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こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。
軽自動車で高い人気を誇るワゴンRは、多くの方たちから親しまれ、様々な進化を遂げてきました。それはデザインにも反映され、標準モデルからスポーティーモデルまで様々なスタイルが販売されています。
クルマの顔を決めるヘッドライトもワゴンRらしさを完成させ、今では縦長の特徴あるヘッドライトがワゴンRのトレードマークになっています。
そこで、ワゴンRのヘッドライトがどのように変わってきたのか、そしてカスタムにはどのようなスタイルがあるのか解説します。
内藤
軽自動車も前に比べて室内空間も広がり、使い勝手が良くなりましたよね。
その先駆けとなったのがワゴンRだったと思いますが、その機能性に惚れ込んだらしいんです。
島田
初代(CT/CV系)が登場した当時は、乗用タイプの軽自動車か、商用バンが主流だったからね。
内藤
中古車を購入してカスタムをしたいらしいので、ヘッドライトについて教えて欲しいということなんです。
島田
ただし、初代は20年以上前だから2代目から解説するよ。
2代目ワゴンR(MC系)は、1998年に登場します。累計販売台数50万台以上の人気となった初代ワゴンRをキープコンセプトに、手堅いフルモデルチェンジを行いました。
1998年10月、軽自動車規格が長さ、幅ともに大きくなり、これに合わせるように登場したのが2代目ワゴンR(MC系)です。
2代目(MC系)では、スポーティーなRRが新グレードとして用意され、エンジンも軽自動車自主規制いっぱいの64馬力を発揮させ、見た目もエアロパーツで身を包み、使い勝手だけでなく走りも軽自動車トップクラスでした。
2代目(MC系)の大きな特徴は、2000年12月のマイナーチェンジにおいて、標準モデルのワゴンRにマルチリフレクタータイプが採用されたことです。
ヘッドライトデザインは同じでしたが、レンズカットがなくなったことで、イメージが一新されています。
ただし、スポーティーグレードのRRは、プロジェクタータイプが標準装備され、独特なデザインでスポーティさを強調していました。
用意されたヘッドライトは、2灯式と4灯式があります。
2灯式にはH4ハロゲンバルブが採用され、4灯式にはロービームにH3C、ハイビームにHB3ハロゲンバルブが採用されました。
また、当時の高級モデルに採用されていたHID仕様も用意されロービームにD2Sバルブ、ハイビームにはH7ハロゲンバルブが採用されています。
2003年9月、「様々なユーザー、様々な使用シーンに対応した万能型ワゴン」をコンセプトに3代目(MH21/22S)が登場します。
2代目(MC系)で丸味を帯びたデザインは初代の角型デザインに戻り、背が高く屋根を長くすることでゆとりある室内空間にしています。
ヘッドライトは、2代目(MC系)を踏襲した縦長デザインとしましたが、さらに大型化して4灯式を廃止し、すべて2灯式になりました。
スタイリッシュなマルチリフレクターを2代目(MC系)同様に採用していますが、HID仕様では、プロジェクタータイプとなっています。
また、RRとRR-IDには専用ヘッドライト、グリル、フロントバンパー、そしてワイドタイヤを装着して他のグレードと差別化を図り、上質感を出しました。
後期型になると、標準モデルのリフレクタータイプにブルーガラスのH4ハロゲンバルブを採用し、外からヘッドライトを見るとブルーに見えたのが特徴です。
2008年9月に4代目ワゴンR(MH23S)が登場します。
4代目(MH23S)登場前に初代から累計販売台数が300万台を超える怪物モデルは、一見してワゴンRと分かるデザインは踏襲しました。
4代目(MH23S)は、先代のボックス型のデザインから2代目の丸味を帯びたデザインに回帰しているのが特徴です。
伝統の大型の縦型ヘッドライトは、切れ長の異形ヘッドライトとメタリック塗装のフロントグリルにより質感の高いスタイルとなっています。
ヘッドライトバルブは、ワゴンRにはH4ハロゲンバルブとHIDの2タイプが用意されました。
HID仕様車のロービームはD2Rバルブ、ハイビームはH7ハロゲンバルブの4灯式になりました。
環境問題への取り組みが加速し始めた国内では、2000年を過ぎるとハイブリッド車が注目され始めました。
そして、スズキでも2012年に「軽ワゴン低燃費No1、新世代エコカー」を開発コンセプトに、「スズキクリーンテクノロジ」 のもとに技術を集結して開発した新型ワゴンRが登場します。
TVコマーシャルで「エネチャージ」と叫ぶ俳優・渡辺謙の姿にインパクトが強かったのを覚えている方も多いのではないでしょうか。
この他にも最新技術の新アイドリングストップシステム、エコクールといった低燃費技術と軽量化技術を取り入れました。
低燃費技術を取り入れた5代目ワゴンR(MH34S/MH44S)も、先代までと同じく、一目でワゴンRと分かるスタイルで、伝統の縦長ヘッドライトも採用しました。
先代と同じ切れ長のデザインでクルマの顔を強調して、力強いスタイルにしています。
ヘッドライトには、H4ハロゲンバルブの2灯式とHID仕様でロービームにD4R、ハイビームにH9ハロゲンバルブの4灯式が用意されました。
2014年になると、マイナーチェンジが行われ、マイルドハイブリッドの一つ、S-エネチャージが上級グレードに採用され、S-エネチャージ搭載車種と分かるよう、ヘッドライトにブルーの加飾 がされているのが特徴です。
2017年2月、6代目となるワゴンRが登場します。デザインを大幅に刷新し、2種類のデザインで登場しました。
今回のフルモデルチェンジでは、スズキの軽自動車初となるウィンカーレバーを車線変更する方向に軽くおさえるだけでターンシグナルが3回点滅するレーンチェンジウィンカーを採用したほか、映像を俯瞰的にモニターに表示する全方位モニター付きメモリーナビゲーションもメーカーオプションで用意されています。
特徴的なのがヘッドライトデザインで、先代までの「切れ長タイプ」と「上下2段に分かれるタイプ」を用意し、様々な方から注目されるクルマへ進化しています。
切れ長タイプデザインには、H4ハロゲンバルブを採用し、上限2段タイプには、ロービームにオートレベリング機能付きLEDランプ、ハイビームにはHB3ハロゲンバルブが採用されます。
また上級グレードには、ハイビームで走行中に対向車や先行者がいたり、明るい場所にあると自動的にロービームに切り替わり、対向車や先行者がいなくなったり周囲が暗くなると自動でハイビームに切り替わる、ハイビームアシストを用意しています。
内藤
それでワゴンRのヘッドライトをカスタムするうえで、参考になる事例を教えて頂けたらとおもいまして。
島田
LEDヘッドライトにして、白い稲妻のような閃光になりましたね。これで夜道もだいぶ明るく安全に走行できるようになったのでは。
よく見ると、ポジション球とロービームも同じ色味なのでかっこいですね。
クルマの年式を考えた時に、バランスを考えてハロゲン色を選択するのは自然でいいですね。
しかもLEDなので明るさも十分なのではないでしょうか。フォグランプとの色味の相性も自然でとてもかっこいいです。
ヘッドライト内部をブラック化すると、クルマの顔のイメージが変わりとてもかっこいいですね。
イカリングのプロジェクターが獲物を狙う鷹の目のようでとてもかっこいいですね。
ヘッドライトは、光源を変えるだけでなくレンズの色を変えるのも面白いですね。
特にレインボーカラーのフィルムは、角度を変えると色味が変わるのでおしゃれでかっこいいです。
良く見ればヘッドライトユニットも変わっているので、昼も夜も楽しめる素晴らしいカスタムと思いました。
ピンクのイカリングと、ピンクのスモールのコラボがとてもきれいですね。
しかも色味が同じなのも素晴らしいと思いました。昼間でこれだけの光量なので夜間はかなり明るいのでしょうね。
カスタムヘッドライトは高価ですが、手に入れて取り付けた時の感動は何物にも代えがたいですよね。
非常にかっこいいデザインで、特に3連のプロジェクターは迫力ありますね。すべてのプロジェクターにイカリングはあるのでしょうか。
きっと夜間はキレイでしょうね。
内藤
島田
取扱説明書にもあるけど高電圧だから感電する恐れがある。
だから、HIDの構造を知らないなら専門業者にお願いしたほうがいいね。
内藤
島田
ワゴンRのハロゲンヘッドライトバルブ交換は、ボンネットを開けて交換できるので意外に簡単です。
2代目(MC系)の4灯式を除くと、どのモデルもハロゲンバルブはH4を使用しているので、基本的に作業方法は同じです。
ボンネットを開けてヘッドライト裏にあるコネクターを外します。外すときはコネクターをしつかり保持して車両後方に真っすぐ引き抜きます。
ゴムカバーの取手を掴み、引っ張って外します。
留め金を押しながら上方にずらすようにすれば、固定フックが外れます。あとはハロゲンバルブを抜き取ります。
取り付けは逆の手順です。
内藤
島田
ここでは詳しいことは控えるよ。
内藤
軽自動車は比較的簡単と聞きますがワゴンRはどうなんでしょうか。
島田
それじゃあ、ワゴンRの基本的なヘッドライトの外し方を解説するよ。
ワゴンRのヘッドライトユニット外しは、フロントバンパーを外す必要があります。
ちなみに、ワゴンRのバンパーはフロントグリルがバンパー一体型のタイプと別体タイプの2種類があります。
見分けるポイントは、バンパーとグリルが繋がっているかどうかなので、バンパーとグリルの堺を見れば、すぐにわかるでしょう。
最初にバンパーを外しますが、年式や型により若干の違いはあります。
基本的に、フェンダーと繋がっているホイールハウス部分とバンパー下部、そしてグリル部分にあるクリップとネジを外せば取り外せます。
また、グリルの取り外しが必要なタイプも、グリル上部に止まっているプリップを外せば上に引き抜けます。
以下の画像は、MH系の分解図ですが、おおよそどのタイプも似たような組付け型なので、参考になるでしょう。
バンパーが外れたら、ヘッドライトを止めているボルト3本を外します。
バンパーを外せばヘッドライトの全容が良く見えるので、車体のどことボルトで接合されているかわかるはずです。
ヘッドライトのボルトを全部外すと、前に外れてきます。ただし、各種電球のコネクターが繋がっているので、それら全てを切り離すのを忘れないでください。
内藤
特にレンズの黄ばみは、かなり多くの方が苦慮しています。
このほか、ヘッドライト内が曇る不具合もありますが、それぞれの対策を教えてください。
島田
ヘッドライトレンズは樹脂で製造しており、この樹脂はポリカボネートという樹脂でできています。
強度があり軽量で様々なデザインが可能なことから、主流の素材になりました。
しかし、ポリカボネートは紫外線に弱く、太陽光に長くさらされると劣化して黄色くなります。これが黄ばみの原因です。
そこで黄ばみが起きないよう、メーカーではコーティングして対策していますが、コーティングも飛び石などにより剥がれ、そこからホコリなどが入り劣化が始まります。
これは走行すれば避けられないことなので、長く乗り続けると黄ばみが発生します。そこで、黄ばまないように考えるより、黄ばんだ後のリペアを考えましょう。
一番良い方法は、ヘッドライトの黄ばみ取りを購入して磨くことです。
そして、磨いた後は必ずコーティングしましょう。というのも磨いた後はキレイでも、ポリカボネートを紫外線から守るコーティングがないと、すぐに黄ばみが発生するからです。
また、クリア塗装をする方も見られますが、塗装はブースがなければ埃が入り、見映えが悪くなるので、塗装はお勧めしません。
ヘッドライト内部が結露して曇る場合の多くは、バルブ交換後の取り付けの不備や、ヘッドライトのシーリングの劣化、そして通気口がゴミなどで塞がっていることが原因です。
バルブ交換は比較的簡単なので、オーナーご自身で行っている場合も少なくありません。
しかし、取り付け時にしっかりユニットにバルブがはまっていないと、隙間から水分が侵入して内部に結露が発生します。
次に多いのが、通気口がふさがっていることです。ヘッドライトユニットは、外気温度とユニット内の温度、そして湿度を同じにするため通気口を設けています。
そこで、通気口がゴミや埃で塞がっていると、空気の循環が上手くいかずに結露します。
内藤
島田
ワゴンRのヘッドライトは、ハロゲンバルブが主流なので、カスタムはかなりやりやすい車種といえます。
また純正でHIDでも、LEDに換装できるキットも多数販売されているのもカスタム好きにはうれしいところでしょう。
ヘッドライトのカスタムは、純正より明るくしたいという気持ちから始まります。
特にハロゲンバルブでは暗く見にくいのでLEDバルブにすればかなり明るくなるでしょう。
日本ライティングからもLEDバルブの標準とハイスペックモデルの2種類が用意されているので、明るさを求める方に満足いただけます。
しかも色温度もホワイトの6500Kだけでなく、ハロゲン色の4000Kも用意しているので、LEDでハロゲン色を探している方にもご満足いただけることでしょう。