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雨ジミの検証_1週間

雨染みに強いコーティングとは?雨ジミ発生を状況別(ガラスコーティング・ガラス系コーティング・未施工状態)で検証

こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。

ガラスコーティング施工車には、雨染みの付着が問題になっています。雨染みの付着しやすいガラスコーティング剤についてはこちらの記事で解説しています。

結論からお伝えすると、ガラスコーティングでも商品によって雨染みの付着度合、取りやすさが異なります。今回はゼウスクリアと他メーカーのガラスコーティング、カラス系コーティングを用いて実証実験してみました。

ぜひ、商品選びの一情報としてご参考になさってください。

雨ジミとは?

内藤

雨ジミは洗車で苦労する汚れのひとつですよね。その雨ジミがガラスコーティングすると付着する事例を多く聞きます。

反対にガラスコーティングしていても雨ジミの付着はないという方もいます。

何か洗車で違いがあるのでしょうか。

軽トラマニア小泉

雨ジミが起きる原因は、雨の中に含まれるカルシウムなどのミネラル分が原因ということは知っているだろ。

つまり、水がボディに付着している時間が長いと雨ジミの付着が起きやすいということだよ。

内藤

ということは、雨が降ったらその都度水滴除去が必要ということでしょうか。

軽トラマニア小泉

ガラスコーティングの種類にもよるし、その地域に降る雨にもよるかもしれないね。

雨でも水道水でも同じように放置すれば雨ジミは起きやすい。

内藤

ガラスコーティングの種類ですか?

軽トラマニア小泉

ガラスコーティングの中には、ガラス系と呼ばれる商品もあるからね。

あと、ハイブリッドと呼ばれる商品は、比較的雨ジミに強い特徴がある。

無機質のガラスコーティング「ポリシラザン」と「シロキサン」の特徴

内藤

ということは、雨ジミに強いコーティング剤を選ぶとよいということでしょうか。

軽トラマニア小泉

結論は、そうなるね。水滴除去のタイミングも重要になるからその辺について解説するよ。

雨ジミは水滴除去のタイミングで変わる

雨が降ると、すぐに洗車して水滴を除去できる方はほとんどいないでしょう。

一般に、雨が降った後は、翌日以降の天気が良い日に洗車する事が多く、カーシャンプーなどを使用して丹念にボディを洗い流すと思います。

これはガラスコーティング未施工の場合で、ガラスコーティングを施工していれば、汚れがこびりつく心配がなく、しかもすぐに洗い流せてワックスがけをしたようなピカピカな状態に戻せます。

ガラスコーティングには、このようなメリットもありますが、雨ジミの付着という問題が潜んでいます。特に雨が降った後、自然乾燥を繰り返すと、白い輪のようなシミが車に付着します。これが雨ジミです。

雨ジミは、ガラスコーティングした車のすべてを襲うものではありません。じつは、無機質の雨ジミと同じ無機質のガラスコーティングに付着しやすい傾向があります。

雨が降ってすぐに付着することは無く、「雨が降って、水滴が蒸発する」の繰り返しが起きると雨ジミが付着しやすいです。また、太陽の光が差す夕立の後なども注意が必要です。

内藤

ということは、雨が降ったあとは、水滴を拭き取ったほうが良いということでしょうか。

軽トラマニア小泉

そう思うだろう。でも意外にそうでもないんだよね。

内藤

どういうことでしょうか。

軽トラマニア小泉

雨が降ってすぐに拭き取りしなくても、そう簡単に雨ジミはつかないんだ。

雨ジミ発生について検証

内藤

雨ジミが簡単に付着しないということは、どのような条件だと付着するのでしょうか?

軽トラマニア小泉

非常に難しい質問だよね。天候や気温も関係するだろうし、雨の成分も雨ジミのできやすさに関係している。

そこで、雨ジミがどのように起きるのか検証することにしたんだ。

内藤

雨ジミの検証ですか。

軽トラマニア小泉

そう。種類が違うガラスコーティングを2つ用意して雨ジミがどのように付着するのか検証するんだ。

あと、コーティング未施工部分も用意する。どんな商品で検証するか解説するよ。

「ガラスコーティング」と「ガラス系コーティング」を用意

用意するのは日本ライティングのゼウスクリアと、量販店やネット通販でも手に入りやすい2液タイプのガラス系コーティングです。

ゼウスクリアは、無機と有機の性質を併せ持つ、ポリシラザン系のハイブリッドコーティングで、防汚性、耐スリキズ性、撥水性に優れています。

対する2液性のコーティング剤は、シラン化合物のガラス系コーティングで、簡単施工のコーティングと異なり、本格的な施工方法で施工するプロ仕様と変わらないと評判のコーティング剤です。

内藤

2種類は、ガラスコーティングとガラス系で比較するんですね。

軽トラマニア小泉

「ガラス」という名前だけど、ガラス成分が違うからね。あと被膜形成も異なると思うから違いがわかる気がするんだ。

雨が降った後、洗車するまでの期間を変える

雨ジミの検証_1週間
左:ゼウスクリア、真ん中:未施工、右:2液コーティング(ガラス系)

【検証方法】
検証方法は、洗車するまでの期間を変えて様子を見てみます。そして、同じ側面をフロントからゼウスクリア、未施工部分、そして、2液コーティングの順で用意します。画像のマスキングテープ内が未施工部分です。

検証1:雨が降ったらすぐに洗車して、どのような違いがあるか見てみます。

検証2:雨が降るのを待ち、1週間汚れた状況で放置し、どのような違いがあるか見てみます。

検証3:そして違いが無ければ、さらに雨が降るのを待ち、その後2週間そのままにして違いができるか検証します。

検証4:メンテナンス剤で手入れをした場合にどうなるかも検証してみます。

内藤

自然が相手なのでかなり時間がかかりそうですね。

軽トラマニア小泉

雨が都合よく降ってくれればいいけど、逆に長雨になるとそれはそれで困るからね。

タイミングよくいくのを願うしかないかな。

雨染ジミの検証を終えた結果

軽トラマニア小泉

内藤君、ついに検証が終わったぞ。

内藤

結果が、すごく気になっていたんです。

軽トラマニア小泉

2カ月以上かかったかな。上手くタイミングがあったからよかった。

内藤

2カ月以上ですか。やはりそのぐらいかかりますよね。それで、結果はどうだったんでしょうか。

軽トラマニア小泉

ズバリ、この後の結果報告を写真も用意したからじっくり見てくれ。

【検証1】雨が降った後、すぐに洗車した1回目

雨ジミ検証直後_1回目汚れ

雨が降った中を走行し、翌日雨が止んだのですぐに洗車してみました。(汚れが付着しやすいようにわざと悪路走行しております)

雨ジミ検証直後_1回目水洗い

洗車は、画像のように水洗いのみで行います。コーティング未施工部分は、親水しているのが見て取れます。

1週間後_1回目他社

最初にゼウスクリアの施工部分がどのようになったのか確認すると、流石にキレイな状態で特に変わったところはありません。

雨ジミ検証直後_1回目他社コーティング

次に他社コーティングの状態を見ましたが、こちらも施工直後とほぼ変わりはありません。

雨ジミ検証直後_1回目施工なし

最後に未施工部分について確認しましたが、こちらも雨が降ってすぐに洗うと、キレイな状態に戻りました。

内藤

さすがに雨が降ってすぐに洗車する場合は、違いはありませんね。

【検証2】雨が降った後、1週間放置した2回目

1週間後_DSCN0885

2回目の検証は、雨が降った後1週間洗車せずに放置してみました。その間、雨に当たることが無いように注意して、1回の雨による汚れがどの程度影響するのか確認します。

動画のように、汚れが付着した状態で1週間放置してもコーティングしてある部分はキレイに撥水しているのがわかります。まだ、ゼウスクリアと他社製品では水の弾き具合は変わりません。

1週間後_1回目他社

まずは、2回目の他社の状態です。水滴をキレイに拭き取りしましたが、特に雨ジミは見当たりませんでした。ガラス系でも1週間程度放置したぐらいでは問題なさそうです。

1週間後_2回目ゼウスクリア

2回目のゼウスクリアの状態です。もちろん、水滴を拭き取っても雨ジミはどこにもありません。施工直後と変わらないキレイな状態を保っています。

1週間後_2回目施工なし

2回目のコーティングを施工していない部分です。水滴を拭き取るのに苦労しますが、特に変わりはありませんでした。

内藤

1週間程度では差が出ないようですね。

軽トラマニア小泉

雨の成分などの環境(日差し等)も影響するから一概には言えないけどね。

【検証3】雨が降った後、2週間放置した3回目

3週間_3回目検証

3回目の放置では、雨が降る日が数回あり、かなり汚れています。2週間何もせずに放置したのでどの程度違いが出ているか見てみます。(汚れが付着しやすいようにわざと悪路走行しております)

3回目の検証では、汚れたまま2週間放置してその間に雨に当たる日が3回ありました。

そのせいなのか、水弾きが悪くなっています。そして、気になる拭き取り後の状態ですが以下のようになっていました。

3週間_3回目他社

写真は他社ガラス系コーティングを施工した場所をキレイに拭き取った後です。黒丸の中に小さく点々が映っているのがわかるでしょうか。洗車では落ちないイオンデポジットの付着が確認できました。

さすがに、雨に数回当たって2週間も放置すると、ガラス系ではイオンデポジットを避けられないようです。

3週間_3回目ゼウスクリア

上記写真はゼウスクリアの状態です。ドアハンドルから垂れる水ジミの後が出来ていましたが、その他に他社製品のようなイオンデポジットの付着は見られませんでした。

ゼウスクリアでも、水が垂れてくる頻度が高い部分はイオンデポジットの付着は避けられないようです。つまり、洗車後に車の部品の隙間から垂れる水気を全て取り除けばこのような症状は起きないと言えます。

3週間_3回目未施工

未施工部分は、黒四角で囲んだ部分を見てわかる通り、かなりイオンデポジットの付着が認められました。どんなに洗ってもこれは取れることなく、乾燥すると肉眼ではっきりと見える状態です。

残念ながら、カメラではここまでが限界ですが、明らかに施工してある部分より汚れが目立ちます。

内藤

2週間汚れを付けて放置すると、状態に差はあるけど汚れの付着はさけられないということですね。

軽トラマニア小泉

そういうことだね。

つまり、ガラスコーティングが防汚性に優れているから安心という事ではなく、汚れたらなるべく早く洗車したほうが良いということだね。

【検証4】メンテナンス剤で手入れをした後、雨が降り、2週間放置

2週間_手入後放置

2週間放置後、水弾きが悪かったので、手入れをしてから雨の日を走行して2週間放置してみました。(汚れが付着しやすいようにわざと悪路走行しております)

コーティングをゼウスクリアのメンテナンス剤を使用して手入れしてみました。さすがに2週間汚れを放置しても素晴らしい水弾きを維持しています。

水弾きの状態は、未施工部分以外はメンテナンスしているので、水がキレイに流れ落ちて、素早く水気がなくなっていきます。

動画のように、未施工の部分は、水を拭き取る作業もかなり水はけが悪く大変です。

ゼウスクリアのメンテナンス剤でキレイにしてあると、拭き取りは非常にスムーズです。雨ジミはどこにも見当たりませんでした。

他社製品もメンテナンスをしてあげると、キレイに撥水性能を取り戻します。専用品が販売されているので、そのような商品でメンテナンスしてあげると効果的です。

内藤:2週間放置する前に、メンテナンス剤を使用すると雨ジミを防ぐ効果がありそうですね。

軽トラマニア小泉:見た目の撥水がかなり異なるね。メンテナンス剤を使用すると、2週間たっても素晴らしい水弾き状態を保つ。

水滴はボディに留まるのを阻止しているから雨ジミの発生を抑えているかもしれないね。

雨ジミの検証結果は予想通り

内藤

検証結果は、何もしないよりコーティングしたほうが汚れから守れるということですね。

軽トラマニア小泉

ただし、長く汚れを放置すると雨染みが発生することも分かったね。

そこで、どういった方法が良いかまとめてみたよ。

雨ジミは何もしなければ発生する

車のボディは、常に様々な汚れのストレスにさらされています。塗装技術が高度化したとはえ、ボディコーティングしなければ塗装は劣化します。

とくに雨ジミは、塗膜に付着して普通の洗車では落ちにくくなりますから、日ごろのメンテナンスが必要です。

そして汚れを1週間程度放置するぐらいなら、ガラス系コーティングもガラスコーティングもそれほど違いはありません。

ただし、何もしていないと水弾きが悪くなるので、水滴除去に非常に時間がかかり、しかも水滴が残ると後でイオンデポジットに変化する恐れもあるでしょう。

ハイブリッドコーティングでも汚れは定期的に落とすことが大事

今回の検証で分かったことは、有機汚れと無機汚れに強いハイブリッドコーティングでも、2週間汚れを放置し、何回も雨に当たると雨ジミの付着は避けられないという事でした。

しかし付着の程度は、ガラス系より小さいのでリカバリーも簡単にできます。

また、付着する場所は、水が垂れてくるような場所に付着が見られたので、ゼウスクリアでも拭き取り後に水が垂れやすい場所は、入念に水分除去が必要でしょう。

今回の検証で使用したボディのサイドで、未施工部分とガラス系にわずかなイオンデポジットの付着が見られました。

ということは、平面であるボンネットやルーフは水滴が留まる時間が長いので、イオンデポジットの付着がかなり多くなる可能性があるでしょう。

もちろん、ゼウスクリアでも水が垂れる場所にイオンデポジットの付着が出てきたので、2週間後はボンネットやルーフはイオンデポジットの付着が心配されます。

雨ジミは手入れをすれば避けられる

イオンデポジットは、水滴が乾燥することで、水滴に含まれるカルシウムやマグネシウムといったミネラル分がボディに固着します。そこで、これを効果的に防ぐには水滴が流れ落ちる撥水性能がポイントでしょう。

つまり、水をかけて撥水性能が弱まったと感じたら、メンテナンス剤で手入れするとよいでしょう。

そうすることで、水滴がボディに留まることなく流れ落ちるので、乾燥してイオンデポジットが付着するのを防げます。

内藤

どんなに防汚性が優れているとはいえ、汚れを放置しないことがイオンデポジット付着を遠ざける方法ですね。

軽トラマニア小泉

定期的にメンテナンス剤を使用するようにメーカーは指示しているよね。

そして、そのスパンも汚れの放置している期間が長いと早めにメンテナンスしたほうが良さそうだね。

内藤

今回の検証から、2週間以上の放置は控えたほうがいいということでしょうか。

軽トラマニア小泉

2週間の間に、雨に降られる回数がどれだけあるかにもよるよね。

今回の検証では3回程度雨に当たったんだけど、この回数はあくまでも目安。

つまり状況はそれぞれの場所でも異なるから。だから汚れたら2週間以内に出来るだけ洗い流すことだよ。

雨ジミ検証まとめ

雨ジミと呼ばれる汚れは、通常洗車で落ちませんから一度付着すると後が大変です。(記事中に記載のガラスコーティング未施工部分の結果を確認ください)

そこで、コーティングでボディを守ることが有効です。しかし、どんなに優れたコーティング剤も、汚れを放置すれば、汚れに水分がとどまり、イオンデポジットが発生します。

汚れが付着した場合、出来るだけ早く洗車することが、ガラスコーティングの防汚性を守る方法です。

また、イオンデポジットが付着しても取り除きやすい(膜密度が高い)ガラスコーティング剤を選ぶとより安心でしょう。

無機質のガラスコーティング「ポリシラザン」と「シロキサン」の特徴

今回は検証のため、汚れが比較的付着しやすい道を走行しています。季節や環境、使用状況によってイオンデポジットの付着具合は異なりますので予めご了承ください。


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この記事はこんな人が書いています

軽トラマニア小泉

カスタム・鈑金・コーティングなど自動車関連の業務に30年以上携わり、数多くのカスタムも手掛けてきた実績があります。コペンのデモカーで雑誌K-CARに何度も取り上げられる。大会に出品する車両製作を手伝い全国2位を受賞。

軽トラももちろん所有し、スバルサンバーに赤帽の赤いヘッドエンジンに憧れ換装したほか、ダイハツハイゼットでは、車高を上げて林道を走破しやすい改造や、荷台にスポットライトを増設。また、乗り心地が少しでもよくなるようにと、シートにはアトレーワゴンのシートを移植するなど、数多くのカスタムを行ってきました。 

   
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