできます。
研磨すればキレイになりますが、そのままではまた黄ばみが再発するので磨き終わったら、市販のコート剤で保護します。
ユニット内の結露は、多少の曇り程度ならすぐに解消します。しかし、明らかに水滴が多く発生している場合は、結露の原因を探す必要があります。
結露の原因は、一般にゴムキャップの取り付け不良、通気口の目詰まり、ユニットのシーリング不良が考えられます。
そこで一般に点検しやすい、ハロゲンバルブの後ろに取り付けてあるゴムキャップの状態と、通気口に詰まりがないか確認します。
これに問題がない場合は、シーリング不良が考えられるので、整備工場に相談しましょう。
内藤
H4ハロゲンが主流なので、かなりカスタムしやすいと思ったのですが。
島田
しかもH4ハロゲンバルブだから、LEDバルブの種類も豊富でやりやすい。
内藤
島田
しかも2006年以前のジムニーなら黄色いヘッドライトにカスタムできるから、古いジムニーはバルブ交換で色々なカスタムができるよ。
内藤
島田
特にジムニーは、エクステリアを大幅にカスタムしてそれに合わせたヘッドライトを装着している例も多いから、幾つか面白いカスタムを紹介しよう。
白い閃光が鮮やかなジムニーに生まれ変わりましたね。JB23もすでに20年以上前のクルマですが、LEDヘッドライトを装着しても違和感なくかっこいいですね。
なにより明るくなったことで夜間のドライブが快適になったのではないでしょうか。
丸目のヘッドライトにカバーを取り付けてつり目にするだけで、フロントイメージが大きく変わりかっこいいですね。
一見すると違うクルマに見えました。この程度のカバーなら、明るさにも影響なさそうですから、見た目をがらりと変えるアイテムとしてとても良いですね。
ヘッドライトにイエローのフィルムがいいですね。しかもヘッドライトバイザーがとてもおしゃれです。
周りに見られない唯一無二のカスタムではないでしょうか。個性的でとてもセンスの良いカスタムでかっこいいですね。
ヘッドライトユニットをカスタムした商品に交換すると、全く違うフロントフェイスになり素敵ですね。
プロジェクタータイプで周りにはLEDのウィンカーとデイライトでしょうか。凄く特徴的なデザインでインパクトがありかっこいいです。
一見すると純正のLEDヘッドライトかと思いましたが、良く見るとスクエアのデザインでかっこいいですね。
周りにはLEDのリングが装着されているのでしょうか。純正とは一味違ったデザインで個性が出ていて素敵です。
ジムニーのヘッドライトは、2代目までシールドビームを使用していますが、H4ハロゲンバルブが装着できる交換型ヘッドライトもあるので、古くても明るくするカスタムは可能です。
明るくするにはLEDバルブが主流になり、多くのメーカーから販売されていますから、H4を装着するジムニーはかなりカスタムしやすいと言えるでしょう。
日本ライティングからは、通常のホワイトカラーのLEDバルブだけでなく、ハロゲン色のLEDバルブもラインアップにあるので、旧車の風合いを大切にしたい方にもおすすめです。
もちろん、明るさを求める方にもハイスペックモデルもあるので、きっとご満足いただけるでしょう。
LEDヘッドライト