こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。
クルマをカスタムして楽しむ方法を与えてくれたトヨタ86は、スポーツカーとして高い人気を得ました。
多くのクルマがカスタムしにくくなっている中、トヨタ86のようなクルマは貴重な存在です。
しかし、フォグランプはあまり聞かれないバルブが使用されており、明るくすることを諦める方も見られます。
そこで、トヨタ86について、またフォグランプの交換やカスタム方法なども解説します。
目次
内藤
しかも自分好みにかなりカスタムを楽しんでいて、ノーマルからかけ離れた姿なんですよね。
島田
内藤
それで明るくしようと考えているらしいんですが、なんでも変な白熱球が付いているらしくて。
島田
内藤
島田
内藤
島田
初代トヨタ86は、2012年4月に発売が開始されました。命名は名車AE86型カローラレビン/スプリンタートレノから取られたのは有名な話です。
そして、この発表に合わせてクルマ好きが集まり、クルマについて語れる集いの場所として、全国の取り扱い販売店に「AREA 86」が設置され、専門スタッフがスポーツカー関連の情報をはじめ、サービスの提供を開始しました。
トヨタ86は、FR(フロントエンジンリアドライブ)を採用したスポーツカーですが、スバルと共同開発してお互いが技術を出し合って完成したクルマです。
トヨタ86とスバルBRZは、メーカーロゴ、内装、用意されたオプションや車両カラーやディテールに違いはあるものの、基本は同じクルマです。
また、トヨタ86の基本コンセプトが、自分でチューニングして楽しむことなので、今でも前期型の割安な中古車に人気があります。
トヨタ86は、一部改良などを毎年行いながら、2016年8月にマイナーチェンジを行い後期型が登場します。
前期型との違いは、エンジンを改良し、低回転からアクセルの踏み方に俊敏に反応したトルクの立ち上がりを実現させたほか、足回りの見直しにより、走りの味を鍛えなおしています。
そして後期型では、スポーツカーとしての走行性能だけでなく、デザインにも手が加えられました。
特にフロントのデザインに大きく手が入れられ、フロントグリルが拡大され、空力性能を高めるフィンがバンパー下部のほか、フォグランプベゼルにも取り付けられています。
このほかにもエクステリアの細かい部分に空力対策が施されたほか、ニュルブルクリンク24時間耐久レースからフィードバックされた技術も採用されています。
内藤
島田
オーナーが自分好みにチューニングしたAE86のように、トヨタ86も多くの方たちにクルマを楽しんでもらいたい気持ちが詰まっているといえるかな。
内藤
そうすると、フロントフォグランプも仕様変更されているということでしょうか。
島田
しかも少し特徴的でもあるんだ。その辺を踏まえながら解説するよ。
トヨタ86前期のフォグランプは白熱球を使用しています。そのバルブはPSX24Wという特殊なバルブで、同じような規格名のPSX26Wとは互換性はありません。
今時、白熱球と驚く方も多いですが、これは消費電力を抑える目的で使用されています、消費電力は24Wなのでトヨタ車のフォグランプに多く使用されているH16ハロゲンバルブの19Wより大きくなります。
しかしながら白熱球なので、H16ハロゲンバルブより明るいわけではなく、ほとんど同等の明るさです。
そしてトヨタ86前期には、すべてのグレードにフォグランプの設定があるわけではありません。
トヨタ86の中でもっとも廉価グレードの「RC」には、オプション設定もありません。また、その上の「G」には販売店オプション設定となっていました。
内藤
島田
だから上級モデルの「GT”LIMITED”」と比較すると、装備面が大きく違うんだね。でも2015年に「RC」は廃止されたんだ。
内藤
島田
でも翌年の後期モデルでは続投はなく短命に終わったモデルなんだよね。
トヨタ86後期には、LEDフォグランプが用意され、「GT」には標準装備ですが、「G」には販売店オプションとしていました。
その後、2017年11月に追加された「GR」にもLEDフォグランプが標準装備されています。
LEDフォグランプは、最近のトヨタ車に多く採用されるようになりましたが、当時としてはまだ珍しいフォグランプでした。
しかし、前期の白熱球のPSX24Wに比べると明るくなり、しかも白くきれいなフォグランプになっています。
LEDフォグランプは、今までのようなバルブ交換タイプではありません。
LEDヘッドライトと同じく、ユニット一体式ですから、交換することを前提としないフォグランプです。
内藤
島田
しかもハロゲンバルブや白熱球より寿命も大幅に長いから、よほどのことがない限り通常ではメンテンナンスがいらないんだよね。
内藤
島田
内藤
島田
見た目的に交換が難しく見えるかもしれない。
でも実際は、バルブ交換を想定した設計だからそれほど難しくないんだよ。その辺を解説するね。
トヨタ86のフォグランプバルブの交換は、クルマをジャッキアップすることなく交換が可能です。
最初に交換するフォグランプと反対側にハンドルを回します。この時に、いっぱいまでハンドルを切ると作業はしやすいでしょう。
次にフロントバンパーとフェンダーライナーを止めているクリップを3つはずします。プラスドライバーでクリップを回してクリップが浮いてきたら、その隙間に細いマイナスドライバーを差し込めば、簡単に外せます。
ただし、フェンダー内部が汚れてクリップに砂などが詰まっていると、うまく外せないので、その場合は綺麗にしてからクリップを外します。
具体的にはこちらの記事をご確認ください。
クリップ3つ外すと、フェンダーライナーがめくれます。冬場はフェンダーライナーが硬くなっているので、ドライヤ―などで温めるとめくりやすいでしょう。
フェンダーライナーをめくると、フォグランプの裏側が見えます。あとは、コネクターを外してからバルブを外します。コネクターの下側を押してロックを外してから真っすぐ引き抜きます。
そしてバルブの外し方も上下の爪を押しながら真っすぐ引き抜きます。もし簡単に引き抜けない場合は、ロックが解除されていませんから、しっかり爪を押すのがポイントです。
取り付けは、取り外しと逆の手順で行います。
内藤
島田
内藤
島田
PSX24Wの白熱球では、暗くて多くのオーナーが不満を持っているよね。でも、PSX24Wは、特殊なんだよ。
そこが難しいところかな。あと後期型もできないことはないかな。ユニット交換ができるなら黄色にだってできるよ。
内藤
島田
トヨタ86のフォグランプは、前期型も特殊なPSX24Wという白熱球なので、明るくする方法が限られています。
そこで、登場当時はLEDバルブよりHIDキットが主流だったので、HID化するためにフォグランプユニットをガラス製に交換する方法が取られました。
最近でも、フォグランプユニット交換が主流のカスタムで、多くのメーカーから専用品が販売されています。また、交換したユニットにはH11ハロゲンバルブを装着できる仕様なので、コネクターの変換が必要です。
ただし今では、コネクターをPSX24WからH11への変換コネクターが販売されているので、純正交換のように交換できます。
ガラス製のフォグランプユニットにすれば、HID化も可能なほか、H11規格のLEDバルブの取り付けが可能になるので、カスタムの幅が大きく広がります。
ユニット交換は、基本的にバンパーを外すのが簡単です。しかしバンパーを外すには多くのクリップやボルトを外す必要があるので、ジャッキアップしてクルマの下から作業したほうが簡単といえます。
ただしバンパーアンダーカバーは、2枚構造になっており、クリップ10個、ボルト6個でとめられています。
バンパーアンダーアカバ―を外せば、下側からフォグランプユニットが見えるので、あとは外すだけですが、ユニットはステーごとプラスネジ2本で止まっているだけです。
ネジ2本を外したら、ネジの付いていた方向にスライドさせると簡単に外せます。
次に、アンダーカーバーを外さずに交換する方法ですが、バルブ交換と同じ要領で、フェンダーライナーをめくります。するとフォグランプユニットが見えますが、そこにシルバーのプラスネジが2本上下に見えます。
それを外して横にずらすと外せます。ただしプラスドライバーは長めでなければ対応できません。
内藤
島田
まあ、無理だと思ったら専門ショップに依頼するのが確実だよ。
トヨタ86のフォグランプは、PSX24Wという特殊バルブなので、対応するLEDはそれほど多くありません。それでも最近ではネット通販などで格安の海外製のバルブを見かけるようになりました。
しかし、海外製の安い製品では放熱に不安があり、LEDの寿命が心配であることや、発光点がPSX24Wと異なるので、照射方向も気になります。
そんな中、日本ライティングではPSX24W用のLEDバルブが販売中(2色切り替え)となっていますので、海外製が不安な方はご検討ください。
フォグランプカスタムは、様々な方法がありますが、その中でもイカリングは人気のカスタムです。トヨタ86のフォグランプは、汎用のフォグランプユニットが使用できるので、イカリングを取り付けた商品も売られています。
また、後期型も専用フォグランプレンズが販売されているので、専門ショップに依頼すれば好みのフォグランプにカスタムが可能でしょう。
黄色いフォグランプは、トヨタ86には設定がありません。そのため、トヨタ86の前期も後期も今まで諦めるしかありませんでした。
しかし、最近は前期、後期ともに専用のフォグランプユニットが販売されています。
前期はおもにH11が後期はH16が対応となる商品なので、それに合わせて黄色のLEDバルブを装着すれば、オリジナリティあふれるフォグランプになります。
また、フォグランプユニット交換はちょっと難しいと考えている人には、フォグランプのレンズにフィルムを貼る方法があります。
フィルムなら飽きれば違う色にもできるメリットがあり、カスタムとして人気がある方法の一つです。
内藤
島田
でも今後PSX24Wに対応した商品が日本ライティングで販売される可能性もあるわけだから、それをもう少し待ってみるのもいいかもね。
内藤
カスタムして自分好みに仕上げるのは、クルマ好きにはたまらない楽しみの一つです。そんな楽しみ方を与えてくれたのがトヨタ86でした。
しかし、フォグランプに関しては、既存のLEDバルブを簡単に取り付けるのは難しく、多くの方法が生み出されてきました。
最近では、専用パーツが販売されているので、カスタムを楽しむ意味では、理にかなったパーツといえるでしょう。
しかし、誰でも簡単にカスタムを楽しむには程遠いのが現実です。
日本ライティングでもPSX24WのLEDバルブを販売中です。ご興味がある方はもうしばらくお待ち下さい。