こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。
プリウスが登場したのは20世紀後半のことでした。未来を身近に感じられるクルマとして多くの人に新時代の到来を予感させました。
プリウスは20年以上の時を刻むなかで大きく進化してきました。そこでプリウスの変遷とその中からフォグランプについて解説します。
内藤
少し調べてみると同じプリウスでもフォグランプが装着されていたり、されていなかったり差がありますよね。
年代によってどう変化してきたのか気になります。
島田
それが今は多くのクルマでハイブリッド車がラインアップに加わり、珍しくなくなったけど、プリウスのように専用モデルは今でも少ないからね。
それゆえに、進化も気になるよね。
内藤
島田
初代プリウスは、1997年12月、世界初となる量産ハイブリッドカーとして誕生しました。
当時のTV CMで「21世紀に間に合いました」というキャッチフレーズが衝撃的だったことを覚えている方もいることでしょう。
あまりにも衝撃的なデビューとキャッチフレーズで、本当に世の中にハイブリッド車が売れるのだろうか、そして街を走るのだろうかと半信半疑に思った方たちが多くいたのを思い出します。
初代のプリウスのスタイルは、現在のプリウスとは大きく異なり、セダンスタイルとして登場しました。ルーフ部分が高いスタイルが特徴で、セダンなのに乗り降りのしやすさに拘ったクルマ作りでした。
また、当時としては珍しい、インストルメントパネル中央にオペレーション機能が集約され、メーターパネルがハンドル奥にないデザインが未来的でした。
今では装備されるクルマが多くなったマルチディスプレイも装備され、見る人に未来を感じさせました。
ディスプレイにはモーター走行状態や充電状態などの情報が確認できたほか、ナビゲーション機能も搭載されているなど、当時としてはかなり未来的なインテリアが斬新で、高級感とは別の雰囲気がありました。
2003年9月、世界トップクラスの低燃費性能の先代モデルをさらに進化させて登場しました。
デザインもセダンからハッチバックに変更されたことにも驚きましたが、モーターが先代で45psだったのに対し68psまでアップされたことで、2.0Lエンジン並みの動力性を手に入れました。
これにより、走行性能が格段に向上し、発進から追い越しまで力強い走りができるプリウスになりました。
また、先代が5ナンバーサイズだったのに対し、2代目は車幅を30mm拡大して1,725mmとした3ナンバーサイズにしたことで、ゆとりある室内空間がポイントの一つでした。
そして、プリウスの特徴的なデザインの一つ、ドライバーの着座位置の頭上を一番高くしたトライアングルシルエットは、4代目まで継承されるプリウスの基本スタイルになっています。
もちろん、ハイブリッド車の要である燃費性能は、当時世界トップレベルの35.5km/Lと、当時のユーザーの度肝を抜いたことで、多くの人がプリウスに対して好感を持てたことは、、発売開始の9月1日からわずか2週間で、月間販売目標の3,000台を大きく上回る10,000台を受注したことからもわかります。
3代目プリウスは、2009年5月に2代目より一回り大きくなって登場しました。
デザインコンセプトがほとんど変わっていないので、プリウスのことを知らない人にとっては、新型なのか旧型なのか見分けがつきませんでした。
しかし、ハイブリッドシステムの90%以上を刷新しているので、まぎれもなく先代とは全く別のプリウスです。
特にエンジンを1.5Lから1.8Lに変更し、モーターの出力を増幅できるリダクションギアを搭載したことで2.4L車並みの動力性能を手に入れています。
また、世界トップレベルの空力性能と、エネルギー効率向上により、燃費性能も38.0km/Lと先代より燃費が向上し、走りも楽しめる低燃費車プリウスが誕生しました。
このほか、世界初としてリモコンキーを使い車外からエアコンの操作ができるほか、ムーンルーフに搭載したソーラーパネルで発電した電力を使い、車内の換気を行うソーラーベンチレーションシステム」を装備するなど、近未来的な装備は3代目にも用意されていました。
そして、いまでは当たり前のように売られているPVH(プラグインハイブリッド)車が登場したのも3代目プリウスでした。
当初は2年後の市販に向けて、官公庁、自治体、電力会社などの法人向けに対し、2009年12月から約230台のリースを始めました。そして、2012年1月からプリウスPHVが本格投入されます。
4代目の登場は、2代目から3代目のような控えめなモデルチェンジとは程遠い、全く新しいデザインへと生まれ変わり2015年に登場しました。
ただし、プリウスのトライアングルデザインは継承されていますが、低重心により、先代までとは異なるアグレッシブなデザインです。
特にバッテリーは、ニッケル水素バッテリーと先代まで使用されなかったリチウムイオンバッテリーの2種類が用意されています。
当然のことながら、先進技術もふんだんに装備されたのが4代目プリウスで、Toyota safety senseや、BibeamLEDヘッドライトを採用するなど、走りの良さ・乗り心地の良さ・静かさに磨きがかかっています。
発売当初、賛否両論があったリアデザインは、2018年に親しみやすいデザインとしてマイナーチェンジで生まれ変わっています。
内藤
島田
クルマに乗って車内を見た時に、今までのガソリン車とは異なるクルマだったよ。
今も、先進技術を投入しているし、4代目のデザインなんて、どう見ても時代を先取りしている。表現が難しいけど、未来的すぎるんだよね。
内藤
島田
初代プリウスは、1997年から2003年まで販売され、1997年から2000年のマイナーチェンジまでが、NHW10型、マイナーチェンジ後がNHW11型です。
このマイナーチェンジは、パワーユニットの変更が主であり、エクステリアデザインは、前後バンパーをフルカラー化してヘッドライトなどのデザインを一新した程度でした。
そして、プリウスにはフォグランプは標準装備されず、メーカーオプションのみの設定で、電球にはH3ハロゲンバルブが使用されていますが、マイナー前後での変更はありません。
2代目プリウスに用意されていたフォグランプにはHB4ハロゲンバルブが使用されています。
当初登場した2代目には、フォグランプが標準装備とフォグランプなしの2タイプが用意されていました。
しかし、2005年のマイナーチェンジで、すべてのグレードでフォグランプが標準装備されます。また、マイナーチェンジ前後でハロゲンバルブの変更はありません。
3代目プリウスは、前期モデルの2009年から2011年まではH11ハロゲンバルブが使用されていましたが、一番下のLグレードのみフォグランプの設定がありません。
後期となる2011年以降では、バルブがH16ハロゲンバルブに変更になります。
形は前期モデルのH11ハロゲンバルブとよく似ていますが、定格がH11ハロゲンバルブでは55Wなのに対し、H16ハロゲンバルブでは19Wと、省電力のハロゲンバルブを使用しているので、互換性がありません。
また、後期モデルから、Gグレードは標準装備ですが、Sグレードではメーカーオプションに変わりました。
内藤
島田
重量を軽くして、オルタネーターへの負担を減らした対策としてH16ハロゲンバルブは必要だったんだよ。
4代目になると、フォグランプにも純正でLEDが使用されます。これにより、3代目の後期型より明るいフォグランプを手に入れます。
4代目は、2018年のマイナーチェンジ前後でフォグランプの形が大きく変わります。前期モデルは、フロントバンパー両サイドに3角形を横に倒した形のフォグランプとアクセサリーランプが兼用となった灯具が装着されます。
しかし後期では、フォグランプはバンパー下部のロアグリルの外側に取り付けられ、形も丸いオーソドックスなデザインに変更されました。
また、純正オプションの白色と黄色の2色切り替えができるバイカラーフォグランプを選べるのも、後期モデルからです。
内藤
島田
内藤
島田
それを含めて解説するね。
内藤
島田
それじゃあ、人気がある20プリウス以降のフォグランプの交換方法を解説するよ。
2代目プリウスのフォグランプの交換は、フロントバンパー下側から交換します。ちょうどフォグランプがある下側のフェンダーライナーを外すとフォグランプ裏側が現れます。
下側からの作業になるので、できればジャッキアップして作業したほうが簡単です。
フェンダーライナーは、フォグランプを下から覆うように取り付けられています。
取り外し方は、バンパーに2本のボルトネジで固定されているだけなので、10mmのラチェットレンチなどを使い外します。外した後は、下側にめくればフォグランプの裏側が見えます。
そのあと、バルブにつながっているコネクターを外してからバルブを反時計回りに回して取りはずします。
取り付けは取り外しの逆の手順で進めれば完了です。
3代目の30プリウスのフォグランプバルブ交換は、基本的に20プリウスと同じく、フォグランプの下側にあるフェンダーライナーを外して交換をします。
30プリウスでは、フロントタイヤのすぐ前方にフェンダーライナーとバンパーを止めているプラスチックのクリップがあるので、それを外します。
クリップは、センターを細いマイナスドライバーなどを使い持ち上げると、クリップを外せます。
次に、前方にある10mmのボルトネジを1本外すと、フェンダーライナーは下側にめくれます。
するとその中にフォグランプの裏側を確認できますから、後はコネクターを外してからバルブを反時計回りに回すと、灯具からバルブが外せます。
取り付けは、取り外しと逆の手順で進めますが、灯具にバルブを取り付けるときに、バルブの傘の切り欠きを灯具に合わせてから時計回り回すのがコツです。
内藤
島田
でも、ジャッキアップしてクルマの下に入るから、安全のためにリジットラックを使い、クルマが不用意に落下しないように注意して行う必要があるよ。
4代目プリウスの純正LEDフォグランプは、明るくできないと諦めている方も多いでしょう。
しかし日本ライティングからは、純正LEDをバルブ交換と同じ要領でハイパワーのLEDに交換できる専用設計のLEDが販売されています。
専用設計なので、無加工で簡単取り付けが可能で、しかも純正LEDに比べて明るさが2.5倍と大幅アップし、明るい光が悪天候や夜間でのドライバーの負担を軽減します。
そして、明るいLEDバルブで発生する大量の熱を効果的に逃がす静音設計のクーリングファンも搭載しているので、点灯時間が長くなっても点灯直後の明るさがキープされ、熱によるダメージがないことから長寿命です。
内藤
内藤
島田
それじゃあ、どんなカスタムがおすすめか解説するよ。
3代目までのプリウスは、ハロゲンバルブを使用しているので、LEDバルブに交換すれば、明るいフォグランプにカスタムできます。
しかも、2代目も3代目もメジャーなバルブを使用しているので、比較的LEDバルブも手に入れやすいでしょう。
もちろん、HIDキットを取り付けて明るくする方法もありますが、30プリウス後期は樹脂製のフォグランプユニットを使用しているので、HID化はできません。
30プリウス後期は、H16ハロゲンバルブなので暗く評判が悪いですが、日本ライティングでもH16ハロゲンバルブ用のLEDバルブが販売されています。
今まで日本ライティングでは、フォグランプ用のH16LEDバルブは、5,000ルーメンの標準タイプと6,400ルーメンのハイスペックがラインナップにありましたが、今度新しく10,000ルーメンのスーパーハイルーメンモデルの発売が開始されました。
スーパーハイルーメンモデルの特徴は、ハイスペックモデルではLEDチップが1個であるのに対し、2個に増設し、明るさをアップさせています。
内藤
島田
フォグランプは、多くの車種が純正で白色を採用していますが、本来の悪天候での見やすさを考えれば、イエローカラーが実用的です。
イエローが見やすい理由は、光の波長が白色より長いため、光が水を通過して路面をしっかりとらえるからです。
また、白色が多い中、イエローにカスタムすれば、見た目のインパクトも上がります。
そのほか純正でもオプション設定されるようになった白色と黄色の2色切り替えフォグランプもおすすめです。
日本ライティングからもイエロー、ハロゲン色、そして白色の3色を組み合わせたカラーチェンジタイプが3タイプラインアップしていますから、色の好みに合わせて選べます。
内藤
島田
プリウスは、標準装備でフォグランプが装着していない場合や、オプションでも装着していない個体があります。
特に中古車で購入する場合、フォグランプがついていない個体を購入した後に、後から取り付ければいいと安易に考えると、かなり大変になる場合があるので注意しましょう。
プリウスは、20系も30系も、もともとフォグランプがオプションでも設定されていない車種があります。このような車種は、フォグランプの取り付けを純正のようにするにはかなりハードルが高いでしょう。
また、オプション設定されている車種でも、リレーの追加、ヒューズの変更などが必要になるので、DIYでのカスタムは難しいので、専門ショップに相談するのが望ましいといえます。
内藤
島田
内藤
プリウスは、初代から3代目までハロゲンバルブを使用していますが、すべての世代でバルブが異なっています。また3代目では、途中からH16ハロゲンバルブになり、そのままではHID化もできません。
しかし、LEDバルブを使えば、樹脂製のフォグランプでも安心して使え、しかも明るいLEDやカラーチェンジタイプもあるので、自分好みのフォグランプへカスタムしやすいでしょう。