こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。
近年ガラスコーティングをDIYで施工する方が増えてきました。増えた要因は、様々な商品が増えたことが理由として挙げられます。
施工者が増えるということは、トラブルの件数も必然的に増えます。
今回はコーティングを施工された方が掲示板にて投稿していらっしゃいましたので、回答します。
黒い車に乗っています。ボンネットのガラスコーティングムラがかなりひどいです(自分で簡易コーティングしたものです)前に施工した溶剤が硬化してしまっているので洗車だけでは、取り除けなくなってしまいました。
模様のように目立って気になります。キーパーなどで磨いてもらったらなおるでしょうか?
それともキーパーコーティングしたら目立たなくなったりしますか?
軽トラマニア小泉
本来、簡易コーティングは被膜を形成しないので、水垢落とし剤などのケミカルで落とせる。
おそらく、ガラスコーティングを施工しているのかな。
内藤
軽トラマニア小泉
ガラスコーティングは、施工方法によってムラが発生します。
しかし、どのような状況でムラが起きたのかを把握しなければ、対処方法を取ったところで、また同じことの繰り返しとなります。
そこで、対処をする前にムラが起きてしまった原因を考える必要があり、その原因には主に以下の5つがあります。
これらがガラスコーティング施工後にムラになる大きな原因です。
この中の一でも当てはまる項目がある場合、ムラを取り除いた後には特に注意しましょう。
今回の質問者さんのように、硬化後にムラの発生に気が付いた場合は、完全にコーティングを削り落とすしか方法がありません。
それにはコンパウンドを使用してコーティングを取り除きます。
ガラスコーティングは、薄くても硬い被膜なので、かなりの経験が必要です。そこで、ムラが見つかったら、コーティング業者に相談して研磨してもらうのがベストです。
もし自分でどうしても研磨したいというなら、ムラのあるパネル1枚を全て磨くので、電動ポリッシャーの用意は欠かせません。
そして、研磨に適したコンパウンドを用意して磨きます。
磨き終わりの目安は、もちろんムラの状態がなくなるまでですが、コンパウンドで研磨すると、コーティングを剥ぎ取るだけでなく、塗膜も削り落としているので、塗膜の状態も整える必要があります。
例えば、濃色車だと研磨により研磨傷が塗膜に数多く発生します。
その傷を超微粒子などのコンパウンドで消しますが、電動ポリッシャーの回転運動の動きで、オーロラマークと呼ばれる虹色に見える現象が発生するので、磨き方には繊細さが求められるでしょう。
そこで、ポリッシャーもシングルアクションではなく、ギアアクションといったオーロラマークが出にくい電動ポリッシャーを用意するのも一つの方法です。
研磨が完了したら、一旦脱脂シャンプーで洗車してコンパウンドのカスをすべて落とします。
そして、マイクロファイバークロスなどで水分を除去し、くすみなどのムラが消えていたら、脱脂してコーティングを再施工します。
ガラス系は、ガラス成分が1%でも含有していると、ガラスと表示されますが、もともと柔らかい石油系の溶剤に界面活性剤などを加え、水溶性にして作業しやすくしています。
つまり柔らかい被膜なので、コンパウンドなどを使用せず、水垢落とし剤などのケミカルで落とせるでしょう。もしガラス系であれば、水垢落とし剤で洗浄してムラが取れてきます。
しかし、ムラが水垢落とし剤で取れなければ、ガラスコーティングの硬い被膜で覆われているので、コンパウンドでの研磨が必要です。
内藤
軽トラマニア小泉
硬化してしまうと、研磨して剥離するしか方法が無い。
もちろん研磨だからそれなりの技術もいるから専門業者に依頼したほうが安心だよね。
あと、硬化前ならコーティング剤をムラのある部分に塗布すると修正できる場合もあるんだ。
内藤
軽トラマニア小泉
ムラを起こさないコーティングは、下地処理にかかっています。
通常のシャンプー洗車した後に、取り切れていない汚れが無いか確認します。
取り切れない汚れには、ピッチ・タール、鉄粉、イオンデポジットなどの水垢がありますから、専用のケミカルなどを使用してキレイに落とします。
キレイになれば、塗膜にコーティングが均一に密着できるように、脱脂作業を行います。
脱脂作業は、丁寧に塗膜の油分を取り除きます。そのときに使用するウェスも同じ面を使用し続けないよう注意も必要でしょう。
汚れと油分が落ちればコーティング剤を塗布しますが、ポイントとしては一度に広く塗らないことです。
使用するコーティング剤の伸びの良さにもよりますが、丁寧にパネルを数カ所のブロックに区切って塗布しましょう。
また、拭き取り時期も説明書に沿って、適切に行うようにするときれいに仕上がります。
これらの作業に使用する洗車用具は、一般に自分で用意する必要がありますが、日本ライティングのゼウスクリアのキット内には、脱脂シャンプー、鉄粉取り粘土、そして専用の脱脂剤が同梱されているほか、専用の塗布スポンジとマイクロファイバークロスまで入っています。
基本的な洗車用具さえそろっていれば、すぐにでもコーティング作業に入れます。
内藤
軽トラマニア小泉
キレイに見せるのは、女性のメイクと同じ。いかにベースをキレイに整えるかでファンデーションのノリが違う。
彼女に聞いてみるとよくわかるよ。