こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。
ヘッドライトのバルブ交換であれば簡単に行えますが、他車と差を付け個性を出したいという方はユニット交換に注目していると思います。
DIYでヘッドライトユニット交換となると、かなりハードルが上がるため躊躇されている方も多いかと。
でも、ヘッドライトユニット交換は、基本さえマスターすればそれほど難しいカスタムではありません。
今回もカスタムから鈑金、コーティングの数々をお客様にしてきた自動車業界に30年以上携わる小泉さんにヘッドライトユニット交換の基本と配線周りについて解説していただきました。
小泉さんについてはこちらを御覧ください。
目次
内藤
ユニット交換となるとハードルが高いですが、それでも、個性的なカスタムを考えれば、ユニット交換は魅力的に感じます。
軽トラマニア小泉
内藤
ユニットごと交換で差を付けられるし。
軽トラマニア小泉
ハロゲン仕様のヘッドライトユニットであれば、バルブ交換で簡単にLEDバルブに変更可能です。しかし、他の車種と差を付けたい場合は、カスタムされたLEDヘッドライトユニットに憧れるでしょう。
また、同じ車種でも後期型ではLED仕様に変更されている場合もあり、新しいヘッドライトユニットに魅力を感じるオーナーも多く見受けられます。
ヘッドライトユニット交換は、「基本的に同じデザインであれば取り付けできます」。ただし、配線周りを事前に確認する必要があります。
例えば、後期型のヘッドライトユニット交換する場合は、バンパー、グリルなどのパーツも一緒に後期型仕様に交換する必要も出てきます。
そのため、予めヘッドライト交換に必要な項目をリストアップすることが大事となります。
内藤
軽トラマニア小泉
だから、事前にリサーチをしっかりすること。
内藤
軽トラマニア小泉
「どんなヘッドライトにするのか?」は、既存ヘッドライトユニットの中からデザインなどを考慮して選びますが、取り付け可能かどうか適合確認を忘れないようにしましょう。
「同じ車種、同じ年式」でも、マイナーチェンジの切り替え時期の場合、取り付けできない場合があります。
例えば、年式が2020年12月のクルマがあるとします。マイナーチェンジを同じ12月に行っていた場合、新車で注文した時期により、納車されるクルマがマイナー前の場合もありますし、その逆もあるでしょう。
このように、マイナーチェンジの年に登録されている場合は、ヘッドライトユニットを選ぶ際には十分注意が必要です。
内藤
軽トラマニア小泉
装着するヘッドライトユニットが決定したら、配線の確認をします。
ユニットによっては、そのまま純正カプラーにポン付けできる場合もありますが、変換カプラーがなければ取り付け不可の場合もありますので、商品を選ぶ際に配線の確認は重要です。
また、車種や年式、そして購入するメーカーのユニットによっては、配線を作成しなければならない場合も出てきます。
その手順についても事前に情報入手をしておきましょう。
一番の問題は、ヘッドライトユニットを交換して、既存のバンパーやグリルがそのまま取り付けられるかどうかでしょう。
取り付けに専用品が必要な場合は、必ずメーカーから、取り付けに必要なバンパーやグリルについて案内があります。
ただし、純正バンパーやグリルをそのまま使用できるとしていても、年式によってはヘッドライトユニットのデザインが異なる車種も多いので、年式やグレードなどが間違いないか確認しましょう。
内藤
軽トラマニア小泉
ヘッドライトを取り外すには、フロントバンパーを外す必要があります。
なぜかというと、ヘッドライトユニットを固定しているボルトがフロントバンパーを外さないとアクセスできないことや仮にアクセスできても、ヘッドライトユニットを取り外すときに、フロントバンパーが邪魔になるからです。
よくSNSなどにフロントバンパーをずらしてヘッドライトユニットを取り外す説明がありますが、フロントバンパーやフロントフェンダーなどにキズをつける心配があることや、作業性が悪いので、ずらして作業するより思い切って外してしまいましょう。
フロントバンパーを外す場合車種により異なりますが、一般的にフロントグリルとタイヤハウス内のフェンダーライナーの一部を取り外す必要があります。
フロントバンパーを外せたら、ヘッドライトユニットがどのようにボディに止まっているか確認できます。
あとは、止まっているナットなどを外してヘッドライトを取り外せば、ヘッドライトの配線状況も確認できます。
ここで、購入したヘッドライトユニット裏のカプラーと、外したヘッドライトユニットのカプラーを確認します。同じ状態であればそのまま取り付けられます。
もし、異なるカプラーであれば、純正品から購入したユニットに移植できるか先に確認します。
カプラーの形状が異なる場合は、カプラーが接続できるに作り直す必要が出てきます。
ヘッドライトにLEDライトを組み込んだタイプは、基本的にカプラーが取り付けられています。
親切設計のメーカーの場合は、純正カプラーを使用しているので、そのまま取り付けられます。
中には全く異なるカプラーが取り付けられていますが、一部車両側のカプラーを変換させるキットが同梱されている場合もあるので、それを使い車両側のカプラーを変換します。
このほか一般的に、LEDヘッドライトにしてユニット内にイカリングなどのイルミネーションを取り付けると、点灯させるための新たな配線が追加されているので、別途配線を制作する必要があるでしょう。
ヘッドライトにLEDバルブを組み込んだカスタムユニットの場合、車両側のカプラーに合わせて作る必要があります。
その場合、購入したヘッドライトユニットに配線が同梱されているでしょう。
もし、ヘッドライトユニットに変換ハーネスがなければ自分で制作するしかありません。
その場合、ヘッドライトの電源にテスターを使い、プラスとマイナスを調べます。
また、H4の場合は3極コネクターですが、1カ所がマイナス、残りの2カ所は、Hiでプラス電源、Loでプラス電源が来るようになっています。
次にLEDライトは、極性があるのでプラスとマイナスを逆に取り付けると点灯しません。そこで、配線を制作する前にワニ口クリップを使用して極性を確認します。
ワニ口クリップをLEDバルブの電極に挟み、バッテリーの直接つなげば点灯するか確認できます。
プラスとマイナスが判明したら、それに合わせて配線を制作して仮組して点灯確認します。
配線を制作して、配線をキレイにまとめます。配線をまとめるには結束バンドを使用するとよいでしょう。
ヘッドライトユニットの配線と車体側の配線を確実に挿し込み、ヘッドライトを仮に車体に取り付けます。
そしてエンジン始動してヘッドライトを点灯させてみます。
出来れば点灯の様子を自分で確認できるよう、誰かにヘッドライトスイッチ操作を頼むとよいでしょう。
ヘッドライト、イルミネーションの点灯が問題なければ、エンジンを止めてすべてを元に戻していきます。
車にナットを用いてヘッドライトを止める場合、外した位置にボルトやナットが来るよう締め付けます。
どういうことかというと、取り付け位置がずれていると、ヘッドライトの光軸が出ないほか、見た目の左右バランスが悪くなります。
※ヘッドライトを取り付けたら、一度ボンネットを閉めて、少し離れた位置から左右の取り付け位置のバランスを確認しましょう。
外した位置に来るようにするためには、ボルトとナットが止まっていた場所に跡が残っていると思いますので、跡が隠れるように締め付けます。
次にグリルを取り付けますが、グリルとヘッドライトのクリアランスも左右同じになるよう注意しながら組付けます。
ヘッドライトとグリルの間には、わずかに隙間があいています。この隙間は、止めた位置により左右バランスが崩れます。
最近のクルマは、取り付けると隙間が均一になるようになってきていますが、それでも注意して取り付けしないと遠目で見た時にヘッドライトとグリルの位置関係のバランスが僅かに悪くなります。
最後にフロントバンパーを取り付け、ネジやクリップの止め忘れがないか確認します。
一番重要なことは光軸調整です。ヘッドライトの光軸調整を専用のテスターを使い行いますが、一般には持っていないので、ディーラーや整備工場で調整してもらいます。
自分で調整する方法としては、純正ヘッドライトを取り外すときに、ヘッドライトの照射位置を壁にマーキングしておけば、交換後もその基準をもとに光軸調整ができます。
ただし、クルマを少しでも動かしていると、光軸のマーキング位置が変わってしまうので、マーキングしての作業は目安にとどめておきましょう。
内藤
軽トラマニア小泉
でも自分でやると決めたなら、きっと配線を作るのもすぐできるようになるよ。
ヘッドライトユニット交換で、配線まで変えるとなると、かなり難易度が高く感じます。しかし、クルマの電気さえ理解すれば、それほど難しいことではありません。
道具を適切に揃えて正確な作業を行えば、新たに配線を引き直す作業は楽しいと感じることでしょう。
そして、すべての基本を忘れずに作業することがヘッドライトカスタムを成功させるポイントです。