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新車へコーティングするやり方・手順!自分で施工する場合の注意点【コーティングQ&A】

こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。

新車を自分でコーティングしようと考える方が増えてきました。それは、ガラスコーティング剤の性能が良くなったことや近年DIYがさまざまなジャンルで話題になっていることも大きく影響していると思います。

最近、施工においての注意点について質問される方が増え、以下のような質問が掲示板にありましたので回答します。
 

新車のコーティングを自分でする場合、何に注意すればいいのでしょうか。施工のやり方、手順を教えてください。

 

軽トラマニア小泉

なるほど、施工方法についての質問だね。新車だからかなり慎重になることも分かる。

失敗は許されないし、コーティング施工には勇気が必要と感じる方もいる。

でも、ポイントさえ押さえれば特に問題が無いからその辺を解説するね。

新車にDIYでコーティングする注意点

新車にコーティングする場合も、必ず施工するコーティング剤の施工手順をよく理解してから作業します。

本来の施工方法は、洗車して脱脂をしてからコーティング作業に入りますが、新車の場合少し異なります。

新車なので汚れていないと思う方も多いですが、そのようなことはありません。

工場出荷時点では傷も汚れもない状態ですが、車の搬送中や留め置きしているときに、新車は汚れに晒されます。

また、納車前にディーラーでキレイに洗車してから納車になります。

そのことから使用車に比べると汚れの付き方は全く異なりますから、新車の汚れ落としはそれほど入念にする必要はありません。

しかし、納車時の洗車ですべての汚れが取り除けているとは限りません。そこで、車をよく観察して水垢の付着が無いか、鉄粉の付着が無いか確認します。

水垢は目視で確認できますが、鉄粉は触らないとわかりません。また鉄粉は、保管している場所や輸送中に付着しますから、高い確率で鉄粉が付着していると考えましょう。

汚れが確認出来たら洗車ですが、新車の場合は、できるだけ洗車傷の付着を抑える洗車がポイントです。

ほぼ傷がない状態なので、洗車傷を付けてしまうことを避けるためです。

方法は、たっぷりと水をかけてホコリを落とします。そして、シャンプー洗車することがポイントです。

洗車傷は、洗車時に擦る摩擦で発生するため、できるだけ摩擦抵抗を抑える洗車がポイントです。

そして、洗車は必ず上から下に向かい洗車して、汚れを下に洗い流すイメージで行います。また、シャンプー洗車は、なるべく涼しい時に行います。

直射日光が当たる場所は、シャンプーの泡が塗装に焼き付く危険があります。

ガラスコーティング前の洗車方法は【丁寧さ】がポイント

夏場のよう暑い時期は、シャンプー洗車もブロック分けして、シャンプーの泡を水で洗い流しながら作業すると、泡の固着を防げます。

拭き取りも丁寧に行い、できるだけ毛足の長いマイクロファイバークロスで水滴を拭き取ります。

水分のふき取りは、強く擦らないことです。強く擦るとあっという間に塗装に傷が入るので注意しましょう。

次に鉄粉が付着していたら、鉄粉除去クリーナーなどを利用してキレイに落として水洗いします。

鉄粉落とし剤は、ボディ残ると塗膜に良くないので大量の水で洗い流すことを忘れないようにして下さい。

最後に脱脂作業です。脱脂が終われば後はコーティング施工するだけですが、必ず施工方法を守ることがポイントです。

多くの場合、ムラ防止のためにブロックごとで施工するよう指示されていますから、必ず守りましょう。もしここで横着してしまうと、今までの苦労は台無しになります。

内藤

汚れは新車にも付着していることを理解しておくということですね。

軽トラマニア小泉

そうだね。それほど頑固な水垢などはないけど、納車してから時間が経つほど汚れが付着しやすいからね。

新車納車したら早めにコーティング施工したほうがいい。

新車の塗膜の状態

内藤

新車はキレイじゃないですか、ホコリ意外に鉄粉があるということですが、このほかにはどんな状態なのでしょうか。

軽トラマニア小泉

昔は塗装したてだから柔らかいなんて言われたけど、今はそんなことは無い。

焼き付け塗装されているし、何よりも工場出荷後からユーザーの手元に届くまで長い期間がかかっている。

内藤

そうなのですか。新車だから出来上がって数日で手元に来ると思っていました。

軽トラマニア小泉

新車は工場出荷してから、各ディーラーまで運ばれるよね。その後登録もする。

それだけでも長くかかるのがわかるだろう。

ディーラーオプションの取り付けを予定するなら、その取り付け時間もあるからね。意外に長くかかる。

でも新車の塗装は、コーティングされていない状態。だから無防備な状態であることを理解しておくことがポイント。

それを踏まえて解説するよ。

新車のボディは、塗装してあるだけで塗装表面に塗膜を守る被膜はなにもありません。つまり、そのままでは汚れや傷の付着を簡単に許してしまいます。

もちろん、近年の塗装は防汚性や耐スリ傷性能が高くなってきましたが、それでも鉛筆硬度で3H程度の硬さしかありません。

しかも塗料は合成樹脂なので有機質であることから、有機汚れの付着が激しくなります。

このようなことから、きれいな状態でも、外界に触れた時点から様々な外部要因で汚れや傷が付きやすくなっています。

つまり、新車でも汚れが付着しますし、スリ傷も必ずあると言ってよいでしょう。

とはいっても、使用車に比べれば汚れや傷は格段に少ないので、納車されたら早めにコーティング作業に入れば、下地処理は多く必要ないでしょう。

内藤

新車が納車されたら出来るだけ早くコーティングしたほうが良さそうですね。

軽トラマニア小泉

1回でも雨に当たれば、汚れはかなり付着してしまうからね。

できれば納車後、雨が降る前にコーティングしたほうが作業は少なくて済むかな。

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この記事はこんな人が書いています

軽トラマニア小泉

カスタム・鈑金・コーティングなど自動車関連の業務に30年以上携わり、数多くのカスタムも手掛けてきた実績があります。コペンのデモカーで雑誌K-CARに何度も取り上げられる。大会に出品する車両製作を手伝い全国2位を受賞。

軽トラももちろん所有し、スバルサンバーに赤帽の赤いヘッドエンジンに憧れ換装したほか、ダイハツハイゼットでは、車高を上げて林道を走破しやすい改造や、荷台にスポットライトを増設。また、乗り心地が少しでもよくなるようにと、シートにはアトレーワゴンのシートを移植するなど、数多くのカスタムを行ってきました。 

   
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