ドラレコ登場は事業者向けだった!?ニュースで振り返るドライブレコーダー

こんにちは。
日本ライティングの内藤です。

ドライブレコーダーの取り付けはお済でしょうか?

昨今、自動車の運転に伴う様々な問題が、話題となっていますね。自動車事故はもちろんの事、他にも、あおり運転や、車内を狙った車上荒らし、走行中にわざと飛び出してくる当たり屋などなど。

多くの危険、リスクを伴っている事は、皆さまもご存じかと思います。

テレビでは、連日のように危険な運転の一部始終や、事故の詳細が報じられています。また、車内を映した映像からは、相手とのやり取りの一部始終が捉えられている事もありますね。

このような、情勢を考えると、ドライブレコーダーというのは、必要不可欠なカー用品である事は間違いありません。

現に、新車購入の際には、ドライブレコーダーを取り付けるユーザーがほとんどです。しかし以前から、ライブレコーダーの需要があったかと言うと、そういうわけではありません。

ドライブレコーダーの存在を、世間に知らしめた、ある悲しき事件があったのです。

今回は、そんなドライブレコーダーの登場と、近年のドライブレコーダーに関連する様々な出来事やニュースを時系列に沿ってご紹介します。

ドライブレコーダーの登場

内藤

ドライブレコーダーって、今でこそメジャーですけど、昔から人気のある商品だったんですか?

島田

実はそんな事ないんだよ。

内藤

そうなんですか!?昔のドライブレコーダーだと品質が悪くて、せっかく記録しても画質が悪く、商品が購入されなかったとかですか?

島田

実はね、ドラレコは、そもそも自家用自動車に向けた商品ではなかったんだ。

ドライブレコーダー登場初期は、自動車運送事業向けがメインだった!?

現在において、ドライブレコーダーというのは、需要の高い人気のカー用品です。

しかしその登場は、自家用車ではなく、タクシーやバスといった、自動車運送事業向けの導入を目的に登場しました。しかも、ドライブレコーダー普及に向け、実験を開始すると国土交通省が発表したのは、2004年の事。

そう考えると、ドライブレコーダーの歴史はかなり浅いものである事が分かりますね。当時のドライブレコーダーは、事業用自動車に搭乗する、運転手の安全運転意識の向上と、日頃の運転状況の記録がその主な役割でした。

急ブレーキや衝撃があった際の映像記録(イベント録画)は当時から備わっており、万が一の際にも映像を記録する事ができます。

2008年3月、事業者が、ドライブレコーダーの必要性を再認識した事件が発生します。タクシーに乗車した男が、刃物を突き付け、売上金を奪って逃走する事件が東京都で発生しました。

この時、車内にはドライブレコーダーが搭載されており、犯人の顔や容姿が鮮明に映っており、映像証拠として警察へ提出しています。

このニュースも相まって、一般ユーザーよりも、事業者が取り付ける商品という認識でした。

ディーラーオプションとしての登場は割と最近!?

自動車販売店で、新車への取り付けを目的とした、オプションパーツとして登場したのは、2008年12月です。

かなり最近なのが分かると思います。最初に設定したメーカーは、日産でした。その後、徐々にディーラーオプションは拡大していきます。

しかし、まだまだ一般的な商品にはなっていません。ディーラーオプションが広がるにつれ、徐々にその存在と必要性が世間に知られるようになるまで、何年もの月日がかかっています。

2015年には、国土交通省が、事業者向けに補助金制度を導入して、さらなる普及を促進しておりますが、対象はやはり、事業用自動車でした。

ドライブレコーダーを世に広めた、悲しき事故とは

事故 ドライブレコーダー

内藤

ここまでの歴史を振り返ると、全く一般のユーザーに浸透していない印象ですが、、、

島田

そうだね。ドライブレコーダーが2005年に登場してから、最初の10年くらいは、事業用自動車を中心に広がりを見せていたからね。

自動車ディーラーで、オプションパーツの登場はあったものの、当時はほとんど取り付ける事がなかったそうだよ。

内藤

しかし現在は、世の中に浸透していますよね?ここ数年で何かあったんでしょうか?

島田

ドライブレコーダーが世に広まったのは、実は悲しき事故が原因だったんだ。

覚えているでしょうか。2017年6月、東名高速で二人の子供を残して、両親が死亡する悲しき事故が発生しました。

事故は、追い越し車線に乗用車が2台続いて停車していた所に、後部からトラックが追突した事で発生しました。

追い越し車線に停車させたのは、あおり運転が原因で、当時は連日ニュースで報道されていましたね。

これをきっかけに「あおり運転」という言葉が世に広まりました。さらにこの状況を捉えており、警察が事故状況を突き止め、容疑者逮捕に至った物こそ、ドライブレコーダーだったのです。

このニュースをきっかけに、ドライブレコーダーは急激にその販売個数を伸ばしていきます。

一般ユーザーが万が一に備える為の、ドライブレコーダー。その目的は、自動車事故への備えというよりも、あおり運転への備えが主な理由でした。

近年のドライブレコーダーニュース

内藤

東名高速のあおり運転による事故、覚えています。あれをきっかけに急激に広まったんですね。

島田

そうだね。事故もそうだけど、あおり運転は、いつ起きるか分からない。

そして、その状況をしっかりと捉える事ができるドライブレコーダーの存在に、当時は問い合わせが殺到したものだよ。

内藤

奇しくも世の中に広めたのは、あおり運転だったんですね。

島田

複雑だよね。あの東名高速の事故をきっかけに、あおり運転の厳罰化も検討されるようになったんだ。

最近の、ドライブレコーダーを取り巻くニュースをまとめてみたよ。

車室内を録画するドライブレコーダーの取り付け規制緩和

2017年6月、国土交通省は、フロントガラスに車内の運転手の様子を録画するドライブレコーダーが設置できるよう、道路運送車両法の保安基準を改正しました。

これにより、運転者の映像を確認できるようになり、安全運転の意識向上や事故の調査、分析に利活用する事ができるようになりました。

あおり運転の厳罰強化と需要拡大

2017年12月には、あおり運転への厳罰化が始まりました。同年6月に発生した、東名高速の事故を受けて始まった対応です。当時の道路交通法では、あおり運転の場合、車間距離不保持などの交通違反としかならず、一般道では1点、高速道路では2点の減点しかなりませんでした。

この厳罰化では、あおり運転者を道路交通法103条の「危険性帯有者」という概念を基に取り締まる事ができるようになり、最長180日間の免許停止を科せるようになりました。

住みよい街づくりへ、補助金制度の導入

ドライブレコーダーはその機能から、街の防犯カメラ。という側面も持ち合わせています。そういった事から、市区町村の一部では、補助金制度を導入し、ドライブレコーダーの普及に取り組んでいる自治体があります。

条件は各自治体で違いがありますが、「警察の調査に必要がある場合に記録データの提示が必要な事」を、記載している場合もあり、やはり防犯という目的が大きいです。

住みよい街づくりを実現する為に、ドライブレコーダーがその役割を担っているのです。地域によって、導入時期に違いはありますが、神奈川県湯河原町では、2018年4月から導入が開始されています。

法改正!あおり運転を妨害運転罪へ

2020年6月、あおり運転に関する大きなニュースが報道されました。新しく法律が創設されたのです。

その名も「妨害運転罪」違反した場合は、3年以下の懲役または50万円以下の罰金だけではなく、免許取り消しになるなど、かなり重い処罰になります。

万が一あおり運転をされた場合に、その映像を記録するドライブレコーダーは、必要不可欠な存在と言えます。

妨害運転罪初の検挙内容

2020年7月には、妨害運転罪初の検挙者が出ています。内容は、車を割り込ませて、被害者の車を強引に停止させた後、車から降りて被害者を怒鳴るなどしたそうです。

近所の住民が110番通報し、ドライブレコーダーの映像から、あおり運転と認定されました。

このように妨害運転罪を立証するには、証拠となる資料、つまりドライブレコーダーの映像が必要です。あおり運転をしっかりと映像に残す為にも、前後や、左右を記録できるカメラが必要です。

ドラレコ型保険の割引制度を導入、その内容とは!?

2020年9月、保険型ドラレコの割引制度が導入されました。三井住友海上が業界で初めて導入し、その内容は、ドラレコ型を3年間継続した場合、4年目以降の契約に対して、ドラレコ型の特約保険料を30パーセント割り引くというものです。

他のドラレコ型保険を提供している保険会社との差別化を図る意図があるかと思います。保険型のドライブレコーダーを使われている方は注目すべきポイントですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
ドライブレコーダーは、今でこそ世間に知られており、その普及率も上がっておりますが、ほんの数年前までは、事業用が主でした。

2020年からは、新たな法律もでき、危険運転を取り締まる動きは活発になっています。しかしそれでも、連日のように、ドライブレコーダーで記録した一部始終が、ニュースやワイドショーなどで報道されています。

この情勢の中においても、まだまだあおり運転などの危険運転行為は無くなっていないのです。皆さまもご自身やご家族など大切な方を守る為に、しっかりとドライブレコーダーを取り付けるようにし

ドライブレコーダー

   
TOP