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サンバートラック

サンバーが10年ぶりに刷新。新型サンバーバン・トラックのヘッドライトはどうなった?

アイキャッチ画像引用元:スバル

こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。

サンバーが2022年1月に大幅な改良が加えられました。サンバーバンは、10年振りのフルモデルチェンジですが、サンバートラックは一部改良のマイナーチェンジとなっています。

様々な改良されましたが、ヘッドライトはどちらもLEDヘッドライトが標準装備のモデルが用意されています。

先代にもLEDヘッドライトが用意されていましたが、新型となりどのように変わったのか、そしてカスタムできるのか詳しく解説します。

モデルチェンジしたサンバーバンとトラックの概要

内藤

今年の初めに、スバルのサンバーが大幅な改良が加えられたじゃないですか。

バンとトラックがありますがバンは10年ぶりの大幅刷新でフルモデルチェンジですよね。

気になるのが、サンバートラックは一部改良となっていることなんですよ。

サンバーはもともと同じ車種だから、トラックも大幅に刷新されたと思ったら違うじゃないですか。何がどう先代と変わったのでしょうか。

軽トラマニア小泉

まず、今回登場したサンバーバンは2012年に登場した7代目からのモデルチェンジなんだ。

そしてサンバートラックは、一足先に2014年にモデルチェンジが行われて8代目になっていたんだよね。

それで遅れる事8年後の2022年にバンが8代目になったんだ。この登場に合わせて、トラックも一部改良して性能をアップしている。

内藤

なぜ、タイムラグが起きたのでしょうか。

軽トラマニア小泉

スバルは2012年で軽トラ生産から撤退したのは覚えているだろ。

それで、ダイハツからのOEMでサンバートラックとサンバーバンを販売するんだ。

OEMだからダイハツの新型車販売に合わせる形になったからなんだ。

内藤

なるほど、ということは、OEM元のダイハツのモデルチェンジに影響されているということですね。

それで、今回の改良で何がどう変わったのでしょう?

軽トラマニア小泉

結構変わったんだよね。まあ、このご時世だから安全支援システムはすごいよ。

このほかにも様々な部分で改良が加えられているから、その辺りも解説するよ。

どちらも予防安全性能を刷新

2022年1月(17年ぶり)に軽商用車のダイハツアトレーカーゴのフルモデルチェンジをうけ、スバルサンバーバンもフルモデルチェンジしました。

大きな特徴は、商用車として初めて「DNGA(Daihatsu New Global Architecture )を展開したことです。

これは、トヨタの「TNGA」を基礎として軽自動車と小型車の基本性能を高める手段です。

DNGAをもう少しわかりやすく説明すると、軽自動車と小型車までを同一の方法で作られることで、異なるのは車体の大きさと搭載されるエンジン排気量のみと言ってもよいほどとなりました。

これにより、軽自動と小型車を分け隔てなく生産することでコストパフォーマンスの高いクルマが生産可能な生産方法となっています。

プラットフォームを一新したことから、サンバーバンのボディ剛性が上がり、そして軽量化できたことで優れた安全性能と運動性能を手に入れました。

安全性能では、サンバーバン、サンバートラックともにステレオカメラを刷新した「スマートアシスト」を全車標準装備しています。

これにより、「衝突回避支援ブレーキ機能」と「衝突警報機能」の対応速度が向上したほか、対向車を認識して部分的に遮光できる「アダプティブヘッドライト」もLEDヘッドライト搭載車種に用意しています。

このように、安全装備を充実させたことで、近年高まる安全、安心に対するニーズにも対応した新しい軽商用車として登場しました。

内藤

サンバーバンは新しいプラットフォームで登場したんですね。でもサンバートラックは違うのでしょうか。

軽トラマニア小泉

サンバートラックは、2014年にフルモデルチェンジしてその時にボディ構造の変更をしているんだ。

今回のサンバーバンはフルモデルチェンジだけどサンバートラックはマイナーチェンジだから、プラットフォームは同一なんだよね。

だから、型式もサンバーバンはS300系からS700系に変わっているけど、サンバートラックはS500系のままなんだ。

型式が変わらないということは車体構造が変わらないからマイナーチェンジなんだよ。

内藤

なるほど、同じサンバーでもトラックとバンで内容が変わっているんですね。

パワートレーンは新開発のCVT採用で静粛性アップ

今回の大幅改良でサンバーバンとトラックはパワートレーンにも手が加えられ、新開発のFR用CVTを搭載しています。

新開発のCVTの特徴は、軽商用車の小さいスペースに合わせて小型化されて床下に搭載されました。

CVT特徴を生かした静粛性と低燃費、そして発進性能は、ドライバーのストレスを軽減させると言います。

発進、加速性能を向上させるため変速比幅を拡大し、加えて発進時にはローギア比にしたことで、ストレスない発進が得られるとともに、変速ショックがないスムーズな加速で登坂も快適です。

特に、CVTは無段変速なのでエンジン回転が高回転で唸りを上げることもないため、静粛性が格段にアップしているところが魅力でしょう。

CVT車クラス初となる電子制御4WDを採用し、スイッチ1つで駆動方式を2WD/4WD AUTO/4WD LOCKの3モードから選択できます。

しかも運転中に選択可能としたことで、状況により瞬時に切り替えができることから適正な対応が可能となっています。

内藤

軽トラや軽バンにCVT採用なんて凄いですね。しかも4WDも設定あるなんてこれは驚きです。

軽トラマニア小泉

CVTは軽乗用車にも古くから採用されてきたけど、軽バンや軽トラにはCVTは採用されていなかったんだよ。

これは軽トラや軽バンはMTという考えが多かったことも理由だけど、やっぱり軽乗用車と違い軽商用車はハードに使うからね。

CVTの構造を見直さないと壊れちゃう危険があった。でもそれを上手く克服して今回搭載したんだよね。

内藤

凄いですね。これからは軽トラや軽バンもMTではなくてCVTという時代になりそうですね。

バンには上級グレードにディアスを設定

スバルの軽ハコバンには、商用タイプのサンバーバンと乗用タイプのディアスワゴンが存在しました。

先代モデルもダイハツアトレーワゴンをベースにディアスワゴンが販売されてきましたが、ダイハツのアトレーが軽商用貨物の上級車になったことを受け、サンバーバンの上級グレードとしてサンバーディアスが登場します。

4ナンバー貨物車としての広い荷室スペースが特徴の新しいサンバーディアスは、両側スライドドアやスマートアシストの[全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)/LKC(レーンキープコントロール)がディアス専用として装備されます。

また、エクステリアにはメッキグリルやドアミラーターンランプ、リアガーニッシュやサイドシルスポイラーを装着し、スポーティな演出で他のモデルと差別化を図りました。

インテイリアにも上級装備が数多くあり、ドアを開けると目に飛び込むステアリングにはオーディオスイッチが配置され、メーターやシフトノブにシルバーメッキが加飾されます。

エアコンもオートエアコンになっているほか、シートもディアス専用ファブリックシートでスタイリッシュに演出しています。

内藤

ディアスは、今回からバンの上級モデルになったんですか?

軽トラマニア小泉

そんなことはないんだよね、どちらかというとディアスバンとして売られていた時期のほうが短いかな。

もともと、サンバーバンの上級モデルはサンバートライとして販売されていて、それがサンバーディアスになったんだ。

でも、途中からディアスはディアスワゴンとして独立販売されたから、今回の統合は原点回帰といったところかな。

新旧ヘッドライト比較

内藤

今回の大幅改良ではヘッドライトも大きく変わったのでしょうか。

軽トラマニア小泉

大きく変わったと言えばそういえなくもないけど、基本的に先代を受け継いでいると言っていいかな。

その辺について詳しく解説するね。

LEDヘッドライトは2017年から採用

今回の大幅改良でヘッドライトにLEDヘッドライトを標準装備されるグレードが登場していますが、LEDヘッドライトは、先代にもグレードによって採用されていました。

サンバーバンは、2017年の一部改良モデルからLEDヘッドライトがオープンデッキスマートアシスト搭載車両に標準装備されたほか、VC/VCスマートアシスト、VCターボ/VCターボ スマートアシストにはオプションで用意されています。

またサンバートラックには、2019年の一部改良でスマートアシストⅢt装着車両にLEDヘッドライトを標準装備しています。

スマートアシストⅢの安全支援システムには、ハイビームアシストが装備されているので、先代もスマートアシストⅢを装備すると、周りの状況を判断してロービームとハイビームを自動で切り替えるLEDヘッドライトとなっています。

そして、今回大幅改良されたサンバーバンとサンバートラックには、全グレードでスマートアシストが標準装備になったので、グレードによってLEDヘッドライト装着車が変わっています。

LEDヘッドライトが装着されるグレードは、「トランスポーター」「VC」のCVT車とその上のVCターボとディアスです。

大きな違いはアダプティブヘッドライト

大幅改良によってヘッドライトもグレードアップしましたが、先代のサンバーバンとサンバートラックとの違いは、アダプティブヘッドライトが装備されたことです。

アダプティブヘッドライトとは、ハイビームで走行中に対向車や先行車を検知すると、一部分を遮光することで、対向車や先行車に配慮しながら高い視認性を確保できるライトです。

30km/h以上で走行しているときに、周りが暗く対向車や前走車がいないことをフロントウィンドウに設置されたステレオカメラが検知するとハイビームで走行します。

そして、前方に対向車や前方車がいると、図の②のようにロービームに切り替わります。

内藤

アダプティブヘッドライトが装備されているなんて驚きです。

軽トラマニア小泉

夜間の安全性確保は重要だからね。とにかく明るくなければ見えないだろ。

だからこれを軽商用車に採用したのはとても良いことだと思うよ。

ハロゲンバルブ仕様車も継続

新型ハイゼットカーゴと新型ハイゼットトラックのヘッドライトは、LEDだけでなくハロゲンバルブ仕様も用意されています。

ハロゲンバルブ仕様は、VB、VBクリーン、トランスポーター(5MT車)、VC(5MT車)に標準装備されており、H4ハロゲンバルブが採用されています。

これは、先代までのモデルと同じであり、ハイビームアシストも先代同様標準装備です。

ハイビームアシストは、車両前方が暗く対向車や前走車がいない時にハイビームとなり、対向車や前走車、そして前方の街灯が明るくなるとロービームに切り替わるシステムです。

周りの明るさを検知して切り替わるシステムなので、人の感覚とは、ズレが生じることもありますが、その場合は手動での切り替えが可能です。

ヘッドライトのカスタムを楽しむなら

内藤

新型になってヘッドライトのカスタムはかなり厳しくなりましたね。

軽トラマニア小泉

そうでもないさ。だってハロゲン仕様車も併売されているからね。

内藤

でも、どうせ購入するなら純正LEDヘッドライトを選ぶのでは?

軽トラマニア小泉

確かに純正と聞けば安心感もあるし選びやすい。でも車両本体価格がかなり高くなるからね。

その辺をどうとらえるかだよね。

あと、人によっては純正LEDヘッドライトが暗いと感じる方もいるから。

純正LEDの明るさについてのレビュー
https://bbs.kakaku.com/bbs/K0000957515/SortID=22940495/

内藤

なるほど、ということは明るいヘッドライトを求めるならハロゲンヘッドライトで社外製のバルブがよいということですね。

軽トラマニア小泉

好みの問題でもあるかな。でもハロゲンバルブなら明るくできるということだね。

それじゃあ、どんな風に明るくできるのか解説するよ。

ハロゲンバルブからLEDバルブへの交換方法

先代も新型もハロゲンバルブなら社外製LEDバルブを取り付ければ明るいヘッドライトに出来ます。その手順は、サンバーバンとサンバートラックで少し異なります。

新型サンバートラックのヘッドライトバルブ交換

サンバートラックのヘッドライトバルブ交換は、ヘッドライトユニットを取り外して行います。

手順1

ドアを開けて、説明書に記載のある①のクリップ2個、②のナット1個、そして③のボルト1本を取り外します。

手順2

ボルトを取り外します。

手順3

ヘッドライト脇にあるフロントバンパーを矢印方向に動かして浮かせます。

手順4

フロントバンパーを浮かせると、ヘッドライトの図の位置にリテーナーがあるので説明書に記載のある大きい矢印の方向に外します。

手順5

ヘッドライト上部のカバーを外しますが、車両前方に引っ張れば簡単に外れます。止まっているクリップは、2カ所です。

手順6

説明書に記載のある①にあるボルトを1本取り外してから、②、③の順に嵌合を外します。

手順7

ヘッドライトユニットが外れているので、手前に引き出してからコネクターを外します。

手順8

ゴムカバーを上下の取手を持って取り外します。そして、ハロゲンバルブを留めている留め金を①のように押してから、②のように外します。

とりつけは逆の手順で行います。
LEDバルブは、後方のスペースの問題もあるので、日本ライティングから販売されている軽トラ、軽バン専用モデルが安心です。

新型サンバーバンのハロゲンバルブ交換方法

サンバーバンのヘッドライトバルブ交換は、ヘッドライトユニットを外す必要があります。

手順1

ボンネットを開けて、プリップを2個取り外します。

手順2

タイヤハウス内にあるボルトを1本外し、クリップと外します。

手順3

フロントバンパーを説明書に記載のある矢印のようにめくり、内部の図の位置にあるボルトを1個取り外します。

手順4

クリップとボルトを取り外します。

手順5

バンパーを説明書にあるようにめくるとヘッドライトを取り出せます。あとは、H4バルブのコネクターを外せばヘッドライトユニットが外れます。

手順6

ハロゲンバルブは、止め具を両方から挟んでから外します。内側に均等に力を入れると、スプリングのようになっていて外せます。

あとは、バルブを引き抜きます。

取り付けは、逆の手順で行います。

社外LEDバルブは、後方スペースの関係で取り付けられない場合があります。そこで日本ライティングの軽バン専用のLEDバルブを使用すると安心です。

内藤

サンバートラックもサンバーバンもヘッドライトユニットを外さないとだめなんですね。

軽トラマニア小泉

そういうことだね。でも、これが出来ればユニット交換のカスタムも出来るよ。

まとめ

新型ハイゼットのヘッドライトは、LEDヘッドライトを標準装備するモデルもありますが、ハロゲンバルブ搭載車車両も健在です。

しかし、ハロゲンバルブは非常に暗いので、純正LEDヘッドライトより夜道は心許無いですが、社外品のLEDバルブに交換することで、非常に明るいヘッドライトに出来ます。

LEDバルブは、日本ライティングから軽バンと軽トラ専用でラインアップがあり、しかもあかるさも標準モデルとハイスペックモデルの2種類があるので好みに合わせてお選びいただけます。

この記事はこんな人が書いています

軽トラマニア小泉

カスタム・鈑金・コーティングなど自動車関連の業務に30年以上携わり、数多くのカスタムも手掛けてきた実績があります。コペンのデモカーで雑誌K-CARに何度も取り上げられる。大会に出品する車両製作を手伝い全国2位を受賞。

軽トラももちろん所有し、スバルサンバーに赤帽の赤いヘッドエンジンに憧れ換装したほか、ダイハツハイゼットでは、車高を上げて林道を走破しやすい改造や、荷台にスポットライトを増設。また、乗り心地が少しでもよくなるようにと、シートにはアトレーワゴンのシートを移植するなど、数多くのカスタムを行ってきました。 

   
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