こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。
トヨタが販売する初めての高級ミニバンとして登場したアルファードは、初代から現行に至るまで様々な先進技術を採用しており、ヘッドライトも常に時代の最先端を行く装備が搭載されています。
そのため、カスタムするにあたっては様々な問題にぶつかりながらも、その都度克服し多様なドレスアップがアルファードの歴史を彩っています。
そこで、初代アルファードから3代目となる30系アルファードまでのヘッドライトの特徴を解説、また、カスタムの歴史から現在のトレンドまでご紹介します。
目次
内藤
島田
内藤
島田
アルファードが初めて登場したのは、2002年5月でした。当時の高級ミニバンといえば、日産エルグランドでしたが、対抗する形でトヨタからアルファードが登場しました。
木目パネルを多用して豪華さを前面に出したインテリアが話題になったほか、ライト類もロービームにハロゲンバルブを採用している車種が主流の中、HIDを搭載したグレードも用意されていました。
4灯式のヘッドライトで、ロービームにはハロゲン仕様車でH4バルブ、HID仕様車でD2Rバルブ。ハイビームにはHB3のハロゲンバルブが採用されていました。
HIDを採用しているグレードの特徴として、前期モデルはD2Rバーナー(リフレクタータイプ)を使用し、マイナーチェンジした後期タイプ(2005年)には、新たにD2Sバーナー(プロジェクタータイプ)がAFS装着車(ヘッドライトの照射範囲が動く)のみ採用されました。
2008年5月にフルモデルチェンジを行い、このモデルから姉妹車種であるヴェルファイアが登場します。
ヴェルファイアのヘッドライトをまとめた記事はこちらです。
2代目アルファードは、上級グレードにエグゼクティブパワーシートを装備するなど、高級ミニバンとしての地位を確立していきます。
ヘッドライトは、前期後期共ロービームには、環境に配慮したD4SタイプのHIDが採用され、ハイビームはHB3タイプのハロゲンバルブが採用されていました。
D4Sというバルブについてまとめた記事はこちらです。
https://www.zwebonlinestore.com/blog/hid/2101/
3代目となる30系アルファードは、ファミリーカーを連想させるミニバンと言うより高級車として開発販売され、海外でも富裕層を中心に人気のあるクルマです。
2015年1月に登場しただけあり、ヘッドライト(ロービーム、ハイビームともに)にはLEDを採用しています。また、ヘッドライトは前期と後期とでレンズの形状が異なります。
前期モデルは、プロジェクタータイプを採用たのに対し、後期モデルは、2眼ヘッドライトと3眼ヘッドライトを採用しています。
この後期モデルは、3眼ヘッドライトにシーケンシャルウィンカーが標準装備されますが、2眼ヘッドライトはオプション設定のみとなっています。
内藤
でも、最新を導入しているという事は、それぞれの時代ごとでかなりカスタムは大変だったんじゃないでしょうか?
島田
でも、時と共に多くのショップから明るいバーナーが発売されるようになったし、ハロゲンバルブを明るくする場合も当初はHIDキットが主流だったね。
それじゃあ、時代ごとにアルファードのカスタムの移り変わりを紹介するよ。
初代10系アルファードが登場した2002年当時は、ヘッドライトを明るくする方法として、高効率ハロゲンバルブに交換するのが一般的でした。(あまり明るさは変わらない)
そのため、純正でHIDが採用されているグレードに自然と注目が集まることになりました。
しかし、純正HIDが採用されていても、ハイビームはHB3ハロゲンバルブが採用されていたので、ライト点灯時の色味のバランスが悪く、ハロゲンバルブを高効率のホワイト色に変えるのがトレンドでした。
そして時代が流れ2005年頃になると、カー用品メーカー各社からHIDコンバージョンキットが多数発売されるようになります。
当初は、H4タイプ以外のHB3やHB4などが販売され、その後にハイビーム・ロービームを一つのバルブで切り替えできるH4タイプが開発販売されるようになり、アルファード乗りもハロゲンバルブをHIDへ交換する人が増えました。
高価なHIDに変えてもすぐに不点灯になることも販売当時は多かったですが、時とともに品質が向上し、HIDキットを取り付ける人が爆発的に増えるようになります。
20系アルファードは、バーナーの種類は異なりますが、基本的にロービームがHID、そしてハイビームがHB3ハロゲンバルブを採用しています。
カスタムとしては、初代に見られたハイビームのHID化が一般的となり、高効率ハロゲンバルブへのカスタムは、徐々に姿を消していきます。
しかし、HIDキットは、点灯してから最大光量になるまで時間を要するため、ハイビームとして必要な「反応性」が無いことからHIDキットを敬遠する人も現れました。
そして、いよいよLEDバルブが登場します。
HIDと異なり点灯から最大光量を発揮するLEDは、まさにハイビームのためのバルブと言っても良いほど相性がよく、交換する人も多く現れましたが、当初は今ほど光量がなく、取り付けても「白いだけのLEDバルブ」という印象で、明るさを求めるならまだまだHIDキットに遠く及ばない製品でした。
その後、各メーカーの開発努力もあり、HIDに引けを取らない明るさを持つLEDバルブが販売されるようになりました。
現在ではハロゲンバルブを明るくするにはLEDバルブが主流となり、2代目アルファードのハイビームのカスタムの定番はLEDバルブとなっています。
また、明るさを求めるカスタムだけでなく、よりドレスアップ志向の強い光物をユニット内に多く配置したカスタムも流行し、イカリングやユニット内をブラックアウト化した製品が多数販売されるようになりました。
3代目となる30系アルファードは、ロービームとハイビームともにLEDを採用しています。LEDはヘッドライトユニットと一体型のため、バルブ交換して社外バルブを取り付けるという今までのカスタム方法は不可能になりました。
そこで、30系アルファードは、ヘッドライトのインナーの色を変えるカスタムが流行します。
インナーの色を変えることで「フロントマスクの印象」がガラリと変わるので、色選びは特に重要です。一般に純正のシルバーからブラックに変更するカスタムが一番人気です。
そして、今はヘッドライト内部に様々なLEDを配置させるカスタムが主流となりつつあり、各ショップなどでヘッドライトをカスタムしたモデルや、カーアクセサリーメーカーが製作したカスタムヘッドライトが人気となっています。
光らせ方には様々な手法がありますが、一般的にイカリングと呼ばれる手法や、デイライト増設、モノアイと呼ばれるガンダムのザクの目のようなヘッドライトカスタムが人気です。
そして、30系後期には2眼ヘッドライトと3眼ヘッドライトのラインナップがあり、2眼ヘッドライトモデルに3眼ヘッドライトを移植するカスタムショップも現れ人気が出ています。
内藤
島田
内藤
アルファードは、ヘッドライトにHIDが採用され始めた時期に登場した高級ミニバンです。そのためアルファードにも初期モデルからHIDが採用されたグレードがラインナップされていました。
そしてモデルチェンジの度に、当時の最先端を取り入れ、現行の上位グレードには3眼のLEDヘッドライトが採用されています。
ヘッドライトは、車の表情を決定する重要なパーツであることから、見せ方でイメージがガラリと変わります。その見せ方には光らせ方、色使いの使い分けが主流になっており、アルファードの目力を高めるカスタムがトレンドとなっています。
そして、10系アルファード向けにもこのようなドレスアップを目的としたパーツが多数販売されているので、初代から現行型までスタイリッシュにカスタムすることが可能となっています。