こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。
一般的なガラスコーティングのキットには、コーティング施工に必要な商品が含まれていることが多いですが、下地処理の商品は自分で用意しなければなりません。
綺麗にガラスコーティングするには、洗車や下地処理が重要になりますから、どのような道具を揃えればよいのか解説します。
目次
内藤
一応洗車して下地処理を行ってからコーティングすることは知っているのですが、どのような道具を揃えればよいのか悩んでいるようです。
どのページにも詳しく記載されておらず、綺麗に施工するために必要な道具を教えて頂けますか。
社長
だからコーティングのプロがいるわけだよね。
まあ、プロと同じ道具を揃えることは現実的ではないけど、一般の人でもコーティングを綺麗にするための道具はいろいろあるね。
内藤
社長
どんな道具がいいか詳しく解説するよ。
ガラスコーティングを施工する時には、当然コーティングの前段階に行う洗車にも注意しなければなりません。
一般に売られているカーシャンプーやスポンジで洗車を完了しただけでは、ピッチ・タールや鉄粉などのほか、細かい部分の汚れも取り除くことができません。
また、コーティング前の下地作りにも電動ポリッシャーなどの工具があれば便利なのは言うまでもありません。
また、使うコンパウンドも種類が多くあるので、どれを選べばよいのか悩むことでしょう。
特にボディカラーが黒系の濃色車ほどコンパウンド選びには注意が必要となります。
また、ガラスコーティングによっては、樹脂やゴム類に付着しないよう注意が必要です。そこで、効率よく作業するには、樹脂やゴム類をマスキングする必要もあるでしょう。
内藤
内藤
社長
洗車するときには、カーシャンプーとスポンジ、そして水滴を拭き取るセーム皮を使用しますが、これだけではガラスコーティングを綺麗に施工することはできません。
なぜなら、鉄粉やピッチ・タールなどの汚れが落とせないからです。
この他、エンブレムの周りなど、細かい部分の汚れも綺麗に落とさなければ、仕上がりに大きく影響するので、細かい部分の汚れを落とす道具を用意する必要があります。
高圧洗浄機は、ホームセンターなどで2万円前後にて販売されていますから、1台購入してもよいでしょう。
洗車だけでなく、家の外壁などの洗浄にも使えるので便利です。高圧洗浄機は、ボディ表面の汚れを落とすことはできますが、こびり付いた汚れは洗車用スポンジで洗い流さなければ汚れは取れません。
そのため、高圧洗浄機と通常の洗車用品のセットで使用するようにします。
洗車スポンジは、昔ながらの沢山穴が開いた大きめのスポンジから、グローブの形をした手にはめて使用するタイプなど様々な用品が売られています。
洗車スポンジを選ぶポイントは、洗う場所に分けてスポンジを使い分けることです。
ボディとホイールを一緒のスポンジで洗う事は、ホイールに付いた砂汚れをボデイに付けて傷をつける恐れが高くなりますし、ボディ用スポンジでは大きくてホイールの細かな汚れは落としにくいため使い分けが必要です。
洗車のスポンジについてはこちらの記事で解説しています。
ボディを洗車したのにザラザラした手触りが感じられるときには、鉄粉が付着していることが考えられます。
鉄粉除去には、鉄粉除去クリーナーが便利ですが、クリーナーだけでは除去できないこびりついた鉄粉もあります。
その場合は、トラップ粘土や鉄粉除去用ラバーパッドを併用することで綺麗に鉄粉を除去することができます。
鉄粉についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
細かい部分の洗車には、使い古した歯ブラシを使用するのが最も効果的です。
また、古いワックスがエンブレムなどの際に残っている場合は、爪楊枝で落とすのもよいでしょう。
洗車の水気を拭き取るには、セーム皮を使用すると水分を簡単に除去できるので便利です。ただし、エンブレムやモール、ドアミラーやドアノブに付着している水分は、いつまでたっても垂れてきます。
そこで、エアブローを使い水分を吹き飛ばすようにします。
プロがエアブローを行う場合はコンプレッサーを使いますが、一般ではコンプレッサーより掃除機の機能を併せ持ったブロワーを1台用意するとよいでしょう。
掃除機兼用であれば、クルマの洗車に車内掃除と車外の水の吹き飛ばしに使えるので、便利です。
エアブローをお持ちでない場合は、空気入れで代用可能です。詳しくはこちらでまとめています。
下地作りには、コンパウンドを使いボディについた細かい傷などを落とします。ボディの細かな傷を取ることで、ガラスコーティングを施工したときの輝きが大きく変わります。
コンパウンドは、様々なメーカーから多くの商品が販売されています。
コンパウンドは、塗装を削る細かい粒子が入っているので、その粗さにより塗膜の削る力が異なります。
粗いコンパウンドを使えば、深い傷は直ぐに取れますが、塗装を剥離してしまう恐れがあります。
また、粗いコンパウンドは細かい磨き傷をつけるので綺麗にするというより傷をつけることになるでしょう。
そこで、コンパウンドでガラスコーティングの下地処理を行う場合は、ボディの色にも注意して選ぶようにします。
黒系の濃色車は、細かい傷が目立ちやすいので、仕上げ用の超微粒といったコンパウンドを使い磨きます。
一般に細目、極細目、超微粒の3種類を用意して使い分けるとよいでしょう。
コンパウンドについてはこちらで詳しく解説しています。
マスキングテープは、コンパウンドで磨きたくない場所にテープで保護します。
ドアサッシやメッキ部分などを事前にマスキングテープで養生しておくことで、磨きたくない部分の保護ができます。
またボディラインなどは、コンパウンドで磨きすぎることが多くなるので、事前にボディプレスラインをマスキングしておくことで、ライン部分の塗膜の削りすぎを防ぐことができます。
コンパウンドでボディを研磨作業するには、ポリッシャーがあったほうが便利です。
ポリッシャーには、ダブルアクション、ギアアクション、シングルアクションの3種類がありますが、初心者はキズが付きにくいダブルアクションがおススメです。
ギアアクションは中級者向け、シングルアクションは上級者向けとなっているので、自分の技量に合わせて選ぶとよいでしょう。
研磨力は、ダブルアクション→ギアアクション→シングルアクションとなりますが、研磨キズの少なさはその逆となります。
スポンジバフの選び方も、粗目、中目、細目、微粒子用、超微粒子用とあるので、コンパウンドと合わせてバフも変えて使用します。
また、バフにはウールバフもありますが、研磨力が高いので上級者向けのバフとなるため、初心者はスポンジバフを選ぶようにします。
ポリッシャー・バフについてはこちらで詳しく解説しています。
ガラスコーティングキットを購入すると、専用ボディシャンプー、塗布用スポンジ、マイクロファイバー、脱脂剤がキット内に入っていることが多くなります。
これらの用品がキット内にあればそれを使いコーティングすることになります。
100均でも洗車用品は販売しています。特にマイクロファイバータオルや拭き上げ用給水クロスは、かなりコスパが高い商品です。
また、ホイール洗車用のブラシもキズが付きにくい素材なので、ホイール意外にボディの細かなところにも使用できるでしょう。
内藤
社長
壊さないようにそしてボディにキズが付かないように工夫できれば、本来の道具の使い方以外にも応用できる。
そこで、綺麗にコーティングするためのそれぞれの作業に応じた道具の使い方を説明するね。
洗車を行うには、水をクルマにかけてホコリや砂を洗い流すことから始めます。
全体に水をかける場合、高圧洗車機を使用して吹き飛ばすのが最も効果的ですが、大量の流水で屋根から下に向かい洗い流しても問題ありません。
水でボディを洗い流したら、ボディシャンプーを使いクルマを洗います。この時にコーティング剤のセットに含まれるカーシャンプーはまだ使う必要はありません。
洗車が終わったら、水気を良く拭き取ります。ドア回りなど、開口部は念入りに水気を拭き取りましょう。
洗車方法についてこちらで詳しく解説しています。
下地作りを始める前に、マスキングテープでブロック分けをします。また、コンパウンドで磨いて困る場所もマスキングテープで養生するようにします。
コンパウンドで磨くには、ルーフといった高い場所から磨くようにします。屋根の右、もしくは左半分から磨きます。
ポリッシャーがない場合は手で磨きますが、手で磨くとムラになりやすいので、磨く範囲を屋根なら6等分程度に分割して順番を決めて磨きます。
クルマ全体を磨き終わったら、ガラスコーティングセットに含まれる脱脂シャンプーで車を洗車します。
この後はガラスコーティングになるので、ブロワーを使い水分をボディから完全に取り除きます。
ガラスコーティングの前に、脱脂作業に入ります。
脱脂はマイクロファイバークロスを使い丁寧に脱脂します。
ガラスコーティングの塗布には、キット内の塗布専用のスポンジを使いましょう。
コーティングのふき取りには、専用のクロスを使いますが、添付されていなければ、マイクロファイバークロスを使い拭き取ります。
ガラスコーティングをする場合、ブロックごとに塗布しますが、ブロック分けにマスキングテープを使用すると、少なからずマスキングテープの糊がボディに付着するのでブロック分けは自分の頭の中で行います。
どこまで塗布したのかをよく確認しながら塗布のし忘れがないようにします。
セット内容に脱脂剤が無い場合は、シリコンオフやアルコールで代用できるのか検証をしております。合わせてご確認ください。
内藤
社長
内藤
社長
洗車に使うスポンジも、洗車用スポンジだけがクルマのボディを洗うスポンジではありません。例えば、食器洗い用のスコッチブライトが付いていないスポンジは、細かい汚れを取るのに便利です。
この他に、手でコンパウンドを掛ける場合は、あて木を使用すると楽です。
あて木にはコンパウンドスポンジも便利ですが、それより安く手に入る水アカスポンジが便利です。
このように、身の回りある商品や、道具の使い方を工夫すればコーティングを効率よく施工することができます。
内藤
社長
ガラスコーティングを綺麗に効率よく行うには、道具も重要になります。しかし、一番大事なのは、丁寧な作業が綺麗にコーティングする秘訣です。
洗車から下地処理までを丁寧に行うことで、満足のいくガラスコーティングの施工ができるでしょう。