正しい洗車の仕方

シャンプー洗車をキレイに早く簡単に行う方法

こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。

シャンプー洗車は、汚れを泡で浮かせてスポンジなどできれいにする洗車なので、クリーミーな泡洗車に魅力を感じる方も少なくありません。(クリーミーな泡は、シャンプーの種類や使うスポンジでも違います)

しかし、シャンプー洗車は慣れないと洗い残しや時間がかかることもあります。

特にシャンプーの泡で汚れが見えなくなるので、余計洗い残しが発生しやすいと言えます。

多くの場合、ちょっとしたコツでキレイに素早くシャンプー洗車ができますが、そのコツはたかが洗車でも難しく、自分で考えても上手くいかないことがほとんどです。

この記事ではシャンプー洗車の基本的な手順と、キレイに素早くシャンプー洗車をする方法について詳しくお伝えします。

シャンプー洗車とは

内藤

先日コイン洗車場でシャンプー洗車していたら、めちゃくちゃ早く洗車を終わらせている方がいたんですよ。

多分、自分の半分の時間だと思います。でも凄くきれいでピカピカになって帰って行ったんですよね。

軽トラマニア小泉

人の洗車もずっと見ていたのかい?

内藤

そういうわけではないですけど、後からきて先に帰って行ったので。でも途中でなんか早いなあと思ったんですよ。

裏技でもあるのかと少し見ていたんですがよくわかりませんでした。

軽トラマニア小泉

洗車は自分の気が済むまでやればいいんだよ。だから、早くても遅くてもキレイなら問題ないんじゃないかい?

内藤

でも、早くてきれいになるなら、そのテクニックが知りたくて。

軽トラマニア小泉

早く洗車できる方たちの多くは、その方面の仕事に従事している可能性があるよね。

洗車の基本はもちろん、手際がわかっているから早いんだと思うよ。

もちろん、慣れれば誰でもできるけど、まあ職人にはかなわないよ。

内藤

やはりテクニックがあるんだ。自分なんか洗車する時間がないと機械洗車にすぐに頼ってしまうから反省することがあります。

軽トラマニア小泉

そんなことないよ。最近の機械洗車もかなり進化して凄いことになっているようだからね。

まずはシャンプー洗車について少しだけ解説するよ。

手洗い洗車と機械洗車

シャンプー洗車の種類には、手洗い洗車と機械洗車の2種類があります。

どちらもシャンプーを使用した洗車ですが、早さでは機械洗車にはかないません。

しかし、丁寧さでは手洗い洗車に分があり、どちらも一長一短といったところでしょう。

機械洗車にかけるとクルマに洗車キズが付くと敬遠する方も多くいますが、それは過去の話です。

現代の機械洗車は手洗い洗車同等の洗車が可能で、洗車傷をつけることなくキレイに洗車が可能になってきました。

基本は、手洗い洗車のように、水をかけてから泡まみれにしてそれを洗い流す作業です。

つまり最新の洗車機は、いきなりブラシで洗い始めるのではなく、水を流すところから始めて埃や砂を落とすのでキズが付きにくくなっています。

また、高圧洗浄機がコイン洗車場にありますが、これも一種の機械洗車です。

コインを入れるときに、選択画面で泡の噴射が可能の高圧洗浄機も多くあり、高圧洗浄機でシャンプー洗車が可能です。

うんちく

高圧洗浄機は使用時間が決まっている場合が多く、泡を吹き付けてからスポンジなどでこする作業は時間切れとなってしまう場合もあり、コイン洗車場の高圧洗浄機の使用は、あらかじめ段取り良く作業しないとコインの無駄になってしまいます。

ワックス洗車の効果

ワックス洗車とは、シャンプーの中にワックス成分が配合された商品で、カルナバロウや撥水ポリマーなど、各社こだわりを持って配合し、シャンプー洗車するだけでワックス効果が得られる便利な商品です。

使用方法は、希釈するタイプと原液をそのまま使用するタイプの2種類がありますが、どちらも撥水と光沢が得られるため、自分の好みで選ぶとよいでしょう。

シャンプーするだけでボディ全体にワックスがけしたのと同じ効果が得られるので、時短したい方には最適な方法です。

シャンプー洗車の準備

内藤

洗車にはいろんなタイプがあることがわかりましたが、基本を知るのが一番だと思いました。

そこで、シャンプー洗車について基本的なことから教えてください。

軽トラマニア小泉

そうだね、機械洗車も簡単だけど、基本がわからなければ折角の便利な道具も使いこなせないからね。

まずは準備することから解説するよ。

必要な用品を揃えよう

正しい洗車の仕方

洗車に必要な物は、そんなに高級な商品を選ばなくても問題ありません。では、どのような洗車用具を選べばいいのでしょうか。選ぶときのポイントを解説していきます。

散水ノズルについて

まず、自宅で洗車する場合はホースと散水ノズルです。

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クルマに水をかけるには、散水ノズルがあると便利です。

もちろんホースだけでも洗車は可能ですが、水の無駄になりやすいことと、散水の強弱や広がり方の自由度では散水ノズルが断然優れています。

散水ノズルには様々な商品が販売されていますが、画像上段左のような、何処でも安く手に入る散水ノズルで十分です。

もちろん少し強度が増す右の金属製でも良いですが、散水能力はさほど変わらないので、安くて十分でしょう。

このほか、画像下の棒状の散水スプレーも販売されています。

これは水道の水圧を上昇させることができ、ホイールハウス内などの洗浄が簡単にできるので便利です。

しかも散水ノズルと異なり、先端が細くコンパクトなので、狭い場所の汚れ落としに重宝します。

スポンジについて

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シャンプー洗車用のスポンジは、様々な種類が販売されており、最近ではクリーミーな泡立ちが約束される特殊な洗車スポンジも多数販売されていますが、スポンジに求められるのは、適度な握り心地とキズが付かない形状です。

販売されているスポンジを見ると、無数に穴の開いたスポンジと穴が全く見当たらないスポンジがあります。

また、画像のように凸凹になっているスポンジもありますが、選ぶ際に重要なのは下の画像のように無数に穴が開いたスポンジを選ぶことです。

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なぜかというと、小さい硬い汚れを掻き出した時に、この無数に開いている小さい穴に汚れが入り込み、汚れでボディにキズを付けるのを最小限に防げるからです。

下記画像のように、全く穴がないスポンジを使用してしまうと汚れをスポンジとボディの間でサンドイッチしたまま引きずることになり、キズが付きます。注意しましょう。

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また、凸凹スポンジは、凸凹がクルマの細かい部分に入り込み汚れを掻き出すので、平のスポンジより効率的に汚れが落としやすいと言えます。

例えば、ドアハンドルやドアミラー、スポイラーの境目などに凸凹が入り込み、平のスポンジで届かない部分の洗車が可能です。

拭き上げ用タオル

拭き上げ用タオルは、昔は古くなったフェイスタオルを使用するのが定番でしたが、少し前までは吸水性のよい合成セーム皮が広く使われるようになりました。

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画像の合成セーム皮は、ごく一般に手に入りやすい商品で、特徴としては濡れていると柔らかく使用しやすいですが、乾燥するとカチカチに固くなる点です。(保管する際は、濡れた状態を保つことが重要です)

また、吸水性は抜群ですが水洗いしながら汚れを落とすことには向いていません。

そのため、購入しても洗車後のふき取り作業のみに使用することがほとんどです。

デメリットとしては、ふき取り作業中に、風に運ばれた微細な砂などが付着すると、セーム皮は微細なゴミを取り込めないため、細かいキズが付くおそれがある点です。

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そして近年洗車を大きく変えたのが、マイクロファイバークロスの登場です。

登場当初はまだ高価で一般の方が手にすることはほとんどありませんでしたが、次第に家庭用の掃除用品として販売され、商品が増えてくると値段も安くなり、最近では100均でも販売されるようになりました。

マイクロファイバークロスは、厚手の製品と薄手の製品が販売されています。

厚手は吸水性が良く拭き取り作業に向いていますが、下の画像のような薄手のマイクロファイバークロスは吸水性がそれほど高くないので、磨き用として使用すると便利です。

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このような薄手のマイクロファイバークロスの使い道としては、ワックスのふき取りやガラスやメッキ部分の磨きに重宝します。

便利なアイテム

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汚れ落としは、スポンジが主流ですが、細かいエンブレム部分やドアサッシ、そしてドアミラーの付け根といった部分は汚れが溜まりやすいので、小さい洗車ブラシがあると便利です。

専用品を購入してもよいですが、画像のような古くなった歯ブラシやペンキ塗り用の刷毛も役に立ちます。

特にペンキ塗り用の刷毛は、歯ブラシより柔らかくキズが付きにくく、しかも毛の数が非常に多いので、汚れを掻き出すにはもってこいのアイテムです。

シャンプーを刷毛にたっぷりつけて力を加えることなく汚れをこすると思いのほかきれいになります。

服装にも注意

洗車に入る前に、服装も注意してください。チャックの付いた上着やベルトをしていると、その金具がボディに当たりキズを付けます。

また、時計やアクセサリー類も外して作業しましょう。

意外に注意しなければならないのが、金属製のボタンがついたジーンズです。

屋根などの高い部分を洗車するときに当てないように注意しているつもりが、洗車に没頭してしまうと自分では気が付かないうちにボディと接触しています。

また、袖口にボタンが付いた上着も注意しましょう。

特に屋外のコイン洗車場では、寒い日などジャンバーを羽織って洗車しますが、ジャンバーも出来るだけ金属や樹脂のボタンがない物を選ぶようにしましょう。

コイン洗車場で使用できる物

自宅の庭であれば、洗車に気を遣うことはありませんが、コイン洗車場ではゆっくり洗車しているとお金がかかってしまうので時間との勝負です。

そして、洗車場では洗車にかかわるものなら何でも持ち込めますが、ゴミはマナーとして持ち帰るようにしましょう。

まず、どのように洗車するのかあらかじめ計画を立てていかなければ、コインを多く使う羽目になるので注意しましょう。

そこで、シャンプー洗車だけが目的なのか、それとも水垢落としや鉄粉取りなどの汚れ落としまで行うのかで、高圧洗浄機の使う回数が変わるでしょう。

まずは、あらかじめ洗車のシミュレーションしておくと洗車はスムーズです。

どのように洗車するか決まれば、コイン洗車場に向かいますが、基本的に洗い場は洗う事に専念し、洗い終わったら速やかに拭き取りスペースに移動します。

そして拭き取りスペースで、クルマの水滴をすべて拭き取り、その後ワックスやコーティングされるならここで行います。

ただし、混雑しているときは、拭き取りスペースを長く独り占めすると周りの迷惑になるので、その辺は状況を見ながら作業しましょう。

手洗いシャンプー洗車の手順

内藤

シャンプー洗車に必要な用品などわかりましたが、シャンプー洗車の手順を教えて頂きたいのですが。

軽トラマニア小泉

特に難しくないように感じるんだけど、意外に決まり事があるんだよね。

シャンプー洗車の基本的な流れを解説して、重要なポイントを伝えるね。

基本は水で洗い流すことから

シャンプー洗車を始めるにあたり、最初はクルマについた埃や砂などを洗い流すことから始めます。

水は、出来るだけ多くかけて洗い流すようにします。

特に雨の日の後や水たまりを走行した後は、クルマに砂がこびりついており、それらをキレイに洗い流さないと砂でクルマをこすることになるので注意しましょう。

この時に注意しなければならないのがホースの取り扱い方です。

ホースは柔らかいポリプロピレンなどの樹脂なので、クルマに当たってもキズが付かないと思っている方も少なくありません。

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しかしホースには、地面に接触して砂などが付着しており、そのままボディに当たると小傷の原因となります。

必ずクルマの上部を水洗いするときはホースを肩に背負って作業しましょう。

上から下に洗う

洗車の基本は常に上から下に向かい洗うことです。

これは下側に砂が付いていることも理由ですが、水は高いところから低いところへ流れるのが大きな理由です。

まずは、ルーフからたっぷりと水をかけて砂や埃を洗い落とします。

この時に闇雲に水をかけるのではなく、一定のリズムで左右に散水ノズルを動かしながら洗い流します。

この時にゆっくり動かすのが基本です。早く動かすと手元と自分の視線がバラバラとなり、汚れを効率よく洗い落とせないからです。

またパネルとのつなぎ目は、つなぎ目に添わせるようにシャワーして汚れを水圧で流してあげましょう。

そして、ボディ下部は泥汚れや砂が多く付着しているので念入りに洗浄します。以下の動画のように、散水ノズルを強く水が出るように切り替えて洗い流すと効果的です。

一気に洗うのではなくブロックごとで洗って流す

正しい洗車の仕方

水をかけ終わったら、いよいよシャンプーの開始です。シャンプーはあらかじめバケツに作っておきましょう。

また、原液を直接スポンジにつけるタイプは、説明書に従いシャンプー剤をスポンジに含ませて使用します。

シャンプー洗車の方法は、スポンジでよく泡立ててからボディーを広く左右に動かして洗いますが、その方法は以下の動画をご覧ください。

動画のように、左右に動かしながらシャンプー洗車しますが、この時に上から下に洗うようにします。

理由は下側には汚れがこびりついているので、もし下側を先に洗うと汚れを下から上に広げてキズを付ける可能性が高いからです。

また、スポンジを押し付ける力はほとんどいりません。軽くボディに押し付けて左右に動かすだけで十分です。

そして、一気にクルマ全体をシャンプー洗車するのではなく、ブロックごとにシャンプーして洗い流します。

特に暑くなる夏場などは、最初にシャンプー洗いした部分が乾いて汚れとして固着しますので、それを防ぐために乾く前に泡を洗い流すのがポイントです。

このほか、やってはいけない洗車方法は以下の動画のように円を描くように洗車することです。

円を描きながら洗車すると、丸い洗車キズが付いてしまいます。

また、丸く洗車すると、横に洗車するよりスポンジをボディで擦る距離が長くなり、汚れを長く保持したままボディを擦ることになります。

よって、キズも付きやすくなりますから、スポンジは左右に動かして作業しましょう。

全体を見てシャンプーの泡残りがないか確認

シャンプーとすすぎを繰り返しながらクルマの全体のシャンプー洗車が終わったら、もう一度クルマ全体を見渡して、シャンプー残りがないか確認します。

シャンプー残りがあると、その部分にシミができる場合があるので注意して良く見ましょう。

特にドアミラーやドアハンドルといった、クルマの可動部分には泡が滞留しやすいのでそういった部分は念入りにすすぎ洗いします。

拭き取り作業は丁寧に

全体をキレイに泡を流しきったら、次は拭き取り作業です。この時も基本は上から下に向かい作業します。

ルーフから初めてフロントガラス、ボンネット、そしてサイド回りといった順で作業すると効率が良いでしょう。

上からふき取り作業する理由は、これも水が上から下に流れるためです。

仮に下から拭き取り作業を始めると、上部のふき取りをするときに水が上部から下部に流れ落ち、わざわざふき取りしたボディ下部をもう一度拭き取らなければならず二度手間になります。

また、ふき取りの際は、マイクロファイバークロスなどを使い行いますが、水分を含んだらこまめに絞りながら作業し、円描くようにふき取りするのではなく、出来るだけ広く大きく作業すると早く作業が終わります。

内藤

シャンプー洗車の時にスポンジで円を描くように動かしていました。これは良くないんですね。

軽トラマニア小泉

円を描くように動かすと、洗い残しが無いように感じるけど、体力も使うし細かく狭く何回も動かすから洗車キズが入りやすいからね。

解説の通り、出来るだけ広く大きく動かすことがポイントだよ。

コンパクトに素早くシャンプー洗車する方法

内藤

シャンプー洗車の基本的な方法は、わかりましたので、今度は出来るだけ素早くきれいにできる方法を教えて頂きたいのですが。

軽トラマニア小泉

まあ、洗車の基本がわかれば、後は自分のやりやすい方法が一番いいんだけどね。

でもプロの方達は、仕事だから手際よく素晴らしい時短洗車しているよ。その辺を解説するね。

洗車準備を的確に

洗車を素早くきれいに済ませるには準備が大事です。使用する洗車用品を漏らさず用意し、使用する順番で使いやすいようにしておきます。

洗車道具を準備して、すぐに使用できるように置いておく方法は、自分の好きな方法でかまいません。

ただし、直接スポンジやウェスなどを地面に置くことが無いよう、テーブルなどを用意すれば、その上に洗車道具を並べてすぐに取れるので、作業効率が上がります。

洗い始めと終わる場所を明確に

洗車を始めるときに、洗いはじめと洗い終わりを明確にしておきましょう。これは、同じ場所を2度も3度も洗わないために重要な段取りです。

洗いはじめは、通常ルーフから初めますが、ルーフを真ん中から区切り、左右どちらから始めるか決めます。そして、次にどこを洗ってどう進むか決めておくと、同じ場所を繰り返し洗わなくて済みます。

一般的に、右ルーフからスタートしたとすると、

右ルーフ→右フロントガラス→右ボンネット→フロントバンパー上部→左ボンネット→左フロントガラス→左ルーフ→左リアガラス→トランクまたはテールゲート→リアバンパー上部→右リアガラス→右側面上部→左側面上部→リアバンパー下部→右側面下部→フロントバンパー下部→左側面下部

正しい洗車の仕方

この順番で洗うと、効率よくシャンプーが出来るでしょう。

基本は水を流す場合は上部から下部へ洗い流すので、左右上部を交互に洗ってから下側に洗い流すように移動することです。

つまり、下側は最後まで洗わないことが、キズを付けずにキレイに仕上げるポイントです。

クルマの周りをまわる回数に気を付けよう

洗車ではクルマの周りを幾度となく周って作業するのではないでしょうか。しかし、何回もクルマの周りを回るのは非効率的です。

クルマをシャンプー洗車するときに、熟練したプロは3周から4周程度しかしないといいます。

こんな少ない周回で洗車など一般の方はかなり難しいですが、周回か少ないということは無駄な動きがなく、確実に洗車をしながらクルマを回っているということです。

そこで、回る回数に注意しながら洗車に取り組みます。

それには、洗車前にイメージとして水で洗い流すときにどのように動くのか、そしてその後シャンプーはどの手順で行うのか考えてみましょう。

これだけで、洗車スピードはかなりアップするとともに、洗い残しなどをなくす洗車が可能になります。

内藤

洗車するのにクルマを回る回数に注目するなんて知りませんでした。でもイメージで上手くいくものなんでしょうか。

軽トラマニア小泉

まず、回る回数は無駄を省くうえで重要だからね。そして洗車の方法をイメージすると実際の作業も意外に上手くいくもんだよ。

洗車であったら便利な物

内藤

一つ、洗車について教えて頂きたいことがあるのです。通常の洗車道具だけでなく、あると便利な道具を教えて欲しいのですが。

軽トラマニア小泉

お金をかけなければ難しい道具もあるけど、生活用品も意外に使えるのは知っているよね。

内藤

よく聞くのが使い古しの歯ブラシでしょうか。

軽トラマニア小泉

そうそう、そういった道具も含めて解説するね。

エアブローは水を吹き飛ばせるので乾燥が早い

洗車で便利な道具としては、エアブローできる道具です。

洗車後に、水滴を拭き取っても、様々なボディパーツの隙間より水滴が落ちてきますが、これを放置すると水垢の原因になるのでなるべく水滴が落ちることが無いようふき取り作業が必要です。

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そこで便利なのが、コンプレッサーを移用したエアブローです。ただ、コンプレッサーを個人で持っている方は少ないので、他の道具で代用できます。

例えば、最近はハンディ掃除機にエアブロー機能を持たせた商品もあるので、そういった掃除機を持っているなら水滴を効率よく吹き飛ばして乾燥できます。

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しかし、そういった道具を持ち合わせていないという方は、非常に安く簡単にエアブローできる道具があります。

それは、風船などを膨らませるポンプです。

玩具店や100均でも売っているので、それを使い、モールやドアミラーなどの隙間に風を送りエアブローすると水滴を吹き飛ばして乾燥が早くなります。

使い古しのキッチンスポンジは使用用途が多い

細かい部分の洗車は、洗車スポンジでは大きすぎて上手くできません。

特に、バイザー回りなどは大きいスポンジではかなり気を遣います。

そんな時には、キッチンスポンジが意外に便利です。しかし、新品で裏側にスコッチブライトが貼られている商品は、誤ってスコッチブライト部分でこすらないよう注意しましょう。

そこで安心して使用するなら、キッチンで使い古したスポンジです。すでに腰がなくなったスポンジで、柔らかくどんな方にもフィットするので細かい部分の汚れも落としやすいでしょう。

定番の歯ブラシより硬めの刷毛

正しい洗車の仕方

エンブレムなどの細かい洗車には歯ブラシを使用する方も多くいます。歯ブラシは、確かに使用しやすいですが、毛の長さが短いのが難点です。

そこで、少し硬めの刷毛を使用してみましょう。刷毛は毛の数も多いのでシャンプーの泡立ちもよく、しかも毛先が長いことから様々な部位にフィットします。

刷毛は歯ブラシより柔らかいので、汚れが落ちないのではと心配する方もいますが、洗車は力を入れるとキズが付くので、刷毛での洗車は意外に効率が良いのです。

ホームセンターで硬めの刷毛を探して試してみるとよいでしょう。

高圧洗浄機

洗車に便利なのは、高圧洗浄機です。家庭用の高圧洗浄機は安いモノなら1万円を切る商品からあり、お手軽に購入できます。

また、水道がない場所でも使用できるハンディタイプも売られており、様々な場面で活躍するので、便利に洗車をしたいなら1台購入して損はないでしょう。

しかし、高圧洗浄機はいくつかデメリットがあります。一つ目は、電源コードとホースの2種類の長いものをクルマの周りで操る必要があることです。

クルマの周りを回るとかなり複雑に絡み合うこともあり、使用するときに注意が必要です。

もうひとつは冬場の凍結です。冬場に水抜きが不十分だと、内部が凍って破裂して使い物にならなくなります。

そして、本体だけでなくノズル内もきれいに水抜きが必要なのも大変といえます。

内藤

色々な便利商品があるんですね。でも刷毛が洗車に使えるなんて知りませんでした。

軽トラマニア小泉

スポンジやふき取りウェスに硬さを気にするけど、細かい部分に使う歯ブラシの硬さを気にする方は非常に少ないからね。

ぜひ今度試してほしいと思うよ。

まとめ

シャンプー洗車は、段取り良く進めることで素早くキレイに作業できます。しかし、段取りが悪いと、洗車によりキズを付ける可能性が高まるのも事実です。

だからと言って、それほど難しいことではありません。

走行後のクルマには埃や砂などが付着していることを理解し、最初にキレイに洗い流してからシャンプー洗車すれば問題ありません。

最初から素早くきれいにシャンプー洗車は難しいかもしれません。しかし、何回か作業すればコツを掴み洗い残しも減ってキレイに洗車できるようになるでしょう。

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この記事はこんな人が書いています

軽トラマニア小泉

カスタム・鈑金・コーティングなど自動車関連の業務に30年以上携わり、数多くのカスタムも手掛けてきた実績があります。コペンのデモカーで雑誌K-CARに何度も取り上げられる。大会に出品する車両製作を手伝い全国2位を受賞。

軽トラももちろん所有し、スバルサンバーに赤帽の赤いヘッドエンジンに憧れ換装したほか、ダイハツハイゼットでは、車高を上げて林道を走破しやすい改造や、荷台にスポットライトを増設。また、乗り心地が少しでもよくなるようにと、シートにはアトレーワゴンのシートを移植するなど、数多くのカスタムを行ってきました。 

   
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