こんにちは。
日本ライティングの内藤です。
日本は依然として白系や黒系のボディカラーが人気ですが、ここ最近赤系の車も流行っています。その赤系のボディに乗られている方が以下の質問を掲示板でされていましたので回答します。
Q:パッソのマゼンタベリーマイカメタリックを中古で買いますが、濃い赤ピンクという感じです。
ガラスコーティングしてもらったのですが、駐車場に屋根がないので、普段ほこりや黄砂で汚れた時は、どのようなお手入れしていたら良いでしょうか?定期的な洗車はどのくらいの頻度でしょうか?
軽トラマニア小泉
内藤
軽トラマニア小泉
汚れに関しては、どのボディカラーでも同じように手入れしたほうがいい。
内藤
軽トラマニア小泉
詳しく解説するね。
ガラスコーティングを施工すれば、どんなボディカラーでも防汚性、耐スリ傷性、そして光沢を長期間維持できます。
しかし、同じくどのボディカラーも手入れをしないと、メーカーが指定する期間、ガラスコーティングの恩恵を受けられません。
※水弾き性能は数ヶ月で失われますのでメンテナンス剤で手入れが必要です。
ただし汚れの目立ち方は、ボディカラーによって変わります。一番目立ちにくいのはシルバー系で、その他のボディカラーは汚れが目立つでしょう。
基本的にホワイト系などの淡色カラーでは、黒っぽい汚れが目立ち、ボディカラーが濃くなると白く目立ちます。
質問のマゼンタベリーマイカメタリックは濃色カラーのため、白っぽい汚れが多く目立ちます。
また、花粉や黄砂が付着すると少量の場合はれほど目立ちませんが、大量に付着すると花粉や黄砂の密度が多くなるのでボディ全体が黄色く見えるでしょう。
では、駐車中に埃や花粉、黄砂で汚れた場合の対処方法ですが、流水で洗い流すのが一番です。高圧洗浄機を所有していれば、それで吹き飛ばしてしまえば簡単です。
手元に高圧洗浄機がなくても散水ノズルで水形を変えたり、水量を変えれば車に付着した汚れを落とせます。
頻度については、基本的に汚れていたら落とすようにしましょう。ただし、春などは黄砂や花粉が酷いので毎日降り注ぐこともあります。その場合は、雨が降る前に洗車するようにます。
なぜ、雨が降る前に洗車するとよいのかと言うと、通常黄砂や花粉は水分を含まないと、ボディに乗っているだけです。しかし、雨が降って濡れると、花粉の成分であるペクチンが溶け出します。
このペクチンは、ジャムにも使われる多糖類のゼリー状に固まる成分なので、雨が上がった後乾燥すると、くっついてしまいます。
そして黄砂は、石英や長石などの造岩鉱物や、雲母、カオリナイト、緑泥石などの粘土鉱物が多く含まれているので、雨に濡れると粘土状になります。そして乾燥すると塗装表面で硬く固まってしまうのでかなり厄介です。
このように、黄砂や花粉は、一般的なホコリや砂と異なり、水に濡れると固まる性質を持っているので、雨が降る前に洗車するのが理想的です。
しかし、どうしても雨の前に洗車できなかった場合は、雨が降った後、乾燥が進む前に出来るだけ早い段階で洗車しましょう。
もちろん、赤系のボディにガラスコーティングを施工していても、黄砂や花粉が雨に濡れて固まると落とすのが大変になるので、花粉や黄砂が付着したら雨が降る前に洗車したほうが良いでしょう。
内藤
軽トラマニア小泉
だから、雨に降られたら早く洗い流すと言う手入れでもいいと思うね。
内藤
軽トラマニア小泉
でも赤系のクルマは、濃色車だから汚れも洗車キズも目立ちやすい。
内藤
軽トラマニア小泉
それじゃあ、赤系の車を手入れする場合の注意点を解説するよ。
赤系の車の保管場所が屋外の場合、どうしてもホコリなどの汚れの付着が目立ちます。通常のホコリであっても細かい砂を含む場合があるので洗車には注意が必要です。
ガラスコーティングは、鉛筆硬度では7H~9Hの商品が多いです。この硬さはおおよそナイフの刃の硬さ程度ですが、自然界に存在する鉱物はそれより硬いものが多いので、車に付着している砂を安易に擦ると小傷ができることもあります。
そこで、洗車をする場合は、最初に車に付着した異物を洗い流すことから始めます。まずは、大量の水で車表面に付着した汚れを洗い流し、ホコリや砂粒が付いていない状態にしましょう。
汚れがそれほど酷くない場合は、この後水をかけながらマイクロファイバ―クロスで汚れを洗い流しても良いでしょう。
ただし、水をかけても塗装表面に汚れが多く付着しているなら、カーシャンプーの出番です。
カーシャンプーは、ガラスコーティング施工車対応品を用意します。今は多くの量販店で専用品が販売されているので、購入には困らないでしょう。
もし、手に入らないようであれば中性タイプで、ワックスや研磨成分の入っていない中性タイプのカーシャンプーを用意します。
関連記事:中性洗剤がガラスコーティング後の洗車におすすめ?安心して使用できるカーシャンプーとは【コーティングQ&A】
規定の量で希釈し、良く泡立ててから洗車スポンジやムートンを使用して汚れを包み込みながら洗いましょう。
洗う際は、力を入れずに優しく洗うのが余計な傷を付けないコツです。特に赤系は洗車傷が目立つので丁寧に力を入れずに洗うことを心がけます。
また、カーシャンプーの泡は、乾燥すると逆に汚れをこびりつかせるので、暑い日やボディが熱くなっているときは洗車を控えるようにします。
次に、軽度な汚れの場合の対処方法では、ホコリを拭き取りたくなりますが、傷を付けないためにも水洗いが安心でしょう。しかし、水をかけるまでもない汚れにはホコリ取りの毛ばたきも有効です。
毛ばたきを使用すると、ホコリや花粉、黄砂をキレイに取り除けます。もちろん、付着してから雨などで固まっていないことが前提です。
毛ばたきを使用すると、車に傷が付くのではと心配になる方もいますが、高級輸入車販売店や、黒塗りの社用車などは今も使用しており、使い方を間違わなければ傷は付きません。
使い方はいたって簡単で、毛ばたきをくるくると回しながらホコリの上を滑らせるだけです。
そして、強く押し付けないことです。回す理由は吸い取ったホコリで車に傷を付けないためで、あとは吸着したホコリもその都度毛ばたきを払うようにすれば、常時きれいな毛ばたきで埃が吸着できますから便利です。
毛ばたきには、マイクロファイバークロスをモップ状にしたものもありますが、傷が付くのでお勧めしません。お勧めオーストリッチやガルスです。
高級品になると5万円を超える高額になりますが、そこまで高くなくても1万円前後の商品を用意すれば、十分キレイにできるほか、大切に使用すれば10年程度持つので十分元も取れるでしょう。
そして重要なのが、ガラスコーティングをしていても、定期的にメンテナンスをしてボディ表面を滑りやすくしておくことです。ツルツルの表面であることが、軽度な汚れも簡単に洗車したようにきれいにできるコツです。
内藤
軽トラマニア小泉
だから高級輸入中古車販売店でも使用しているよ。今度、内藤君も高級輸入中古車販売店を覗いてみるといいよ。毛ばたきの使用方法が見られるかもね。