こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。
セレナは、比較的歴史が浅い車種ですが、若い人から高い人気を誇っており、フォグランプも様々なカスタムが行われてきました。
そこで、初代から現行モデルまでフォグランプの種類と、どのようなカスタムが行われてきたのか詳しくご紹介します。
内藤
それで、フォグランプを後つけしたいと相談されたので、フォグランプユニットを手に入れなければならないと話をしたんです。
島田
それでお客さんは純正LEDフォグランプと純正ハロゲンランプとどちらを希望していたんだい?
内藤
それでハロゲンにして明るいLEDバルブを装着してはどうかと提案したんです。
島田
内藤
それで、セレナも歴史が古いじゃないですか。
過去から現在まで、社外品を取り付けたカスタムでどのようなメリットがあったのか紹介すれば少しは納得いただけるのかと思って今回セレナの今と昔の違いやカスタムがどう変わったか教えて頂けたらと思いまして。
島田
今付いていないパーツを取り付けたいと考えるという事は、カスタムへ足を踏み出したわけだから、色んなメリットやデメリットを理解してもらう事でお客さんも納得できるだろう。
内藤
島田
初代C23セレナは、1991年登場で1999年まで販売されたモデルなので、すでに20年以上も経過しており現存する個体はかなり少なくなっています。
当時のフォグランプは、他の多くの車種と同じくヘッドライト内の内側に配置されていました。ただしC23後期モデルには特別仕様車としてキタキツネがありました。
これはフロントバンパーにバンパープロテクターを装備し、CIBE製の丸いフォグランプを取り付けているのが特徴でした。
フォグランプに使用していたバルブは、通常モデルにはH3cハロゲンバルブが、キタキツネモデルにはH3aハロゲンバルブが装着されていました。
2代目C24型セレナのフォグランプは、フロントバンパー埋め込みタイプになります。標準モデルには、角型のフォグランプが採用され、ライダーには丸いフォグランプが埋め込まれていました。
また、特別仕様車のキタキツネもフォグランプが用意されましたが、初代とは異なり丸いフォグランプがフロントバンパーに埋め込みされています。装備されているハロゲンバルブは、すべてH3ハロゲンバルブを使用していました。
3代目となるC25型セレナは2005年に登場し2010年まで販売されたモデルで、多くのグレード構成がありました。
フロントバンパー形状が標準モデルと異なるハイウェイスターやライダーといったモデルもありましたが、どのグレードも丸形フォグランプをフロントバンパー内に装備していました。
使用されたハロゲンバルブは、どのフォグランプもH8ハロゲンバルブを使用しています。
4代目となるC26型セレナでは、フォグランプをフロントバンパー内に収めた丸型を採用しており、3台目を踏襲してH8ハロゲンバルブを使用していました。
2013年にビッグマイナーチェンジを行うと、ヘッドライトやフロントグリル、フロントバンパー形状が大きく変わり、それに合わせてH8ハロゲンバルブからH11ハロゲンバルブに変更されています。
実質定格がH8の12V/35WからH11では12V/55Wに変わったことで、マイナー前より明るいフォグランプとなります。
5代目となるC27型セレナは、2016年から販売されている現行モデルです。搭載されているフォグランプは、純正LEDフォグランプとハロゲンフォグランプの2タイプの設定があります。
ハロゲンフォグランプには、現在販売されているモデルにはH8ハロゲンバルブが採用されていますが、2019年のマイナーチェンジ前のモデルで、ハイウェイスター以外に装着されるフォグランプにはH11ハロゲンバルブが使用されています。
内藤
純正LEDは無理としても、ハロゲン仕様車のフォグランプ交換は簡単でしょうか。
島田
それほど大変じゃないよ。それでは、初代セレナC23型から交換方法を解説するよ。
C23セレナは、エンジンがフロントシート下にあります。そのため、ボンネットを開けてもエンジンはありません。その代わり、スペアタイヤが積まれているので、初めてボンネットを開けるとかなりびっくりします。
そして、フォグランプはヘッドライト内側に装備されているので、ボンネットを開けてヘッドライト裏側から作業します。上記の画像の丸いオレンジの部分がフォグランプです。
ゴムカバーを外して、留め金を外せばバルブが灯具から抜けます。あとはH3cハロゲンバルブの平端子を外して取り外しが完了します。
C24セレナは、フォグランプがバンパーに設置されているので、タイヤハウス内から交換作業をします。
バルブ交換する側と逆にハンドルを回せば作業スペースができます。ただし、車高が低い場合、クルマの下からの作業があるのでジャッキアップしたほうが作業性が良いでしょう。
タイヤハウス前方の下側にあるボルト2本とクリップ1個、そしてビス1本を外してフェンダーラーナーの下の部分をめくります。
クルマの下に寝転んで覗くと、フォグランプユニットが見えます。コネクターの刺さっている部分を反時計回りに回すとキャップが外れます。
あとは、中のバルブを取りはずせば完了です。
C25セレナのフォグランプバルブ交換は、タイヤハウスから交換作業します。そのため、タイヤハウス内のフェンダーライナーのフロント側を外す作業をします。
タイヤを交換するバルブと反対にハンドルを回せば、ジャッキアップせずにフェンダーライナーを外せます。
ただし、車高が低い場合は、ガレージジャッキでジャッキアップして、落下防止のリジットラックを使用します。
最初にフェンダーラーナーのクリップを1個外します。センターを細いマイナスドライバーや内張はがしを使い引っ張り上げると外せます。
次に、下側にあるトルクスネジ3本を外します。
フェンダーラーナーのクリップとトルクスネジを外すと、フェンダーライナーを画像のように捲れるので、後は内部にあるフォグランプのコネクターを外します。
フォグランプのカプラーを外して、反時計回りに回せばバルブを外せます。赤い円内がカプラーで、矢印のほうに爪を押しながら引っ張ります。
交換後は、逆の手順で組み立てて終了です。
C26セレナのフォグランプバルブ交換は、フェンダー内から行います。
ジャッキアップせずに作業できますが、車高が低く作業がしにくい場合は、ガレージジャッキでジャッキアップし、落下防止のリジットラックを使用して作業します。
交換するバルブと反対側にハンドルをいっぱいまで回します。
フェンダーライナーをめくります。
フェンダーライナーをめくると、奥にフォグランプユニットが見えますから、バルブのコネクターを外して反時計回りに回して外します。
C27セレナのフォグランプバルブ交換は、タイヤハウスから作業しますが、フェンダーライナーをめくるために、バンパー下側のトルクスネジを外す必要があるため、トルクスドライバーを用意しておきます。
C27セレナは、グレードによりフォグランプ形状が丸形と横長の形状に分かれますが、ハロゲンバルブの交換方法は同じです。
なお、現在新車で販売されるセレナは、オプションを含めて横長タイプのフォグランプです。
作業スペース確保のために、交換するフォグランプと反対側にステアリングをいっぱいまで回します。
フロントバンパー下部にあるトルクスネジ3本を外します。ただし、クルマの下側にあるネジなので、車高が低い場合はガレージジャッキでジャッキアップし、落下防止のためにリジットラックを使用しましょう。
フェンダーラーナーをめくるために、外した下側からめくります。強い力で引っ張ると破損させる恐れがあるので、ゆっくりと作業します。
フェンダーライナーをめくると、奥にフォグランプユニットが見えるので、コネクターのツメを押しながら下に引き抜きます。
コネクターを外せたら、フォグランプバルブを反時計回りに回して引き抜きます。
取り付けは、取り外しの逆の手順で組付ければ完了です。
内藤
その場合は後付けできるのでしょうか。
島田
それじゃあ取付け方法や注意点を解説するよ。
後付けでフォグランプを取り付ける場合、純正のフォグランプの位置に取付ける方法と、汎用品をオーナーが好みの場所に取付ける方法の2通りあります。
純正の位置であれば、フロントバンパーにあるカバーをフォグランプ取付け用カバーに交換すればよいでしょう。
オーナーの好みの場所に取り付ける場合は、取り付ける位置に法規があります。保安基準199条では以下のように規定されています。
「自動車(側車付二輪自動車並びにカタピラ及びそりを有する軽自動車を除く。)に備える前部霧灯は、その照明部の上縁の高さが地上800mm以下(専ら乗用の用に供する自動車であって乗車定員が10人未満のもの(二輪自動車、三輪自動車及び被牽引自動車を除く。)及び貨物の運送の用に供する自動車であって車両総重量3.5t以下のもの(二輪自動車、三輪自動車及び被牽引自動車を除く。)以外の自動車に備える前部霧灯は、その照明部の上縁の高さが地上1,200mm以下)であって、すれ違い用前照灯の照明部の上縁を含む水平面以下(大型特殊自動車、小型特殊自動車及び除雪、土木作業その他特別な用途に使用される自動車で地方運輸局長の指定するものに備える前部霧灯でその自動車の構造上地上1,200mm以下に取り付けることができないものにあっては、その照明部の上縁がすれ違い用前照灯の照明部の上縁を含む水平面以下となるように取り付けることができる最低の高さ)、下縁の高さが地上250mm以上となるように取り付けられていること。」
つまり、ロービームより高い位置への設置は認められず、尚且つ地上からフォグランプの下側の部分が250mm以上確保する必要があるということです。
高すぎても低すぎてもだめなので、注意して取り付けましょう。
また、同時に3個以上点灯する取り付け方法も禁止されていますから、3個以上取り付けても同時点灯しないように配線に工夫が必要です。
配線とスイッチがなければフォグランプは点灯しません。一般的に汎用フォグランプキットであれば、必要な配線とスイッチが同梱されていますから、必要に応じてリレーなどを別途購入して取り付けるとよいでしょう。
そして、純正と同じように後付けする場合は、配線はバンパー裏まで来ているので、スイッチのみ購入が必要です。
スイッチは、ヘッドライトスイッチ部分にフォグランプスイッチが追加されたディマースイッチをディーラーや部品商で購入します。
ディマースイッチを購入する場合、車検証を手元に間違えないように部品発注することがポイントです。
フォグランプは、取り付けただけでは光軸がズレているので調整が必要です。純正フォグランプユニットであれば、上下に調整できるスクリューが付いているので、それを使い周りに迷惑にならない高さに調整しましょう。
汎用品を取り付ける場合は、ロービームより手前で左側に照射位置を合わせるように調整します。
汎用品の取り付けでは、取り付けステーにフォグランプを取り付ける際に、左右上下に動きますから、フォグランプをステーに固定するときに照射位置を調整します。
調整の目安は、右側フォグランプの一番明るいポイントが助手席に座ったときに正面からやや左寄りに来るような感じが良いでしょう。
左側のフォグランプは左前輪の延長線上に一番明るくなるポイントが来るように調整します。
上下の調整では、くれぐれもロービームと同じ高さに調整しないようにしましょう。
後付けの場合、取付け方法の不備などにより、レンズ内への曇りや点灯不良といった不具合の発生の懸念があります。
レンズ内が曇る場合は、純正フォグランプを取り付けた場合はほとんど起きませんが、社外品の純正同等品を取付けた場合、レンズの接合部分に防水対策がしっかり行われていないことがあり、曇りが発生します。
この場合は、一旦取り外してユニット内をドライヤーなどで乾燥させる必要があります。
次に、点灯不良ですが、こちらは汎用品の取付けで多く発生します。配線の接続部分に接触不良があると、点灯不良の原因につながります。
また、社外品のコネクターは、防水対策が不完全である場合が多いので、コネクター接続後に絶縁テープを使用して硬く巻き付けるなどの作業が必要です。
内藤
島田
内藤
島田
それじゃあ、どんなカスタムが行われてきたのか解説するよ。
初代C23型セレナのフォグランプのカスタムといえば、高効率バルブを装着するカスタムが流行りました。しかし、高効率バルブの中には、かなりの熱量を発生するものがあり、装着すると灯具のレンズを変色させたり変形させる事例がありました。
当時は、競技車専用モデルとなる高効率バルブのH3cやH3aを装備する車両もありましたが、セレナには灯具が樹脂なので使えないという欠点があり、強烈な明るさを手に入れることはできませんでした。
車外エアロパーツに変えて、迫力あるフォグランプを装着しましたね。大きめのフォグランプが、フロントマスクを精悍にしてかっこいいです。しかも、フォグランプの取り付け周りをブラックに塗装したので、風格が出ていて素敵です。
2代目となるC24型が発売され、暫くするとHIDブームがやってきます。ヘッドライトはもちろん、フォグランプにもHIDキットを装着して明るさを手に入れる人が現れました。
また、エアロパーツも豊富に販売され、特にケンスタイルのエアロバンパーには、小型の専用フォグランプが装着されセレナを乗っている人には憧れのエアロパーツでした。
フォグランプのバルブにはH3を使用しているので、現代のLEDバルブを装着するにはかなり難しいといえます。
確かにすでにネットショップにはH3タイプのLEDも販売されていますが、LEDの寿命を考えればファン付が安心です。
C24セレナのフォグランプの灯具には、ファン付の大きなH3LEDバルブを取り付けると、バルブを入れた後閉める蓋が取り付けられません。
このように、H3タイプのLEDが取り付けられても、ファン付はフタが閉まらないため一般的にはユニットに加工が必要になることや、ファン無しのコンパクトLEDバルブでは、寿命が短く取り替えてもすぐに不点灯となる不具合が発生する確率が高くなります。
3代目となるC25型セレナは、2005年に登場しましたが、まだLEDバルブは登場しておらず、明るくするカスタムには高効率バルブに交換するのが主流でした。ただし、HIDキットも取り付ける人も少なからずいました。
その後、2010年まで3代目セレナは販売されましたが、この当時はLEDバルブではなくまだまだHIDキットで明るくする人が多くいました。
また、HIDならではの青い閃光も人気が高く、8,000ケルビン以上のHIDを取り付ける人も見られました。
2代目セレナには、H3ハロゲンバルブを使用しているので、社外LEDバルブの数少ないですが、画像のオーナー様のようにLEDを装着すると、HIDキットとは違った色合いと光で個性あるカスタムが可能ですね。
ブラックのボディーカラーに白い閃光が素敵ですね。かなりの光量がありそうなので、明るく足元を照らしてくれるのではないでしょうか。イエローに変えるのもよいですが、少し青みがかって見えるフォグランプもおしゃれでいいですね。
C26型セレナは、現行モデルの先代に当たるセレナですが、このモデル末期である2016年頃には、LEDバルブもかなり優秀な製品が出回るようになり、フォグランプをLEDバルブでカスタムする人が増えるようになります。
フォグランプヴェゼルを好みの色に塗装やラッピングを施せば、フォグランプバルブ交換とは一味異なった個性豊かなカスタムが可能です。
こちらのオーナー様のカスタムがとても参考になったので紹介します。
ゴールドに塗装されたフォグランプベゼルでしょうか。非常に個性的で他にはないカスタムでかっこいいです。
ホイールカラーとのコラボも素敵で、唯一無二のカスタムでセンスの高さを感じさせられました。
現行モデルのC27型セレナは2016年に登場し、H8ハロゲンバルブと純正LEDフォグランプの2種類が用意されます。
フォグランプの形は、丸型の標準モデルと横長を採用したハイウェイスターの2タイプが用意されます。
基本的に、純正LEDフォグランプはユニットごと交換しなければフォグランプのカスタムはできませんが(弊社ではカスタム方法について分かりかねるため他社様にてご確認をお願いします)、H8ハロゲンバルブであれば、簡単にLEDバルブでカスタムが可能です。
写真のオーナー様は純正LEDフォグランプを社外品のバルブに交換されています。
とても参考になりましたので、紹介します。
純正フォグランプは暗いので、LEDバルブに交換すれば、かなり見えやすくなりますよね。しかもイエローに変えているので、悪天候時はご両親もかなり満足したのではないでしょうか。
現行モデルのC27セレナのLEDフォグランプは、ユニット交換すれば社外LEDバルブの装着可能です。(ユニットは弊社で販売を行っておりません。)
今回は弊社商品をご購入していただきまいたオーナー様をご紹介させていただきます。
弊社のLEDバルブをご購入いただき、ありがとうございます。明るさにご満足いただけたようでうれしく思います。
純正LEDフォグランプユニットを取り外し、ハロゲンユニットを別途要して、LEDバルブを取り付ける器用さも素晴らしいですね。
さらに日本ライティングでは、両側で10,000ルーメンを誇るスパーハイルーメンモデルも販売しています。
フォグランプは、悪天候や雪の日にはイエローのほうが見やすいことで知られているので、イエローにすれば、実用性を兼ね備えたカスタムが可能です。
こちらのオーナー様もイエローフォグを装着。
イエローのフォグランプは、雨の日の夜や雪の日に良く見えますよね。白いフォグランプが純正採用され、街で見かけるフォグランプは白が多い中、イエローにしたことで周りとは違ったクルマに見えてかっこいいですね。
日本ライティングでは、イエローだけでなく、現在トレンドとなっているレモンイエローのLEDも販売しているので、好みに合ったLEDバルブを探せます。
ここまでで紹介したような、バルブの色を変えるカスタムや、フォグランプカバーに色を付けるカスタムが大半を占めますが、このほかにもレンズにフィルムを貼るカスタムや、イカリングで加飾するカスタムもあります。
セレナでは、レンズを好きな色にフィルムでカスタムする方法やイカリングは多くないので、人と違ったカスタムをしたいならおすすめです。
フィルムは、レンズに貼るだけなので、DIYでも意外に簡単に施工できますがイカリングは、クルマの電気に詳しくなければ難しいので、専門店に相談するのが良いでしょう。
C24セレナになると、フォグランプはH8ハロゲンバルブが採用されているので、多くのLEDバルブから選んで装着可能です。
また最近では、画像のような2色切り替えがトレンドになっているので、C24セレナも現代のフォグランプカスタムが可能です。
2色切り替えのフォグランプは、気分に合わせて色を変えられるのでいいですよね。ししかもホワイトもイエローもかなりの光量で、純正とは違った面構えになり、とてもかっこいいです。
自分好みの色を選択可能です。
セレナは、初代登場から21年とまだ歴史が浅い車種ですが、すでに多くのカスタムが行われています。
エアロパーツをはじめ、専用社外フォグランプなども発売された経緯もあり、オーナーの個性に合わせたカスタムが可能な車種の1台といえるでしょう。
また現行モデルのセレナも同じ日産車の中に共通部品を使っていることもあり、フォグランプカスタムはかなり敷居が低いといえます。
歴史が浅いことから、旧モデルもLEDバルブをフォグランプに装着できるのもセレナの特徴ともいえるので、3代目や4代目といった旧モデルでも最新のカスタムを楽しむことができます。