白化対策_長持ちさせる方法

未塗装樹脂を白化から守り黒さを長持ちさせる方法

こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。

未塗装樹脂は、手入れをしなければ必ず白化します。

白化から守り、しかも黒さを長持ちさせるには様々な方法があり、いずれの場合も紫外線などから樹脂を守ることで長持ちさせています。

たとえば、「塗装」をすることで白化対策になりますが、一般の方が手を出しづらいです。

では、誰でも手軽にできる方法はないのか。

そこで今回もカスタムから鈑金、コーティングの数々をお客様にしてきた自動車業界に30年以上携わる小泉さんに誰でも簡単に未塗装樹脂を白化から守り黒く長持ちさせる方法を解説していただきました。小泉さんについてはこちらを御覧ください。

長期間、白化から未塗装樹脂を守る!艶出し剤の選び方

内藤

未塗装樹脂は、何もしなければ白化して見た目が悪くなりますが、それを改善してもすぐに白化が戻ってしまうという話を友人からよく聞きます。

僕自身もカー用品店などで売られている艶出し剤を使用しても、雨が降ったり洗車したりするととれてしまったことがありました。

どうしたら、長持ちさせることができるのでしょうか。

軽トラマニア小泉

確かに、艶出し剤によっては、長持ちしないよね。でも昔より長持ちする商品はかなり多くなったよ。

内藤

確かに耐久性が約6カ月とか見たことありますが、本当なのか信じられないです。

試してみればいいとは思うのですが、1,000円程度する商品で効果がなかったらと思うと手を出せなくて。

軽トラマニア小泉

確かにそれも一理あるよね。それじゃあ、効果がすぐになくなるツヤだし剤と長持ちする艶出し剤のそれぞれの特徴を解説するよ。

すぐに効果が薄れる艶出し剤の特徴

未塗装樹脂に艶出し剤を施工しても、すぐに効果が薄れるという悩みは昔から絶えません。

せっかく購入した艶出し剤を使用しても、樹脂部分がすぐに白化してはがっかりしてしまうでしょう。

すぐに効果が薄れる原因は、塗った艶出し剤が雨や洗車で流れ落ちるからです。特に、すぐに効果が落ちる艶出し剤は、水にシリコーンオイルを入れて界面活性剤により乳化させている商品です。

そのため、雨や洗車で水がかかると、界面活性剤により再乳化が起きて流れてしまいます。

艶出し剤以外に長持ちさせる方法

内藤

未塗装樹脂を白化から長く守るには、艶出し剤以外の方法はないのでしょうか。

というのも、艶出し剤は、長く持たせるためにはメンテナンスも必要だし、いずれ再施工必要になるじゃないですか。

軽トラマニア小泉

長く持たせるなら、塗装が一番だけどね。ただし、いろいろと難しい問題もあるからその辺を解説するよ。

塗装は白化しないが施工が難しい

未塗装部分を白化から守るなら、塗装するのが一番です。しかし、塗装は未塗装樹脂の風合いを変えてしまうい、クルマの見栄えも変わってしまいます。

そのため塗装を選ぶ場合は、慎重にしなければなりません。

このほか塗装する場合、ほかの部分に色が飛ばないように樹脂部分を外すか、きれいにマスキングする必要があります。

また、塗装作業する場所も重要で、埃対策をしなければ塗装後に埃が入り、見栄えが悪くなります。

このように、塗装するには準備が必要なほか、塗料を対象物にきれいにスプレーする技術も必要ですから、一般には難しい作業です。

内藤

よく塗装して綺麗になっている未塗装樹脂を見かけますが、一般的な方法ではなさそうですね。

軽トラマニア小泉

長持ちさせるにはよい方法だけど、実践したことなければ塗装はやめたほうがいい。

それより、コーティングのほうが断然簡単だし確実だね。

樹脂本来の風合いを復活させて長持ちさせるには

内藤

樹脂本来の風合いや発色が復活して、しかも長持ちさせる方法はやっぱりコーティングが良いということでしょうか。

軽トラマニア小泉

コーティングと聞くと難しそうと思うかもしれないが、今はそんなに難しくないんだよ。だから、それほど身構える必要もないんだ。

それでいて、以前の艶出し剤より格段に長持ちするからね。それじゃあ、樹脂用コーティングの特徴を解説するよ。

樹脂コーティングは塗装より簡単

白化対策_長持ちさせる方法

樹脂コーティングは、今までの艶出し剤のように、表面に保護膜を形成しても雨や洗車で流れ落ちることがなく、長期間保護被膜が形成できます。

ここ最近DIY用のコーティングが人気となり施工されるオーナーさんも多いです。しかし、コーティングと聞いて「難しい」とイメージされる方もまだまだ多いのではないでしょうか。

しかし、安心してください。

ボディ用コーティングよりも樹脂コーティングは、更に簡単にできるので一般の人にも施工しやすい商品です。

ただし、取扱説明書の通りに施工しなければ、メーカーが公表している効果が得られないので注意が必要です。

説明書通りにしっかりと下地処理する

樹脂の黒さを長持ちさせるには、コーティングが最適ですが、それには施工方法が重要になります。

特にコーティングは、コーティング剤を塗布する前の「下地処理」が効果の良し悪しを左右するため、必ず取扱説明書通りに施工するようにします。

では、どのように施工をするのかというと。

こちらの記事で解説をしていますので、ご確認ください。

エクストレイルの樹脂パーツの白化を自然な黒に復活させるには?【新入社員チャレンジ企画】

一般的な施工手順は、洗車を行い、その後脱脂作業を行ってからコーティングを塗布します。この工程の中で重要なのが、洗車時に汚れを確実に落としきることです。

樹脂パーツは、塗装面と異なり細かな凸凹があります。

この凸凹をシボ模様と言いますが、この凸凹に汚れがたまると、通常の洗車だけでは落ちにくくなります。そこで便利なのか歯ブラシです。

使い古しの歯ブラシでよいので、中性洗剤を使い歯ブラシで汚れを掻き出します。

歯ブラシを使う場合、ブラシの毛の硬さに「やわらかめ」「ふつう」「かため」とありますが、樹脂部分の汚れを落とすなら「かため」の歯ブラシがおすすめです。

というのも、「やわらかめ」だと、凸凹の隙間に入らずに、汚れを綺麗に掻き出せない場合があるからです。

キレイに洗車ができた後は、水気をよく拭き取り脱脂作業をしてコーティングに移ります。

この脱脂作業ですが、商品によっては専用脱脂剤が入っていない場合や、説明書に脱脂について書かれていない場合もあります。

しかし、脱脂は、コーティング剤を密着させるために必要な工程なので、必ず実施しましょう。

脱脂も洗車同様に、入念に行う必要があります。特に凸凹の多い未塗装樹脂は、凸凹内の脱脂が不十分になりやすいので、対象の樹脂が濡れるようにしっかりと塗布します。

汚れを拭き取るイメージで塗布すると効果的に脱脂が行えます。

洗車や脱脂が重要なコーティングですが、それを簡単にした商品として注目されているのが、日本ライティングの樹脂艶コートです。

この樹脂コートは、普通に洗車した後に、専用の脱脂剤を使用することで、簡単に下地処理ができます。

白化対策_長持ちさせる方法

脱脂剤やそれを塗布するスポンジ、そして拭き取り用のマイクロファイバークロスが同梱されているので、通常の洗車用具さえあれば、すぐに施工できる便利な商品です。

施工方法を写真入りで詳しく解説しているので、初めての方でも簡単に施工ができます。

内藤

施工が簡単で、必要なものがすべて揃っているのはいいですね。

軽トラマニア小泉

多くの商品は、施工するには足りない道具があったからね。それらを自分で用意する手間もなく、しかも丁寧な取扱説明書があるから難しくない。

白化が一度で復活しない場合は塗り重ねる

未塗装樹脂は、時間とともに劣化します。そして、新車時から手入れをせずに3年から4年も経つと、かなり白化が起きてきます。

更に放置すると、白化が進行し、樹脂の黒い部分がほとんどなくなるでしょう。

白化は、紫外線などの影響で表面に劣化が生じることが原因です。この劣化を改善すれば、白化がなくなりますが、コーティング剤を1回塗布しても完全に改善されないことがあります。

参考資料:PLASTICS JAPAN.com

その場合はコーティングを重ね塗りしてみましょう。大概の場合、重ね塗りすることで白化がなくなり、新車時を思い出させる黒い光沢のある未塗装樹脂が復活します。

内藤

コーティングして、1回で白化が戻らなくても何回か施工することで酷い白化も元に戻る可能性があるということですね。

軽トラマニア小泉

かなり白化が進んでいると、コーティング剤が細かい部分まで行き渡らないということだね。

だから、1回施工して白化から復活しなかったからと、それで諦めるのではなく、重ね塗りしてみることがポイントだよ。

特に日本ライティングの樹脂コートは、小瓶に入っているけど伸びが良い製品だから、クルマの樹脂に相当量使用できるからね。

よくある容量が少なくて足りないということもないよ。

内藤

そうなんですね。白化の復活は、1回使用してその仕上がりに不満が出ることがありますが、何回も使用できて、それで復活できるならいいですね。

コート剤を使用した後に長持ちさせる秘訣

内藤

コーティングすれば、長持ちすることがわかったので、さっそく友人に話しますね。

軽トラマニア小泉

ちょっと待ってね。確かにコーティングは今までの艶出し剤より格段に長持ちするけど、コーティングの性能を発揮させるには、メンテナンスも必要なんだよ。

内藤

メンテナンスですか?それは必ずやらないとまずいのでしょうか。

軽トラマニア小泉

必ずやらなければならないことはないけど、メンテナンスすることでコーティングを一層長持ちさせられるんだよ。

それじゃあ、長持ちさせるためのメンテナンスについて解説するよ。

コート剤を塗布後も一定の期間でメンテナンスするとより長持ちする

未塗装樹脂にコーティングをした場合、そのままではメーカーが表示している期間、コーティングを持続させるのは難しいでしょう。そこで、大事なのが日ごろのメンテナンスです。

メンテナンスは、汚れたら洗うことは重要で、汚れを付着したままにしないことです。しかし、長く時間が経てばコーティングの劣化は避けられません。

そこで、日本ライティングでは、1回のコーティングで3年間コーティングを持続させるために、メンテナンス剤を同梱しています。

通常、樹脂用コーティングは6カ月から1年程度で効果がなくなります。そのため再度、コーティングしなおす必要があります。

それが日本ライティングの樹脂コートなら、スプレー式で簡単に拭き上げるだけのメンテナンス剤を、3カ月に1回使用するだけで3年間樹脂を白化から守れます。

内藤

メンテナンスをすれば3年も持続する日本ライティングの樹脂コートはいいですね。

軽トラマニア小泉

普通、コーティングをやり直すなら、下地からやり直さなければならないからね。それが、簡単なメンテナンス剤を使用すれば、一気に3年間の持続だからね。

内藤

メンテナンス剤の使用も簡単そうですし、これはいいですね。樹脂の白化は本当に悩ましい現象でしたが、これで解決しそうです。今回もありがとうございました。

まとめ

未塗装樹脂を白化から長く守るには、樹脂を紫外線などから守る必要があります。それには、塗装して樹脂を覆ってしまうのが一番ですが、それでは樹脂本来の風合いがなくなってしまいます。

樹脂コートは、そのような悩みを解決した商品であり、メンテナンスをすれば約3年間樹脂の自然なツヤと発色が続きます。

未塗装樹脂の白化に悩んでいたら、コーティングを試してみましょう。きっと満足できる持続期間が得られることでしょう。

白化対策_長持ちさせる方法

ゼウスクリアの特徴

車ガラスコーティング剤(ボディ、ホイール、ガラス、未塗装樹脂)ゼウスクリア商品一覧

よくある質問をまとめました

白化した車の樹脂パーツは塗装とコーティングどっちがDIY向き?【未塗装樹脂についてQ&A】

なぜ、未塗装樹脂にシリコーンオイルで黒くしても長続きしないのか?【コーティングQ&A】

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この記事はこんな人が書いています

軽トラマニア小泉

カスタム・鈑金・コーティングなど自動車関連の業務に30年以上携わり、数多くのカスタムも手掛けてきた実績があります。コペンのデモカーで雑誌K-CARに何度も取り上げられる。大会に出品する車両製作を手伝い全国2位を受賞。

軽トラももちろん所有し、スバルサンバーに赤帽の赤いヘッドエンジンに憧れ換装したほか、ダイハツハイゼットでは、車高を上げて林道を走破しやすい改造や、荷台にスポットライトを増設。また、乗り心地が少しでもよくなるようにと、シートにはアトレーワゴンのシートを移植するなど、数多くのカスタムを行ってきました。 

   
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