こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。
車のコーティングには、様々な種類が販売されていて、商品選びは楽しみでもあり、大変な作業です。
どの製品もパッケージを見るだけでは優劣がつけがたく選ぶのが難しい理由の一つでしょう。
しかし、ガラスコーティング剤は、大きく分けると2種類しかないことをご存じでしょうか。
あるガラスコーティング剤を施工したら「イオンデポジットが付着した」しかし、別のガラスコーティング剤はイオンデポジットの付着はないという事例を聞いたこともあるでしょう。
なぜ、そのような事が起きるのかというと。同じガラスコーティングでも、種類が異なるからです。
この記事では、コーティング剤の2種類の成分である「ポリシラザン」と「シロキサン」の違いについてわかりやすく解説します。
目次
内藤
施工後の仕上がりや耐久性が違うから当たり前と言ったのですが、そもそも性能を決めている成分が全く違うというんです。本当でしょうか。
社長
内藤
社長
つまり、用途に合わせてガラスの成分を変えている。
話がそれたけど、ガラスコーティングも全て同じ成分ではない。各メーカーがそれぞれ工夫を凝らして作っているからね。
内藤
社長
内藤
社長
内藤
社長
ガラスコーティング剤は、成分を見るとシロキサンと呼ばれる成分が含まれる商品があります。
このシロキサンとは、ケイ素と酸素が交互に結合してできた物質です。そして、ガラスはケイ素の酸化物である二酸化ケイ素でできています。
詳しい化学反応は難しいので省きますが、ガラスと同じ元素から成り立つシロキサン系は無機物のガラスコーティングです。
ポリシラザン系コーティングは、ガラスコーティングの元祖です。今から20年ほど前に登場したガラスコーティングは、すべてポリシラザンでした。
ポリシラザンは、ガラスの強度を変えて塗布できる特性を持ちますが、古くは施工方法がスプレーガンでの施工だったので、熟練したプロでなければ扱うのが難しいコーティングでした。
ポリシラザンの基本構造は、ケイ素、水素、窒素からなり石英ガラス(水晶)に一番近いコーティングと言われ、防汚性、撥水性、光沢性にすぐれていることから、このコーティング剤を手軽にできることが各メーカーの課題でした。
もちろん、ポリシラザンは、石英ガラスに近いので、無機物のコーティングです。
内藤
社長
内藤
社長
内藤
社長
シロキサン系コーティング剤のメリットは、一般の方でも使用できるコーティングとしたことです。
どういうことかと言うと、昔のコーティングは、繊細な作業と環境、そして専用道具が必要なプロ用のポリシラザン系が主流でした。
それを手塗りでできる簡単な手法にしたのがシロキサン系コーティング剤でした。
価格も安価であることも手伝い一気に広がりを見せ、ディーラーなどでも施工に使われるようになっています。
その反面、シロキサン系は被膜が薄く、施工が悪いとすぐに剥がれてしまいます。また、無機物のコーティング剤なので、イオンデポジットなどの雨ジミの付着が多く発生するデメリットがあります。
このほかにも、撥水効果もそれほど長続きしないというデメリットもあり、それを解決するためにフッ素を使用する商品が多くなっています。
しかし、フッ素化合物は、雨で流れだして効果が持続しないというデメリットがあるほか、近年発がん性が指摘されるようになり、世界的に排除の方向に向かっています。
ポリシラザン系コーティングは、先ずはデメリットから解説します。
ポリシラザンは、水晶と同じガラス構造に近い被膜形成になる反面、その施工が難しいと言ったデメリットがあります。
また、高度な技術が必要であることと、ポリシラザン系のコーティング剤が高価であることから、クルマ1台コーティングすると10万円以上の費用がかかり、ユーザーにとってはかなりの痛手です。
しかし、性能が高いポリシラザンなので、コーティング業者の殆どは、このポリシラザン系を使用しています。つまり、市販品のシロキサン系はほとんどの業者で使用していません。
ポリシラザンの優れている点は、硬度があることで耐スリキズ性能に強いことです。
また、ツヤもきれいなほか、防汚性に優れ、撥水性能も長持ちします。
しかし無機物のポリシラザン系も、有機汚れである花粉や排気ガス、鳥の糞などには強いですが、イオンデポジットのような無機汚れを遠ざけられません。
特にポリシラザン系は、シロキサン系と異なりハイブリッド化が難しく、ポリシラザン系のハイブリッドコーティングはほとんどありません。
そこに、日本ライティングでは、一般ユーザーでも手軽に施工できるポリシラザン系のハイブリッドコーティングを販売しました。
これにより、従来のポリシラザンのメリットはそのままに、デメリットも打ち消した今までにない優れたコーティング剤として人気です。
内藤
解説では、ポリシラザンとシロキサンでは汚れ方が違うように感じましたが。
社長
つまり、コーティングと汚れの相性があると言った方がいいのかな。その辺を踏まえて解説するよ。
クルマは、保管していても走行していても汚れが付着します。その汚れの種類は様々で、泥汚れもあればホコリ、そして黄砂や花粉により汚れます。
また、排気ガスも汚れとして付着するほか、鳥の糞や虫の死骸なども汚れにはあるでしょう。
しかも雨が降った後クルマを放置すると、雨ジミと呼ばれる汚れも付着します。
そして、これらの汚れはガラスコーティングにより全て防げるのかと言えば、必ずしも全てのコーティング剤で防げるとは限りません。
というのも、汚れには大きく分けて2種類の汚れに分けられるからです。
2種類の汚れは、簡単に説明すると燃やすと炭になる有機汚れと燃やしても炭にならない無機汚れに分かれます。
炭になる汚れは、生物由来の汚れであり、花粉や鳥の糞、虫の死骸などが主な汚れです。
そして炭にならない無機汚れでは、カルシウムやナトリウムなどのミネラル分が主な汚れ成分です。
そして、これらの物質は、有機物は有機物と、無機物は無機物と結びつきやすい性質を持っている反面、有機物と無機物は結び付きにくいとされています。
例えば、水は無機物であり油は有機物ですが、この2つは瓶に入れて振っても混ざり合うことはありません。
つまり、無機物汚れは無機物のコーティングに付着しやすいですが、有機物の汚れは遠ざける性質を持っています。
その反対に有機物のコーティングは有機汚れを寄せ付け、無機汚れを遠ざけます。
内藤
社長
そして、多くの市販ガラスコーティングはシロキサン系だよ。
硬度はあまり期待できないし、汚れも付く。商品の成分をみてみるといい。
内藤
施工が大変なので、市販はシロキサン系が多いということですね。
社長
それは有機物と無機物の性能を備えたハイブリッドコーティングがあるということだね。
内藤
社長
あと、液剤を無機物のコーティングと有機物のトップコートの2種類を用意しているタイプもある。
内藤
社長
しかも価格が安くできるメリットもある。つまり、量販店で売るにはもってこいのコーティングかな。
そして、液剤を2つ用意しているタイプは、ポリシラザン系を使用している場合が多い。このタイプを1液でハイブリッド化するのが業界では難しいと昔から言われているんだ。
内藤
社長
ガラスコーティングには、成分がシロキサン系とポリシラザン系があると解説してきましたが、ハイブリッドコーティングとして販売している多くは、シロキサン系を使用したガラス系ハイブリッドコーティングが多いでしょう。
ここまでの説明の通りシロキサン系は、施工が簡単ですが、あまり長続きしないことと、硬度がそれほど高くないので、耐スリキズ性能で劣ります。
また、撥水性能も長続きしません。せっかくのハイブリッドでもコーティングが長持ちしないので、最初は無機汚れも有機汚れも付着しにくいですが、意外に早く様々な汚れの付着が多くなるでしょう。
もちろんポリシラザン系であれば、硬い被膜でコーティングできるので、耐スリキズ性能は高く有機汚れから長く守れるほか、撥水性能やツヤも長続きします。
しかしポリシラザン系では、2階建てと呼ばれる、ベースの無機物コーティングを塗布し、その上に有機物のコーティングしなければならない手間があります。
商品を手に取り、使用説明を見て手間がかかると、施工に二の足を踏んでしまうでしょう。
つまり、優れた効果を発揮するポリシラザン系でも、手間がかかるようでは購入には踏み切れない方が殆どでした。
日本ライティングのゼウスクリアは、そのようなポリシラザン特有の手間をなくした無機、有機の両方の性質を備えたハイブリッドコーティングを開発し、簡単な施工で様々な汚れに対応しています。
従来のポリシラザン系を無機有機ハイブリッドコーティングにすると、塗布してすぐに反応して硬化がはじまるため、作業難易度が高いデメリットがあります。
しかし、ゼウスクリアは、それらのデメリットを克服し、施工性が良いハイブリッドコーティングにしています。
本来、ガラスコーティングは無機物なので、有機物の塗膜への密着は良いとは言えません。つまり、密着不良による耐久性が劣る欠点があります。
それを、防汚性、撥水性、耐スリキズ性能を備えたポリシラザン系でハイブリッド化し、有機物の性能を備え密着性能を高めたのが日本ライティングのゼウスクリアです。
そのうえ、有機汚れだけでなく無機汚れにも強いので、長くクルマをキレイな状態で保てます。
また、一般的にはフッ素化合物を加えてハイブリッド化していますが、ゼウスクリアは、空気中の水分と反応することで、無機物の硬いバリアとなるシリカ、つまり水晶に近い状態と、有機物の性質を持つシリコーンに似ている状態の2つのコーティングが可能になります。
内藤
社長
ガラスコーティングには、シロキサンとポリシラザンの2種類に分かれますが、主な違いとしてシロキサンは、定着が長続きしないことと、耐候性でポリシラザンより落ちることです。
その反面ポリシラザンは、施工すると水晶とほぼ同じ性質を持つので、硬さもあり耐候性も優れていることからコーティングとしては理想的な商品です。
ただし、どちらのコーティング剤も、一般的に無機物なので無機汚れに弱いのが弱点でした。そこでハイブリッド化されたコーティング剤が販売されます。
中でもおすすめなのが、施工性の良さや耐候性、耐スリキズ性能を備え、しかも環境にも優しいのは、ポリシラザンを用いた日本ライティングのゼウスクリアです。