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ヘッドライトの曇り

ヘッドライトの曇り予防に最適なコーティングとは【コーティングQ&A】

こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。

ヘッドライトが曇ることがありますが、予防方法について以下の質問が掲示板に投稿されていましたので回答します。

 

ヘッドライトの曇り予防について ヘッドライトの曇り防止のコーティング剤で何かおすすめのものはないでしょうか?

 

軽トラマニア小泉

ヘッドライト曇は外側と内側があるけど、今回の質問はコーティング剤を知りたがっているようなので、外側の曇りについて解説するね。

ヘッドライトの曇り防止に最適なコーティング剤とは

車を長く使用していると、ヘッドライトに曇りが発生することがあります。そのまま使用すると、ヘッドライトの光量が不足して夜間走行に支障が出るほか、車検も通らなくなる可能性もあります。

一般的に曇りが発生すると磨いて除去しますが、酷い場合はヘッドライトを交換しなければなりません。

特に最近のヘッドライトは、LEDヘッドライトが多くなりユニット交換もかなりの高額なので、できれば交換することは避けたいと考えるオーナー様も多いはずです。

そのような事態にならないように曇りを最初から発生させなければ問題ありませんが、それにはヘッドライトの曇りの原因を知る必要があります。

ヘッドライトはポリカボネート樹脂でできており、そのままでは汚れや紫外線、キズなどの影響で劣化することからハードコートをしています。

しかし、ハードコートをしていても、鉛筆硬度で3Hから4H程度の硬さしかないと言われており、洗車などでキズが付く可能性があります。

そのため、擦るような洗車方法を繰り返し行うと次第にヘッドライトは曇ってしまいます。

そこで、ハードコートよりも硬い被膜で覆えば洗車キズにも対応できるので、キズによる曇を抑えることが可能です。

硬い被膜と言えば、コーティングが挙げられますが、その中でもガラス系ではなくガラスコーティングを選ぶことが重要です。

ガラスコーティングの硬度は、鉛筆硬度で9Hが限界と言われていますが、そこまで硬くなくても問題ありません。

それは、キズが付く原理は摩擦係数に大きくかかわっているからです。

つまり、ある程度の硬度があって、摩擦係数が少なければキズが付きにくくなります。

そこで、表面がツルツルになるガラスコーティングをヘッドライトに施工することで、通常より引っかかり抵抗がなくなりキズが付きにくくなります。よって曇りの発生を抑えることが可能でしょう。

内藤

ヘッドライトの曇りの原因はキズだったのですね。

軽トラマニア小泉

昔はヘッドライトのレンズはガラスだったからキズが目立たなかったけど、今はポリカボネートだからね。

洗車機に入れる頻度が高い場合や洗車方法によっては細かいキズができる。

それでキズによる曇ができる。ガラスコーティングが対策として向いていると言うことだよ。

ヘッドライトをキレイに保つコーティングの選び方

内藤

ところで、ヘッドライトの曇りを防止するコーティングはガラスコーティングなら何でもよいのでしょうか。

軽トラマニア小泉

そんなことはないよ。ヘッドライトに施工しても問題ないガラスコーティングを選ばないとね。

あと、効果の持続性も大事。それでは、どうやって選んだらよいか解説するよ。

ヘッドライトの曇り防止に最適なコーティング剤は、ガラスコーティングです。ただし、ヘッドライト専用に開発されたものを選ぶのが安心です。

コーティングには、ポリマー系コーティング、ガラス系コーティング、そしてガラスコーティングに分けられますが、耐久性が高く硬度もあるのがガラスコーティングなので、曇りを予防するにはガラスコーティングが効果的でしょう。

ガラスコーティングにも様々な種類がありますが、ヘッドライトはポリカボネートにハードコートをコーティングしてあります。

そこで、ハードコートとの密着を最大限発揮できるヘッドライト用が安心です。

このほか、ガラスコーティングには硬度が様々用意されています。硬ければ傷もつかず曇を抑えられると思われがちですが、硬くなるとガラスコーティングにクラックが入る恐れもあります。

例えば、女性のマニキュアは、爪に塗ると硬い被膜で覆われてキレイな状態が長続きします。

しかし、皮膚に付着した場合はマニキュアがパリパリと割れてしまいます。つまり、塗布する基材の硬さもコーティングは左右されます。

特にヘッドライトは、柔軟性がある樹脂製なので、あまり硬い被膜では、飛び石などの衝撃に追従できずに割れてしまう恐れがあります。

そこで、塗装被膜から考えると、輸入車の硬い塗膜は5H程度なので、それ以上の硬さが必要でしょう。

そして、硬さの上限ですが、9Hと呼ばれるガラスコーティングもありますが、硬いと柔軟性が期待できませんから、それより低めの硬度程度にしておくと安心です。

内藤

ヘッドライトの曇り防止にガラスコーティングを選ぶなら、専用品である程度柔軟性がある商品を選ぶのが良さそうですね。

軽トラマニア小泉

ほかにも施工性の良さも考慮に入れておけば施工で失敗する可能性が少なくなるから安心だよ。

シラザン50の場合は、ハードコートの上に施工するのがおすすめかな。

ハードコートが施工されていない、たとえば磨いた後の状態では専用のコーティング剤がおすすめかな。

シラザン50

※シラザン50は新車のヘッドライトに施工することでハードコートの劣化を防ぐ効果はありますが、一度ヘッドライトを磨きハードコートを取り除いた後に施工しても効果はありません。

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この記事はこんな人が書いています

軽トラマニア小泉

カスタム・鈑金・コーティングなど自動車関連の業務に30年以上携わり、数多くのカスタムも手掛けてきた実績があります。コペンのデモカーで雑誌K-CARに何度も取り上げられる。大会に出品する車両製作を手伝い全国2位を受賞。

軽トラももちろん所有し、スバルサンバーに赤帽の赤いヘッドエンジンに憧れ換装したほか、ダイハツハイゼットでは、車高を上げて林道を走破しやすい改造や、荷台にスポットライトを増設。また、乗り心地が少しでもよくなるようにと、シートにはアトレーワゴンのシートを移植するなど、数多くのカスタムを行ってきました。 

   
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