こんにちは。
日本ライティングの内藤です。
ドライブレコーダーは、走行中や駐車中の映像を記録し、万が一の際に確認する事が目的ですよね。中には走行映像を思い出として残したり、SNSにアップしたりする方もいるかもしれません。
色々な機能、性能向上したドライブレコーダーが次々に発売される昨今、いくら高精度なカメラを搭載していても、レンズ表面やガラス表面が曇ってしまってはキレイな映像は残せません。
今回は、ガラス(レンズ)が曇る原因とその対策をそれぞれ3つご紹介します。簡単に対策できる項目もありますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
目次
内藤
島田
内藤
島田
ドライブレコーダーは、カメラのレンズを通して映像を記録しています。通常フロントガラスに貼り付け固定する為、ガラス越しで撮影をしています。
レンズ・フロントガラスが曇ると、どうなるでしょうか。
いくら高性能なカメラを搭載していても映像が白くぼやけたり、水滴により正常な映像にならないため、曇りの発生原因を知り、対策をする必要があります。
曇りはフロント(リヤ)ガラスで発生するのか、それともカメラのレンズで発生するのかというと、ほとんどの場合、ガラス面で発生する事になります。
つまり映像が白くぼやけないようにする為には、ガラス面の曇り対策する必要があります。
内藤
島田
雨の日や車内に人が多いとガラスは曇りやすくなります。なぜかというと、湿度が関係しているからです。
空気は一定量の水分(水蒸気)を蓄える事ができます。そして空気中の水分が多い状態を一般的には「湿度が高い」といい、逆に空気中の水分が少ない状態を「湿度が低い」と言います。
そして湿度が100%に達すると、それ以上水蒸気を蓄える事ができなくなってしまいます。この水分を蓄える事ができる量を「飽和水蒸気量」と言います。
蓄えきれなかった水蒸気は気体として存在する事ができない為、結露しガラス表面に付着する事で、白く曇ったように見えるのです。
雨が多い日はそれだけで湿度が高い状態となり、さらに濡れた衣類、傘、靴が車内にあれば、結果的に車内の湿度が上昇し、蓄えきれなくなった水蒸気が結露するのです。
また多くの人を乗せた場合は、呼気や汗などにより車内の湿度が上昇しガラスを曇らせる原因になります。
湿度がそれほど高くなくても、寒い冬場になると曇る事もあります。この場合は、ガラス両面の温度差が関係しています。
先ほどの説明で「飽和水蒸気量」の話をしましたが、この飽和水蒸気量は一定ではありません。温度によって空気中に蓄える事ができる水蒸気量が変わるのです。
一般的に、気温が高いほどより多くの水蒸気を蓄える事ができ、気温が低いほど水蒸気を蓄える事ができなくなります。
これを冬場の自動車で考えてみるとどうでしょう。室内温度は、エアコン、体温や呼気などにより高くなります。しかし外気温度は低い状態となっています。
ガラス面に近い空気は、温度が下がる事で蓄える事ができる水蒸気量が減り、結果として結露が発生します。
これがガラスの曇りとなって表れるのです。
暑い夏場に、水を注いだコップをイメージしてください。そのまま放置するとコップ表面に水滴が付着します。
これも同じ現象です。
内藤
島田
内藤
島田
一番簡単で、かつ効果的な手段として窓ガラスを開けるという方法があります。
窓を開ける事で、車内と車外の温度差が小さくなり、結露をなくす事ができます。特に有効になるのは、冬場の結露です。
しかし雨天時は開ける事が困難であり、逆に湿度の高い外の空気が車内に入ってくる為、湿度が原因とみられる結露の場合は、窓ガラスを開けないようにしましょう。
エアコンをONにする事で除湿を行う事ができます。
除湿とは、空気が蓄えている水蒸気を取り除く事ですので、エアコンを作動させる事により、湿度を下げ結露の発生を抑える事ができます。
また雨天時の場合は、外の湿った空気を入れないように「内気循環」を。寒い冬場は、乾燥した外の空気を入れるように「外気導入」にするとより効果的です。
デフロスターを使用する事も効果的です。
デフロスターは、エアコンを使用し乾燥した空気を窓ガラスへ吹き付け、ガラス付近の空気を乾燥させる事で結露を取り除きます。
デフォッガーはリヤガラスに張り巡らせた熱線に電気を流し、ガラス自体を加熱させる事でガラスを乾燥させています。
結露が発生する原因と対策を一覧で表すと、このようになります。
ガラスが曇ってしまい、しっかりと映像が残せていなかった。なんて事にならないよう、曇りの発生メカニズムと、発生した時の対策は知っておきましょう。
内藤
島田
内藤
島田
ガラス表面の清掃は効果的な予防の方法です。
ガラスというのは透明な為、目では分かりにくいですが、埃や皮脂、たばこを吸われる方はヤニなどにより徐々に汚れていきます。
汚れはガラス面に均一に付着するわけではなく、いたるところに付着する為、ガラス表面が凹凸上になっていきます。
こうなる事で、水滴が付着しやすくなり曇りやすくなるのです。よって定期的にガラスを、きれいに掃除するようにしましょう。
基本的には水拭きで十分ですが、汚れがひどい場合は、中性洗剤やガラスクリーナーを使用すると良いでしょう。
先ほど紹介したエアコンを、曇りが発生する前から常に使用する事で空気中の水蒸気を取り除く(除湿)効果が得られます。
ただしこの方法はエアコン作動により、燃費の悪化が懸念されますので注意が必要です。
最後に曇り止め用品を活用する方法です。カー用品店に様々な種類があります。
曇り止めスプレーや、曇り止めシートといった簡易的なものから、撥水スプレーや、撥水コート剤といったガラスの撥水性能を上げ、曇りを予防するものまで多岐に渡ります。
ただし、このような用品を使っても完全に抑える事は不可能です。また性能を発揮できる期間も限られているので注意しましょう。
内藤
島田
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島田
内藤
自動車用のドライブレコーダーの場合、一度取り付けを行うと、基本的には取り外すことはありません。また、室内に設置をしているため、温度差や湿度の急激な変化が起こりにくくレンズが曇るという事は、ないでしょう。
しかし、バイク用の場合は、ヘルメットや車体に取り付けるタイプがあり、脱着可能なものがほとんどです。
室内に保管していたカメラをバイクに取り付け走行したり、走行中の雨や温度変化など環境の変化があったりと、状況は刻々と変化します。
その為、自動車用のドライブレコーダーと比べてもレンズが曇りやすいです。
フロントガラスの場合は内側も外側も簡単に手入れができますが、カメラのレンズの場合はそうはいきません。
レンズの外側はきれいな布などで優しく拭きあげれば解消できます。しかしレンズ内側の結露は中々取り除く事ができません。
その場合は密閉できる容器の中に、除湿剤とドライブレコーダーをセットで入れて除湿させる方法が効果的です。
万が一ドライブレコーダーのレンズが曇った場合は試してみてください。
いかがでしたか。
今回は、ドライブレコーダーとガラスの曇りにフォーカスをあててご紹介しました。自然現象の中でガラスやレンズの曇りは発生が避けられないものです。
曇った事が原因で映像が確認できない。なんて事が無いように、しっかりと対策をしていきましょうね。